\横山験也のちょっと一休み/

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坪田耕三先生の『算数のなぞ』は,素晴らしい!

Posted in 良書 by 横山験也
2月 21 2012

尊敬する坪田耕三先生の『算数のなぞ』です。

表紙を見ると,子ども向けの本だなと思い,教師としては購入をためらいたくなります。
しかし,この本はお薦めします。
なにしろ,算数の奥深いところがしっかり記されています。
その上,簡潔に書いてあるので,実にわかりやすいです。

◆3年生,4年生の学年末といえば,「そろばん」でした。
かけ算九九で「ニニンがシ」「シイチがシ」と「が」がつくのは,このそろばんと関係しています。
◆分数の横棒の名前,坪田先生に教わりましたが,それも載っています。
◆計算の「アルゴリズム」が人名が由来であることも載っています。

教科書に書いてある内容をきちんと指導することは必須のことです。
ですが,そこにちょっとした算数的教養をまぶせると,算数の質がグッと高まります。
この本にはそういう材料がたくさん載っています。

感動的なのは「おでんのマーク」です。
かけ算で数を表すとどうなるか。
なんと,素数と合成数が楽しく学べるのです。
それを表にすると・・・・。

坪田先生の算数は最高です。

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漱石の金言「人は・・・と思わなければ,・・・」

Posted in 良書 by 横山験也
2月 20 2012

『教師の道標(みちしるべ)』から取り出した名言です。
-----------
人はやろうと思わなければ,
箸の一本も
動かすことは出来ない。
-----------
全く,その通りです。

この言葉は夏目漱石です。
漱石の言葉かと思うと,響きが大きくなります。

「しない」ことと,「できない」ことの違いを示した名言は江戸時代の古典にも出てきました。
そこでも感動しましたが,漱石の言葉でも,やっぱり感動します。

「しよう」「やろう」と思うこと。
それを本人がそう思うこと。
これが原動力なのです。

『教師の道標(みちしるべ)』には漱石の金言が紹介され,それに通じる実践の話しが紹介されています。
漱石の言葉を数回繰り返して読み味わい,それから本文を読みます。
金言効果が読書にも出ます。
実践が良い感じ響いてきます。

同様に,実際の教室でも金言を交えたら,どうなるでしょう。
子ども達にもきっと響きが大きくなります。

見開き2ページに金言が出てくる『教師の道標(みちしるべ)』を今読み返しています。
味わい深い教育書です。

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『三国志 蜀書』を読みました

Posted in 中国古典, 古典, 良書 by 横山験也
2月 15 2012

『三国志』を読みました。といっても,蜀書だけです。魏書,呉書は読んでいません。
ちょっと調べたいことがあって,読んだのです。
気になることがなければ,読むはずもないので,この本は私の「寄り道本」です。

寄り道でも,読めばいろいろと有益な気持ちが湧いてきます。

三国志といえども,現代語訳は思っていたほど難しくありません。
それでいて,劉備だの,関羽だの,諸葛孔明など,有名所の武将が登場してきます。
中国の正史への敷居が,急速に低くなりました。
この感触が得られたのが,ありがたいです。
おかげで,正史などへの読書意欲が湧いてきます。

読書熱が高まることは,実に大切なことです。
---
1,本を読む
2,創意工夫をする
---
この2つが,学問の基本だからです。
本は多めに読みます。
創意工夫は粘り強く行います。
すると,読書と工夫が相交わり,質の高い中身が生まれてきます。

『三国志 蜀書』には,「白眉」「泣いて馬謖を斬る」「三顧の礼」も出ていました。
覚えのある言葉が途中にあると,ちょっとした一服感となります。有り難いです。

 

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『小学生の行儀作法』が増刷になります

Posted in 作法, 良書 by 横山験也
2月 14 2012

昨年の11月にPHPから出した作法書。
『恥をかかない! 小学生の行儀作法』が3月に2刷りになると連絡が来ました。
私にとって3作目になる本で,親子向けに良い感じでまとめられています。

世の中に行儀作法が行き届いていたら,この本はいらないのですが,昨今の子ども達,残念ながら行儀がチト悪いです。
それを「何とかしたい!」と思う方々が,この本を買って下さっているようです。
お役に立てて,有り難いと思います。
(この本は生協のチラシからの購入となります。PHPのホームページ でも扱っています。書店への注文もOKです。amazonnでは扱っていません)

作法と似ているのに,道徳があります。
道徳は,頭や心に直接働きかける勉強です。
作法は,まず体に働きかけ,それから頭や心に染みこませていく勉強です。

「所作」や「身なり」を整えると,自然と心や精神も次第にしっかりしてきます。
そうして内なる心がしっかりしてくると,それが外に資質として見え始めてきます。
「外は内を養い,内は外を資(たす)ける」です。

ですので,昔は1年生2年生と小さい子には作法をしっかり学ばせ,外から内を養っていました。
それから,心に直接働きかける道徳が行われ,資質の高い人へと歩ませました。

--
最近の道徳は,よく考えさせています。
考えて自分で判断していきます。

お稽古事の経験のある方でしたら,自分で判断することは入門初期の指導ではないことが了解できると思います。
まずは,形を教え,形に慣れさせます。それから自分で判断となります。

作法は,道徳と違い形があるので,入門期に考えさせてもあまり効果がありません。
それより,「椅子に座って何もしていないときの手はこうしているのです」とまず形を教えます。
それを実際にやってみて,その効能を感じるようにします。
しかる後に,異なる場面となります。
この時,基本はこうだけど,ここはこういう環境なので・・・と自分で考え判断します。
その時の考え方が,「天地人(古い言い方をすると,時処位)」です。
天地人の三つを貫いて考え判断するのが,人の道の王道なのです。

道徳の授業に作法は必須です。今の道徳は内面に偏りすぎています。

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「中江藤樹」 みな私よりおこれり

Posted in 古典, 日本の古典, 良書 by 横山験也
2月 08 2012

岩波が出した「日本思想体系」に,『中江藤樹』があります。
あれこれ本を読んでいる内に,どうしても江戸時代の儒学者,中江藤樹の作品を読みたくなりました。
日本の陽明学の始祖とも言われている人物なので,なおさら,一つだけでも作品を読んでおこうと思った次第です。

取っつきの悪そうな感じだったのですが,よく読むと面白いです。
儒学が私にフィットしているからかもしれません。

まだまだ序盤なのですが,「人間千々よろづの迷い,みな私よりおこれり」とありました。
グッと来ています。
この考え方が,中江藤樹の発想なのか,何かで学んだのか,その識別がついていません。
こういう気になるところが出てくると,中国の陽明学もちょっとだけで良いから学んでみたくなります。

個人的な推測ですが,この考え方は200年後の柴田鳩翁には少なからず影響を与えたと思えます。
『鳩翁道話』ではこの「迷いは私より起こる」ことが非常に強められているからです。
究極の「悪しき思い」となっています。

自分の困り事,迷い事をみつめると,藤樹・鳩翁が言うように,この「私」が心の中に入り込んでいるのがわかります。
古来より,変わらない人間の心の姿なのです。

「私」が入り込まないようにと分かってはいても,時として,自分も困り事・迷い事に入り込むことがあります。
そこに,ハッと気がついたとき,大切なことは「克服する強さ」の発揮です。
それには,頭で強い意識を出す必要があります。
これが,頭を冷やすことであり,冷静になることです。
その時に効果的なのが,「作法 教えの図」です。
図で理解していると,自分の心のあり方を客観的に見つめられ,こういうときに役立ちます。

中江藤樹の作品,この先に何が書かれているのか,楽しみです。

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『関大初等部式 思考力育成法』 堀 泰洋先生が唸りました!

Posted in 友達の先生, 良書 by 横山験也
2月 05 2012

facebook友達の堀 泰洋先生から,熱いメッセージをいただきました。

「公開研で手に入れ、唸りながらむさぼり読んでいます。・・・すごい本です。」

『関大初等部式 思考力育成法』を読んでうなったのは,私だけではなかったのです。
堀先生も唸ったのです。
子ども達が考える力をつけ,「考える達人」 へと育っていく。
これは,教師なら誰しもが願うことです。

北海道の友達に福嶋顕勝先生がいます。福山先生のMLで御一緒させてもらっています。
福嶋先生は,将棋をされるので,
『この本の内容を「将棋の初心者の学び」と重ねてみてください。将棋に各種ある戦法(矢倉囲いなど)が,この本の「思考法」に相当します』
とメールしました。

そうしたら,非常に納得されたようで,濃厚な返信を頂きました。

ある目的を達成するために,どの思考法を用いるか。
これが将棋だと,相手の王を捕るために,序盤はどの戦法(矢倉囲いなど) を用いるか,これに相応してきます。
もちろん,将棋には,中盤には中盤の攻め方があり,終盤には詰め方があります。
そうした上に,棋風が備わってくるのが将棋です。

将棋を子どもに教えたことのある先生は,きっと,その教え方と『関大初等部式 思考力育成法』に通じる何かを感じると思えています。
もしかしたら,関大初等部の思考法は読んだ先生方の手によって,将棋のように発展していくのではないかと思っています。

堀先生のメッセージ通り,すごい本です。

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『あんぽん 孫正義伝』

Posted in 良書 by 横山験也
2月 03 2012

力を与えられた一冊『あんぽん 孫正義伝』(小学館)です。

孫正義氏を尊敬しているので,この本で孫氏の事がこれまで以上によく分かり,それだけで十分に力を得ました。
この場合の「力」というのは, いつもながら夢見ている大きな流れへの力です。
近い将来は教育がこんな風になるという姿が,自分にも見えている部分があります。
その見えている世界を,なんとか実現させたいと思っています。
そんな自分の志の火に,油を注いでくれる刺激的な本でした。

それにしても,佐野眞一氏の膨大な取材に驚かされました。
この本を書くにあたり,どれほどの多くの取材をしたのか。はかりしれません。
高密度濃度取材を書き表した佐野氏の文章も,孫正義氏とは別の角度から,私に勇気と前進の力を与えてくれました。

--
読み終えた頃,『中江藤樹』が届きました。
箱から出して中を見たのですが,これはなかなか手強そうです。
何が手強いかというと,書いてある日本語が手強いのです。
「非力」を痛感します。

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『論語』の中に,分数を発見! 嬉しいです!

Posted in 中国古典, 古典, 良書 by 横山験也
1月 29 2012

『論語』は人格陶冶の基本の書と思っているので,時々,読み返しています。申し訳ない程度ですが・・・。
その論語を,今日,読み返していたら,『論語』の中に分数が出ていることを見つけました。

算数は私の研究対象なので,論語からの分数発見は,個人的な大発見です。
嬉しくてなりません。

『方丈記』に分数を見つけたときも,嬉しかったです。
『日本書紀』の発見も嬉しかったです。
そうして,今,かの有名な『論語』に分数を見つけたのです。
非常に嬉しいです。

分数と言っても,小学校で書き表すあの横棒(括線)を使う表記ではありません。
漢字での表現になっています。
その分数は,次のように書かれています。

『三分天下有其二』

「天下を3つに分けて,その2つ保つ」という意味です。

何と,驚く無かれ,孔子が分数を使ったのです。
もう,それだけで,十分に楽しいです。

論語は孔子の弟子がまとめた本なので,孔子が本当に分数を使ったかどうかは,わかりません。
でも,言葉として発したことを記録として記しているので,孔子が分数を使っていたと考えて問題なかろうと思います。

論語自体からも,たくさん学べました。良い一日でした。

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わくわくブラックボックス,早くも算数で大活躍!

Posted in 友達の先生, 未分類, 良書 by 横山験也
1月 27 2012

藤本浩行先生考案の『わくわくブラックボックス』が,amazonnからいよいよ出荷され,先生方のお手元に届き始めました。

早速,福山先生のMLに,佐藤先生が算数の「変わり方」の授業で使ったと,報告が入りました。
授業は「大成功!」でした。

ブラックボックスに「1」のカードを入れます。
すると,「8」になって出てきます。

次は,「 2」のカードを入れると,「7」になって出てきます。

1 →  8
2 → 7
3 → 6
4 → 5

ここまでやったら,何と子ども達から「5から書かせてください」コールが出たそうです。
あっちからも,こっちからも!

自分で考えたくなったのです。これは,素晴らしいことです。
ブラックボックスを使って,カード入れて,またカードを入れて,さらにカードを入れて・・
と4回カードを入れたら,自分で考えたくなってきたのです。
子ども達の心が「自分でやりたい心」に変わったのです。

なぜでしょう。算数ソフトと同じです。「きまり」が見えてきたのです。
「きまり」が見えてきて,まだ,続きがあると,「自分でやりたい心」に変わります。
これが授業の嬉しい瞬間です。

そうして,佐藤先生は最後のまとめに,「看板コーナー」を活用しました。
看板コーナーというのは,写真の「特産品は?」のカードが入っているところです。
「入れた数 + 出た数 = 9」
看板コーナーに,このまとめを入れました。
このまとめを考えさせたとき,LDのお子さんがビシッと手を挙げたそうです。
これも嬉しいことです。

普通に授業をしても,普段通りに授業は進みます。
そこに,子どもが頭を使いたくなる教材が出てきたら,授業は激変します。
「算数ソフト」 も「わくわくブラックボックス」も,そういう授業激変ツールなのです。

授業後,子ども達は『わくわくブラックボックス』に群がったそうです。こういう光景,嬉しいですね。

★佐藤先生曰く 「ブラックボックスが6班ぶんあったらなぁ」

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伊藤仁斎先生の『童子問』

Posted in 作法, 古典, 日本の古典, 良書 by 横山験也
1月 26 2012

江戸時代の儒学者,伊藤仁斎先生の『童子問』。

「孔孟に正宗(せいそう)を得(う)ること無し。高からざれば即ち楽しまず,奇ならざれば即ち悦ばず,常(じょう)を厭(いと)うて新を喜び,近きをすてて遠きを取る。予深く悲しむ。」

これが一貫している本です。
野口芳宏先生が「根本 本質 原点」と仰います。 まったく,その道です。
こういう考え方をしていると,「仁者は俗を嫉(にく)むの心少し」「不仁者は世を憤るの心勝つ」といった見方にも納得するものがあります。

この本からの最大の学びは「内外一致」論です。
仁斎先生の内外一致論は実に優れています。
仁斎先生の論により,私は作法の教えを輪切りにした様子を明示できるようになりました。しかも,作法の効用を非常にわかりやすく説明できるようになりました。学んで良かったです。

何かを習得することの説明には,2つの視点が必要です。
---
1つは流れ(時)の視点
1つは輪切り(場)の視点
---
仁斎先生の内外一致論は,作法をこの「輪切り」から実に明快に説明できるのです。

作法書はたくさん世に出ています。しかしながら,「何をどうする」のハウツーの域から出る書がほとんどありません。
そんな中,戦前の相島亀三郎先生や下田歌子先生の本が奮闘してくれているので,私もその道を拓いていきたいと思っています。
作法の根本・本質・原点は何なのかを,先達の水準を超えて語り記せるように,前進していきたいと思っています。

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文藝春秋/ 横浜市教育委員会作成の『中学生のための礼儀・作法読本』の参考文献となる/読売新聞1面「編集手帳」(2011-6-12)に掲載される。


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