バングラデシュで乗った車のナンバープレート。
交通事故にあっても,ナンバーを伝えることができません。かろうじて,「8」が見えるので,「8がありました!」と報告すれば良いのでしょうが,それもままなりません。なぜなら,この「8」に見える数字は,現地では「4」だからです。
「14-5911」
と,このような並びになっていますが,すらすら書けたわけではありません。いただいた1年生の現地の教科書を見てやっと変換ができたしだいです。
日本で言えば,漢数字で「一四-五九一一」と書いているようなものです。明治前半の算術書には,筆算に書いている数字一つ一つに漢数字でルビがふってあるものもあるので,バングラデシュの教育現場でも,きっと算用数字にベンガル語でルビを振るということもあるのだろうと思います。
街に出ると,至る所に張り紙がしてあります。ベンガル語の張り紙が多いのですが,ご覧のように英語の張り紙も結構あります。
どっちの数字がいいかという問題もありますが,あと20年もしたら,手元の端末で全ての言語が翻訳される時代になります。こういうチラシの文字も,見るだけで日本語に変換されて見える時代です。
そうなってくると,母国の数字を大切に使う国は永遠に使い続けられますね。ベンガル数字は永遠に不滅となりますね。いいですね。
バングラデシュのミーティングで大評判だったのは,算数ソフトです。
算数の内容は世界共通なので,バングラデシュでも大人気でした。
日本ではダウンロード版を簡単に利用できますが,今の段階ではバングラデシュからではチト厳しいです。時代が進めば,海外かもらバリバリ使えるようになりますが,それはまだ先のことです。
すでに,どんどん使える日本はやっぱり先進国なのです。
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バングラディシュの小学校の教室。
場所は首都ダッカの中心部に近いところなのですが,かなり細い路地を通って,この教室に入りました。
思い返しても不思議なのは,どこからが学校で,どこからが一般の所なのかわかりませんでした。
建物があり,入り口から入ったら,そこが教室なのです。
写真は参観させていただいた教室の背面です。
日本ですと,ここに黒板があり,今週の予定などが書き込めるようになっています。
こちらの教室では,背面はご覧のように掲示ボードになっています。
「word zone」と書いてあり,丁寧に単語を記入した紙が,縦横きちんと貼られています。
壁面も同様にたくさんの掲示物があり,天井には飾りつけがされていました。
隣の教室もちょっと覗いてみたら,同じように掲示物が一杯ありました。
少しで勉強が出来るようにと教室環境を整える先生方のハート。
これは世界中変わらないのですね。
「教師魂は世界共通なのだ」という思いが湧き上がってきて,ちょっとジーンと来ました。
いつか,この教室でも算数ソフトIMが使われる日がやってきて欲しいです。
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この教室で,私は衝撃的な光景を見ました。
それについては,また,後日書くことにしましょう。
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野口先生からお電話をいただき,6月に開催される「第3回 教育と笑いの会」で私も少し出番をいただきました。
学校から笑い声が聞こえてくる時は,良い学びが進んでいるときです。
怒鳴り声が聞こえてくるときは,学びが逆進しているときです。
明後日,大阪で「笑いのバロメーターを吹っ飛ばせ!1年中大爆笑するクラスに」でお話しします。
教育の笑いが好きな先生。
今度のクラスは,もう少し笑わせたいなと思っている先生。
ぜひ,ご参加下さい。
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右の写真は,バングラデシュのたばこ屋さんです。
板の上に布を敷き,その上にタバコの箱を並べています。
箱で売っているのだろうと思っていたら,同行の人が2本だけ購入していました。
1本売りもしてくれるのです。
これも,バングラデシュの首都ダッカの道路脇の光景です。
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今週末の日曜日(4月3日)は,大阪でお話をしてきます。
「笑いのバロメーターを吹っ飛ばせ!1年中大爆笑するクラスに」です。
笑いの話もしますが,私の海外動向に関心のある先生もぜひお越し下さい。
たぶん,バングラデシュの写真もお見せするかと思います。
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バングラデシュの庶民の足,オートリキシャ。
三輪車で,左右の側面はガラスでは無く,鉄格子になっています。
風が入ってくるので,暑さは吹き飛びます。
でも,同時に砂塵も入ってくるので,マスク着用で乗りました。
中から見ると,↓となります。
車に乗っているのですが,檻に入っている感じです。
このオートリキシャはそこそこ距離があるときに乗ります。
近場は自転車で牽引するリキシャです。
自転車で牽引するリキシャは,時々,乗車拒否に会います。
なんというか,渋滞している方向には行きたがらないようなのです。
道路の混み方が半端じゃないので,自転車をこぐ人の気持ちも,わかります。
「リキシャ」という言葉の語源は,日本の「人力車」だそうです。
ちょっと嬉しい気分になりますね。
タクシーの運転手さんなどに,何人なのか尋ねられました。
そのたびに,同行の人が「ジャパニーズ」と応えます。
すると,聞いた人の顔が笑顔になり,「日本人,好きです」というような言葉が返ってきます。
親日の国とは聞いていましたが,直に言われると,グッと来ます。
家に帰り,あれこれ調べたら,
1,バングラデシュが独立したとき,先進国で一番最初に承認したのが日本だった。
2,JICAを中心に経済支援を続けている。
と,このような事情で「親日」「敬日」のお国柄なのだそうです。
バングラデシュの初等教育の発展をお手伝いできる日がやってくるように,私もちょっと頑張ってみようと思います。
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バングラデシュに三日間,行ってきました。
今回も,「ミーティング&懇親」の連続で,非常に面白く,また充実しました。
写真は打ち合わせをした場の踊り場から写した,首都ダッカの風景です。
ひしめくビルに発展を感じます。
撮影したビルで初日のミーティングをしました。
翌日は場所を変え,大学でのミーティング。
最終日も大学でミーティングです。
当初,初日に1回,部長級の方とのミーティングをすれば,それで十分だろうという事だったのですが,お互いが良い感じになり,2回目もミーティングを持ち,さらに,翌日へと延長され,3日間,毎日ミーティングしました。
そうして,最後は,お互いとても良い気持ちで握手を交わし,「また,お会いしましょう」となりました。
何より嬉しかったのは,その設立精神,その活動精神です。
ビデオを拝見し,大いに感銘を受け,自分も算数でそのような道を歩み続けたいと思った次第です。
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遅ればせながら,海外旅行の保険に入りました。
これで万一の時も安心です。
日本は海外旅行がしやすい国と聞いています。
VISA無しで行ける国が,たくさんあるからです。
ひとえに信頼を築いてきた先輩方のおかげです。
でも,私の行くバングラデシュはまだVISAが必要です。
手続きをして,VISAをいただきました。パスポートに張り付いています。
このVISAを見ると,私も微力ですが,日本人の信用を高める方向で活動をしたいという思いが湧いてきます。
いつの日にか,バングラデシュと日本の交易が深まり,VISA無しで行き来できる日がやってきます。
その日が少しでも近づくように,私も心がけを正して行動してきたいと思います。
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『マッキンゼー経営の本質』
この本を読んで,グッと来たのは理念をしっかり持てというところです。
理念といわれても,学校経験が長かった私にはちょっとすっきりしないのですが,まあ,「校訓」とか「学年訓」とかいった「訓」として把握すると,かなりよくわかります。
この「訓」は「家」という字のウ冠の下の横棒。天井板のような一画に位置しています。
家にしろ,学校にしろ,会社にしろ,組織という所は訓で示されたことより広い範囲の内容を含んでいますが、基本的には訓を守って,訓を目指して人々が諸活動をします。
そんな風に思っているので,そこにこの本の話を落とし込んでいくと,なるほどと思えてきました。
訓に向かって力を発揮することを「忠」と言います。
訓がはっきりしていて,それが繰り返されている学級は,普通,良い感じにまとまります。忠義者の学級になるからです。
例えば,「気合い」とか「協力」なんて言葉を学級訓,あるいは先生訓として打ち出すと,これもまとまりが良くなります。大阪ではこの話もしてみたいと思います。でも,大阪に着いたらすっかり忘れているかも知れません。
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