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「第13回 元気!授業・学級づくりセミナー」に参加してきました。

「第13回 元気!授業・学級づくりセミナー」に参加してきました。
算数の実践とソフトのオンパレードで,非常に感動しました。

さすがだな!と思ったのは,藤本先生です。
ソフトを熟知しているだけでなく,使い方が非常に上手いです。
パッと見せたかと思うと,サッと隠すなど,効果的に学習を進める工夫が満載でした。

私は,浅村先生の図形の面積の実践を紹介しました。
授業をキッチリやっても,理解がしっくり来ない子が出てきます。
そういう子に目を向けなくても,授業は先に進みますが,それでは付けがたまるだけです。
それなりに経験を積んだ先生は,たいてい自分の腕でそういう子に対応しようとします。
対応するだけでも,実に,素晴らしいことなのですが,算数はなかなか手強いです。
これまでの指導では手に負えない場合があります。
浅村先生の指導された図形の面積もそういった場面だったので,浅村先生はソフトを子ども達に見せました。あっという間に,しっくり来ない子全員に「わかった!」を体感させました。
腕のある先生というのは,こういう先生のことを言うのだと痛感したので,セミナーでお話ししました。
その浅村先生がセミナーにお越しくださっていました。
お願いをして,お昼を御一緒させていただきました。
家庭科の話しを中心にお話を伺えて,充実しました。

今回は,藤本先生の計らいで2時間ほどお話しさせていただきました。
実践提案が4講座もあったので,それと関連した話しから始めました。
スタートは「単位数の重層構造」です。
この構造は教科書に「0.1が3こで0.3」などと示されていますが,重層化という形でのビジュアル化までは示されていません。
残念な所です。
セミナーに参加された先生には,整数と小数の場合を話しましたが,たぶん,分数でも同様に考えればいいと,きっと理解できると思います。
「単位数の重層構造」の元にあるのが「数の重層構造」です。
これらを知ると,「数が痩せて見える授業」と「数が豊かに見える授業」の差が見えるようになります。同じ教わるなら,豊かに学びたいですね。

重層構造は四半世紀も前から,私は使っています。もしかしたら,このビジュアル化は私の発明かもしれないと,フッと思うことがあります。
そんな昔から使っていたので,ソフトにはふんだんに入っています。
藤本先生もその幾つかをセミナーで紹介してくれていました。

話しをしつつ,イマイチだったなと思ったのは,「数直線の話」です。
算数の最大の発明とまで言われている,大変な価値のある数直線なのですが,その価値をしっかり示しきらずに,次の話に移ってしまいました。ウームです。

そうして,算数の「考える(思考)」ということのちょっとした体感授業をしました。
・知らないことは考えても出てこない。
・知らない人同士が相談しても,考えは出てこない。
・少し見せる(知らせる)と,考えは出てくる。
こういう授業の思考構造を体感してもらいました。
かなりよく伝わっていました。

その後,極めつけの体験をしてもらいました。
・話し合ってわかるレベルと,ソフトを見てわかるレベルは,大きな差がある。

話し合ってわかるレベルは,わかるという世界の中ではまだ痩せているレベルです。
豊かなレベルにまで頭を運ぶには,ビジュアル化された内容を見るに限ります。
言葉では示しきれない圧倒的な情報が頭に入り,非常に納得感が高くなります。

この「2つのわかるレベル」を私に気づかせてくれたのは,浅村先生です。
感謝しつつ,ソフトを映し出しました。
会場からどよめきが起きました。
こういう瞬間が,痩せたレベルから豊かなレベルに移行した瞬間です。
とても嬉しい瞬間でした。
ありがたいと思いつつ,ソフトをお分けしました。

このソフト,本邦初のお披露目です。藤本先生の山口・周南は忘れがたい場になりました。
22日の大阪でもご披露したいと思います。

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