Category Archives: 学級経営

南平小学校で、「人生において大事なことは・・・である。」

◆今度の日曜日は、野口塾in横浜です。
4,5年ぶりでしょうか。久しぶりに参加してきます。
一般参加ですので、のんびりしてきます。
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◆4年生30人に20分間、外国語活動の授業をしていた時のことです。
外国語活動のパッケージ6巻を机の上に置き、子ども達に見せました。
1~3巻は5年生用。
4~6巻は6年生用。
珍しい先生との勉強なので、子ども達のやる気は高まっています。
ですので、6年用の5巻を使うことにしていました。

5巻に決めるところまでも、子ども達と楽しくやりとりをしたので、ちょっと格言を言っておきました。
「人生において大事なことは、背伸びをすることである。(時々)」
こう言い、さらに「ノートに書いておく!」と付け加えたら、ものすごい勢いで書いていました。
その意気込みが立派だったので、私はさらに付け加えました。
「背伸びをするその時は時々しか来ませんが、今、その時がやってきました。
今こそ、ちょっと無理してでも頑張る時なのです!」
そんなようなことを言いつつ、「熱血指導は子ども達に伝わるなぁ」と思った次第です。

授業を参観することがたまにあるのですが、熱血系の授業というのはメッタに見ることができません。
参観者がたくさんいるからか、極めて品の良い授業が展開されます。
それが普通なので、それでよいのです。

ただ、子どもというのは「人生最大の伸び盛り」を生きています。
基本的に熱を持っています。
その熱を刺激する授業も私は好きです。
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内田聡先生の学校で「1,2,3,ダー!」

内田聡先生の勤務される南平小学校で外国語活動の授業をしてきました。
日曜日に4年生30名が集まって、授業が進行します。
こういう取り組みを30代の若い先生が実現している姿に、感動をします。
内田先生が、日頃からの学校生活で大きな「信頼」を得ているからこそ、できた授業です。
御許可下さった校長先生にも感謝しております。
また、授業の場作りなどに御協力下さった南平小の先生方にも感謝しています。

こういう事を思うと、任された20分間を一生懸命にやらねばならないなと思います。
単に技術的にどうのと思われる授業ではなく、
心のこもった授業を。
できれば、魂のこもった授業ができたら良いなぁと思うのですが、なかなかそうはいきません。
プランはいつも技術的です。

ですが、この日は、久々に燃える授業ができました。

右の板書。
20分間の外国語活動の授業中に、私が書いた板書です。
日付の上に「ダー!」と付け加えました。
下から読んでいくと、アントニオ猪木の「1,2,3,ダー!」になります。

猪木のフレーズを授業中に使うとは、思ってもいませんでした。
この日、クラスに入って、「ハッ」と思いついたのです。

内田先生が「朝の会」を行ってくれ、その最後に、一人の子のスピーチがありました。
それが、
「元気ですか!
元気があれば、何でもできる!
1,2,3,ダー!」
だったのです。

このときのクラスは4年生が30名。
日曜なので、3クラスから希望者が集まっています。
いわば、「クラス解体後の新学期の初日」です。

1,簡単に一体感を作れる!
2,困難に打ち勝ち、前向きな気持ちになる言葉だ!
3,掛け合いができる!

三拍子そろっています。
これを活かせば、私のエネルギーも猪木並みになるであろう!

先生「元気があれば!」
スピーチの子「何でもできる!」
先生「1,2,3!」
全員「ダー!」

これを5回以上やったでしょうね。
吉本喜劇のコテコテに近い状態です。

授業後、先生方がみんな教室を出た後。
内田先生が帰りの会を行っていました。
そこで子ども達のスナップを一枚撮りました。
諸問題あるので、その写真はアップできません。
そこには、「心底楽しい!」との雰囲気に包まれた子ども達が写っています。

後日、内田先生からメールをいただきました。
次のように書いてありました。
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本校の若手が
「横山先生にまた会いたい!」
「あんな風にしゃべってみたい!」
と興奮気味でした。
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内田先生に大感謝の一日でした。ありがとうございました。
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友達って何ですかと問われたら

先日,「朋友」のことを書きました。
「朋」も「友」もどちらも友達のことなのですが,「朋」は師匠が同じ場合で,「友」は同志という意味を,大昔は持っていました。
今は,そう言う使い分けをしていませんので,仲の良い人のことを友達と呼んでいます。
特に親しくしている人のことを親友と言いますが,中には親友中の親友を,真友などと造語で語る人もいます。

b7467その「友」なのですが,この漢字の音読みは「ユウ」,訓読みは「とも」となっていますが,訓読みがまだ他にもあるのです。
「したしむ」と「たすける」です。

この訓読みを知ると,友というのは親しいだけでなく,助けたり助けられたりする存在なのだと気づかされます。

昔,テレビで「俺たちの旅」という青春ドラマをやっていました。
この番組の歌の一節。
「また会う約束などすることもなく,それじゃあ,またな と別れるときの お前がいい」
わたしはこの一節が大好きで,今も友達との別れ際は,「またな」と言いたくなり,そういえる相手が友なんだと思っています。
「また,会おうぜ」「また,会いたいね」「また,会いましょう」と思う相手,それこそが親しく助け合える相手なのです。友達なのです。

b7468長いこと,この歌を口ずさんでいると,小学校の先生はそれなりにひらめきます。
「友は又ナ(またな)でできている」と。
作詞をした小椋佳を,たいした人物だと思ったものでした。
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「モットー・学校訓」

b7845相模原でアフリカの教育事情の話をしてきました。
資料はパワポ。その中の1枚が右です。
ケニヤの小学校の校門と校舎壁面です。

こちらの小学校のモットーは「STUDY TO ASCEND」です。
日本の小学校にはモットーはありませんが,学校教育目標を子供向けにわかりやすくした「学校訓」「校訓」があります。
校訓は,ストレートに「勉強」とは示さず,「明るく・正しく・たくましく」など学びの内容を,精神面から示すことが多くなっています。

学校訓に似たものとして,学年訓・学級訓があります。
学校教育目標をわかりやすくしたものが「学校訓」。
学年教育目標をわかりやすくしたのが「学年訓」。
さらに,パワフルな先生は学級教育目標をわかりやすくして「学級訓」をつくっています。

学校訓を覚えていると,子供達とあれこれやっているとき,フッと一言出すことができます。
けんかをしてしまった子に,「○○小の子は『明るく』だよね。けんかをしているとき,明るかったかい?」とでも言えば良いわけです。
こういう一言,結構子供達に響きます。
子供とはいえ,小学校への所属意識はあります。
その小学校が掲げる学校訓。
これは「そっちの方に歩みましょう!」という方向性を内包しています。
ですので,校訓を用いることは,歴史的な言い方をすれば,それは「忠」を意識化させることになります。
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『キーワードでひく 所見辞典』は良いですね!

山中伸之先生の『所見辞典』そろそろ通知表が気になる頃ですね。
そんな気持ちになっている先生,『キーワードでひく 小学校通知表 所見辞典』をご存じですか。

文例が2057入っています。
量が多いのもありがたいですが,その文例が実に「なっとく感」が高いのです。
文例を読んでいる内に,どう指導していったらいいのかが伝わってきます。
該当学年の所をザッと読んでから,所見を考えるのも良いですし,所見でちょっと行き止まったらパッと調べてみるのも良いです。

CDも付いています。これもありがたいです。
例文のテキストをその場で修正することができます。

そうして,この本の著者の先生です。
あの実感語り・実感道徳・素材研究・できる教師・・・の山中伸之先生です。
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b8041辞典といえば,言語技術の達人,柳谷直明先生の『国語科「学習用語」辞典~「かくこと」領域編~』があります。
この本は,表紙にも書いてある通り,私家版なので書店での販売がありません。
ですが,このシリーズは人気があります。

書くことに限定していますが,この本を開くと国語の授業に関わる用語が大量に載っています。
言葉の意味だけでなく,授業での使い方にも言及しているので,国語に飛躍を・・・と思われている先生にはナイスな一冊です。
指導要領にそった並びになっていますが,できれば別冊で用語からの索引が欲しいです。
入手したい先生は,直接,柳谷先生へご連絡ください。
柳谷先生はフェイブックをしているので,そちらで検索をすると交流できると思います。
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担任する学年が決まったら

そろそろ春休みでしょうか。
新年度に担任する学年が決まったら,まずは,事前学習をしてみて下さい。

どんな事前学習かというと,新学年の取材です。

例えば,新年度は4年生の担任と決まったとします。
そうしたら,3月まで4年担任だった先生の所へ行き,4年生の勘所を教えていただきましょう。これから始まる1年間を,もっとも近々に体験をした先生のお話を聞けたら,これはラッキーです。
嬉しいのは,同じ学校の4年生のお話なので,具体例がこれから始まる1年間とドンピシャなのです。
全く気がつかなかったことが話に出てくるので,とても勉強になります。
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中嶋先生の本中嶋育雄先生の新刊『困った小学1年生,うまい教師の指導術』です。
一年生の担任となった先生,勉強になりますよ。
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