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「子どもに学ぶ教師の会埼玉セミナー」へ行ってきました

土曜日、埼玉の本庄早稲田へ行ってきました。
「子どもに学ぶ教師の会埼玉セミナー」です。
本庄早稲田の駅で事務局の杵淵先生が待っていてくださり、本当に助かりました。
どっちへ歩くのかときょろきょろする必要がありません。
風景を見ながら、杵淵先生と楽しく歓談。
あっという間に、会場到着です。

また、この日は電車に乗った時、大吉がやってきました。
小野口先生から「海外協力隊員になった」という目出度いメールを受けとったのです。
赴任先は、アフリカのエチオピアの小学校。
ルワンダよりずっと北に位置する大きな国です。
私の年代の人は、マラソンのアベベを思い出しますね。

報告メールのだけでも喜びが大きいのですが、小野口先生はセミナーにも参加すると記していました。
会場に着くやいなや、小野口先生とエチオピアの話で盛り上がりました。

教師経験のある先生が、途上国の教育に関わることは、今後の状況を考えると、とても重要なことと思っています。
なにしろ、言語の壁をもうすぐ越えられる時代となります。
すると、どうなるでしょう。
楽しみですよね。

小野口先生がそういう時代になる直前の「今」という時代に海外赴任します。
良い人生になりますね。

小野口先生からの報告のインパクトが強く、私の話でも話題として話させていただきました。
すると、講座終了後、森本大樹先生がやってきて、「私もエチオピアで協力隊をしていました」と笑顔で話してくれました。
講座の楽しさに加わって、気分は最高になりました。
森本先生はエチオピアの高校で体育を指導してたそうです。
聞けば、エチオピア赴任で生徒を見る目が変わったとのことでした。
自分の教育観がグイッと変わる。これ大事ですね。

小野口先生、森本先生と話しつつ、「徳は孤ならず、必ず隣有り」(論語)の言葉が頭をよぎりました。
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週末の日曜日、大阪での野口塾で、「道徳読み」の話を少しします。
読み物教材を使っての、全く新しい授業法です。
「道徳読みが気になる!」という先生、ぜひ、御参加下さい。

教卓に『日めくり 教室論語』を是非!
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道徳は何を教えるのかと、親に聞かれたら?

セミナーで出たもう一つの質問。
それは、
道徳は何を教えるのか、と親に聞かれたら、どう答えるか。
というような内容でした。

「道徳」だから、「徳のある道」と答えても良いのですが、これはやや漫然としています。
「徳」という言葉に、それほど強い納得感がありません。
具体がへばりついている感覚が無いからです。
道徳を教えている先生には、この答えでも十分良い感じとなります。
先生の中に道徳の具体例が入っているからです。
ですので、こういうやや漠とした答えでも、それなりに納得してもらえます。

しかし、この質問は聞き手が保護者となっています。
保護者は道徳を教えるという、道徳への強い関わりを持っていません。
分かりやすく、納得してもらえるような内容が必要です。

そう思い、簡単な具体例で、道徳の特徴が見えてくるものとして、私は、「花子と次郎の話」をしました。
この事例で「算数脳」「国語脳」「道徳脳」の違いを伝え、後日、「道徳読み」で授業を展開すれば、納得度は非常に高いだろうと思います。

これが、雑ぱくながらの質疑応答の一こまです。
ありがたいなと思ったのは、しばらくして私の至らなさに気づくことができたのです。

道徳は何の勉強をするのですか。
というような問いに対して、相手に応じて答えられるように、頭の中の道徳を整理する必要があるということを感じ取らせてくれたのです。
例えば、先生向け、親や大人向け、子供向け。

同時に、道徳の質問に答える自分の答え方も感じ取れました。
「私はこう答えます」と自分の力が高いことを示そうとすると、解答が優れていても、その根底が怪しくなってきます。
相手の道徳性が高まるように、どちらかといういうと「あっちの方向ですよ」と指さすような答え方ができると、最高なのだがと思いました。「指南」ですね。

いろいろと思いを巡らせてくれる質問で、ありがたい思いになりました。
教室の道徳性も、じんわりと高めて行けたら。『日めくり 教室論語』をぜひ教卓に置いてみてください。
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「道徳読み」は好評でした

埼玉の大宮で開催された「第2回 主張ある道徳授業を創る!」セミナーに行ってきました。

主催者の深澤久先生は切れ味バツグンです。道徳の世界が見えすぎるぐらいに見えているのです。

 

鈴木健二先生は教材作りの天才です。超越した道徳魂が全身を巡っています。

 

 

羽鳥悟先生は道徳への熱血漢です。教科化があろうがなかろうが、ほとばしる情熱が日本人の道徳への道をまっしぐらに歩ませています。

異なる才覚の持ち主である3人の先生に触れられるのがこのセミナーの大きな魅力です。
第3回も行う方向で動いているようです。
関心のある先生、第3回の情報が出ましたら、ぜひ、お申し込み下さい。
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私は「道徳読み」の授業展開の話をしました。
文科省の教材「ブランコ乗りとピエロ」を題材として、こんな風に授業を流しますよと言う話です。

ホワイトボードを使って、授業の始まりから終わりまで、順を追って話しました。
最後に、「道徳読み」で授業をやってみたいかどうか、会場の先生方に尋ねました。
パッと見、全員の先生が手を挙げていました。
「道徳読み」は広がりそうですね。

会が終わり、懇親会。三次会。
島根の広山隆行先生と隣になりました。
広山先生は、長く深澤先生から学んでいる、道徳通の先生です。
本も多数出すほどの力量ある先生です。
その広山先生が、「さっそく、月曜に道徳読みの実践をします」と言っていました。
また、道徳の原稿執筆もあり、そこにも「道徳読み」の実践を書くとのことでした。

道徳通の先生にも、「道徳読み」は価値ある授業と伝わりました。
実に、良かったと思います。

家に帰ると、鈴木文男先生からうれしいメールをいただきました。
道徳読みの展開は面白いですね。
まったく予想がつかない内容でした。
参加してよかったです。
ありがとうございました。
児童の反応などまたお知らせいたします。」
文男先生も「道徳読み」で実践をしてくれます。
授業をするに値する道徳的価値が「道徳読み」にはあると感じて下さっているのです。

ありがたいです。

今週の土曜は、埼玉の本庄早稲田で開催される「子どもに学ぶ教師の会セミナー」で話をします。
全体のテーマは「明日の教室には役に立たないけれど、長い目でこれからの教育を考えよう」 です。
午後からのセミナーです。お申し込みは<こちら>です。
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深澤久先生からの檄文に

深澤久先生から檄文が届きました。
「第2回 主張ある道徳授業を創る!」への深澤先生の熱い思いです。
その中には、深澤先生が作ってきた道徳集団の人的歴史も記されていて、歩んだ道の厚みを感じた次第です。

檄文を読み進めていくと、私のことも記されていました。
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まずは、横山験也氏(さくら社・社長)です。〝道徳そもそも論〟はズシッときます。
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第1回目の主張ある道徳授業を創るで、私は「道徳のそもそも論」を話しました。
普通の道徳のセミナーでは、まず聞くことができない内容です。
深澤先生が「ズシッ」と来たのですから、他の先生も同様に何かしら感じたと思います。
感想がネット上にアップされていますので、↓を御覧下さい。
https://blogs.yahoo.co.jp/dsptt463/49791875.html

そして、今度の土曜のセミナー。
深澤先生が語られる内容が記されていました。
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「道徳授業づくり」について話します。
ズバリ「禁じ手」です。 
上達論の重要な1つの方向が、「禁じ手への自覚と蓄積」です。
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道徳の授業をキッチリ指導できるようにしたい先生には、見逃せない話になりますね。

私は「道徳読み」の話をします。
話すのは、「道徳読み」の授業展開です。
難しそうと感じるかも知れませんが、極めて簡単です。
なにしろ、あの丸岡先生も1時間ほどのガイダンスで、もうバリバリの実践家になっています。
それぐらい簡単なのです。

簡単に実践できて、深み高みのある子ども達へ。
そんな道徳の授業が誰でも可能になります。

セミナーは今週の土曜日です。
会場でお会いしましょう。
お申し込みは、<こちら>です。
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「道徳読み」で開眼?

「道徳読み」が大阪の若い先生に、少し伝わり始めたようです。
道徳で困っている若い先生に、丸岡先生が30分ほど道徳読みのお話をしたところ・・・

「道徳が困っています。」
「どうしたらいいのかわかりません。」
と言っていた先生が、ガラッと変わりました。

「すごくいいですね!」
「教室でやってみます。」

まるで、開眼したかのような勢いです。
きっと、自分なりの工夫もしてみたいと感じたのかも知れません。
そういう広がりがあるところも、「道徳読み」の一つの特徴です。

それにしても、わずか30分の講話で開眼。
その「短時間伝達力」に感じ入る物があります。
私が丸岡先生に「道徳読み」を伝えたのが、ほぼ1時間です。
実践をした丸岡先生は、それをもっと短時間に伝えました。
素晴らしいですね。

ということは、大阪の若い先生が実践をして、グッと来たら、そこから道徳に困っている先生に、「道徳読み」が短時間で伝えられるかも知れません。
なんだか、面白い伝わりが始まりそうです。
楽しみがまた一つ増えました。
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今度の土曜、埼玉県の大宮で「第2回 主張ある道徳授業を創る!」で、私も「道徳読み」の話をします。
そこでは40分間話します。
道徳で困っている若い先生が参加していたら、もしかすると開眼するかも知れませんね。

25日の野口塾in大阪では、「すぐに誰でも使える英語ソフトの世界・道徳そもそも論」 のお話をします。
「道徳のそもそも論」を話しつつ、「道徳読み」のお話をすると思います。
道徳をどうしたものかと思っている先生、もしかしたら良い感じになるかも知れませんね。
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流し素麺 野口塾

今年の夏の流し素麺野口塾の案内が、山中先生から発表になりました。
今年は、
【1回目】 2017年7月16日(日)
【2回目】 2017年7月23日(日)
となっています。
楽しみです。

事務局を担ってくれている山中先生は、明日、東京でセミナーです。
内容は、
聞く力でクラスがみるみる落ち着く!
学力がぐんぐん高まる!
聞く力を高める指導のポイント
です!
良い内容ですね。
もう、ぎりぎりですが、お申し込みは、<こちら>です。
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少し、道徳のことで頭を巡らしました。

次期指導要領の「C 主として集団や社会との関わりに関すること」の中に「公平」が出ています。
1年・2年向けには「自分の好き嫌いにとらわれないで接すること。」とあります。
これは、良いですね。
好き嫌いで接すると、不公平が生じます。

では、「好き嫌いにとらわれない」という状態は、どういう状態なのでしょう。
こういうことを考える時に役立つのが、「公平」という漢字です。
「公」は「きみ」「おおやけ」です。
「平」は「たいらか」「たいらげる」「やすらか」「ひとしい」です。

「おおやけ」の前では、みな「たいらか」「ひとしい」ということになりますね。

要するに、「おおやけ」を意識することが、公平の基本なのです。
ちょっと昔風に言えば、「義」です。

では、公平の反対は?
「好き嫌い」ですから、「ひいき」です。「仲間びいき」ですね。

この「ひいき」は漢字が実に痛快です。
「贔屓」と書きます。
貝はお金のことですから、お金がちらつく(損得が気になると)と「ひいき」が始まるとも感じ取れます。
これは「利」ですね。
洒落て言えば、好き嫌いをするのは、「大やけ」ではなく、「小やけ」ですね。
意識している集団が極めて小さいということです。

論語を読んでいると、こういう道徳への思いが巡ります。
巡り巡って、「公平」の反対は「贔屓」という所にたどり着きました。

日めくりの『教室論語』は、良いですね。
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