Monthly Archives: 11月 2010

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『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』

  紹介されて,読みました。
  非常に多くの実証実験結果が用いられていて,なんと博識な方なんだろうと感心しました。
  帯にも書いてありますが,「やればできる」ではどうにもならないのだそうです。私自身がプログラムされているので,どうしようもないのだという印象を受けました。
  でも,恐竜の尻尾に頭を見つけて,そこに進めば,グッドなのです。一昔前で言えば,ニッチで走れ!という感じです。もっと,昔風なら,「鶏口となるも牛後となるなかれ」です。
  
  高校生の時です。大好きだった数学,その担当教官だった上原先生が卒業前に,「鶏口となるも牛後となるなかれ」と板書して,話してくださいました。そのときは,上原先生のお言葉だから大切にしよう,と思った程度の中身のない記憶でした。でも,その後,大学でも先生になっても,折に触れてこの言葉を思い出し,どうも,「鶏口」で生きることが私には良いことだと思っていました。
 そんな人生だったから,この本は,終盤,実によく頷けました。

 尻尾の中の頭を見つけることが大切なのです。
 この部分の私の考え方は単純で,ニッチの世界がどの方向に進むかを予想すればいいのです。もちろん,それがニッチの世界で喜ばれ・楽しいものであるという条件はつきます。その方向に形作る努力をすれば,それなりの成果が出ます。
 同じ人生なら,ちょっとした成功を収めたいと思う方に,お薦めの本です。
  

フジテレビの取材

先日,フジテレビの番組作りに協力しました。そのディレクターさんから電話があり,取材もさせて欲しいとのことで,協力をすることにしました。今日は,その取材日です。1時間を超えてしまうほど時間がかかりましたが,無事終了しました。
ありがたかったのは,棚に無造作に積んである昔の教科書などをカメラさんがしっかりと撮影してくれたことです。事実として,こういう本が使われていた時代があったことが伝わるだけでも,教育について考えるよいきっかけになります。
昔の教育を調べることの大切な点は,「温故知新」にあります。昔を調べ,今と照らし,新しい教育を間違えない方向に導くことが大切なのです。
取材での話は多岐にわたりました。どこがどのように放送されるかは局の意向となります。大筋,良い感じと思っています。
--放送番組:とくダネ!
--放送予定日:18日(木)9時20分頃

自由に動かせれば,規則が見える

  「三角形の内角の和=180度」
これを学習したとしても,どの三角形でも本当にそうなのかと疑いを持ったら,一つ一つ確かめなければなりません。そんなことになったら,三角形を見るたびに,確かめることになり,時間ばかりが過ぎていきます。
そうはならないようにと,一つか2つのサンプルを使って,180度であることを示し,「どうやら,三角形の内角の和は,どれも180度になっているみたいだね。」とし,そこから,いつしか「どれも180度である」と決めてかかるのです。ちょっと,暗示っぽくもあり,ずるいような感じもするのですが,時間をかけてたっくさんの三角形で確かめるということもしていられないので,こういう方法でもやむを得ないのです。
でも,三角形を動かして,いろいろと動かして,どう動かしても内角の和が180度となっていることを,目の前の図形とともに見てしまったら,たっくさんの三角形で確かめるようなことをしなくても,自分から「180度なんだ!」と思い始めます。類似したことを繰り返すと,そこに規則を見いだそうとするのが,人間だからです。「自動的に規則を見いだそうとするように脳が設計されている」と考えても良いかもしれません。ことわざが好きであり,格言も好きなのは,そこに生き方の規則が内包されているからです。
画面の三角形は,頂点の黄緑のつまみをドラッグすると,三角形の形を自在に変えることができます。どの形でも,内角の和は180度なのだと規則がわかった瞬間から,四角の中の角度の大きさを答えることに自信が持て,「ハイ!ハイ!」と手を挙げるのです。

「あの子が授業で手を挙げた!」「あの子が明日も算数をやりたいといっていた!」 算数ソフトを使えば,当たり前の現象です。算数が頭に入ると,頭が喜びます。面白いと喜ぶのです。自分で規則に気がついたから,いっそう面白くなるのです。

(ソフトはこの本についてるDVDに収録されています)算数ソフト

稲毛で一献・・・

昔の地図 稲毛駅近くのおそば屋さんで,ご近所のSさんと,東京のAさんとで一献傾けました。
お酒の種類の話から,中国・韓国の話,本の話など盛り上がりつつも,同じ方向に向かった集まりなので,語るべきことは語り,近未来を3人で描いた,心地よいひとときでした。

Sさんから本を紹介してもらいました。「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」(橘玲/幻冬舎)です。
この本に書いてあることを,Sさんがいくつかお話くださったのですが,比喩としての考え方がおもしろそうで,家に帰り,早速注文をしました。到着が楽しみです。

テレビ局の番組作りに・・・

 3年前にPHPから出した『尋常小学校を体験! 残しておきたいこの授業』が話題となって,テレビ局が番組を作ることになりました。尋常小学校時代の教育を今の子が受けたら・・・。何か,見えてきそうですね。

ディレクターさんからメールや電話があり,明日,お会いします。お役に立てることは協力をし,良い教育情報が全国に流れてほしいと願います。尋常小学校時代のことですから,基本的に古いと思われてもいたしかたありません。それでも,すごい!と感じる内容もあります。そういうところが広まってほしいと願います。

今日は,webマガジンからもデジタル教材について,話を伺いたいという連絡がありました。来年から新指導要領となりますが,それに合わせるように,教室には地デジテレビが導入され,デジタル教材を教室で見る時代になりました。新しい教育表現ができる時代です。学校のこの大変化をご家庭の皆さんにも伝えてもらえたらと思います。

温故知新。古い教育の良い点を再確認し,新しいわかりやすい教育を導入。良い方向です。

2年生の分数ソフト

 分数ソフト,2年算数新指導要領で2年でも分数を習うことになります。簡単な1/2や1/4や1/8を学びます。
  
 これは,1/2を見つける学習のために開発したソフトです。

 元の図形の1/2になっている図形を見付けて,番号をクリックします。
   正解すると,○が登場。
   不正解は,×が登場。
 正解を全部見付けると,「たいへんよくできました」が登場します。

 [サル]ボタンをクリックすると,図がシャッフルされて,新しい問題になります。
 算数ソフトの良さは,類題を何問も続けて出題できることです。この出題能力が,子どもの能力を高めてくれます。

 右上の長方形・正方形・円・テープが,画面を切り替えるボタンになっています。[長方形]ボタンが選ばれているので,画像では長方形を使った分数の問題が出題されています。4タイプで学習できるので,なかなか便利なソフトです。

 『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(さくら社)を使ってくださっている先生方に,このソフトも使ってもらえるように,今,サイト構築を進めています。新しいサイトができたら,お知らせします。ご期待ください。