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ケニヤのお土産と算数ソフト

ケニヤのお土産をいただきました。
袋の絵を見れば、フルーツとわかりますね。
これ、ドライフルーツです。

生のフルーツがたくさん出回っている所へ、ドライフルーツはどうなんでしょうと、思います。
なんとなく、売れそうにないと思うのですが、大型のスーパーに並び始めているとのことです。

そういえば、コーヒーも、豆よりインスタントコーヒーの方が高く、評判が良いと聞いたことがあります。
工場で生産されていることが、大きな付加価値となっているようです。

お土産を持ってきてくれたのは、アフリカチームの長沼氏です。
短い時間でしたが、いつものように夢を語らいました。
この年になっても夢を語らえるのは実にうれしいことです。

その勢いもあって、今日も少しプログラミングを楽しみました。

プログラムと言えば、算数ソフトが好評です。
先日も、中堅の先生にお見せする機会がありました。
ちょっと変わった形の面積を求めるソフトを見てもらったのですが、非常によく納得されていました。

このソフト、「考え方」ボタンをクリックすると、白い円が右にずれていくアニメーションが始まります。
すると、「緑の円」と「白の円」が重なっている問題だと、たちどころに分かります。

複雑な図形の面積は、こういう「重なり」とか「回転」などの動きを見ておくことが、類似問題を解決するときの考え方の役に立ちます。
そういうことが、パッと見てわかる先生でした。力のある先生は素晴らしいですね。

この算数ソフト、学年別にダウンロードして購入できます。
単元別でも購入できます。
「さくら社ネットストア」です。
ソフトの正式名は『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』です!
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ケニヤの悲惨な学校

ケニヤの長沼氏から、ケニヤの学校の悲惨なニュースが届きました。

校舎がひどいのです。
屋根は大きく隙間が空き、窓は枠しかありません。
作った当時はキチンとしていたのだと思いますが、風雨にさらされている内に、壊れていったのでしょう。
それを修繕をする費用がなかったのでしょうね。かわいそうです。

教室内もすさまじいです。
机や椅子があるのはまだ良い方でした。
床が地面なので、石に座って地面に指や棒で字を書いて勉強している学校もありました。

「なんという状態なのだ」と思っていたら、これでもまだ良い方で、大きな木の下に黒板を立てかけ、そこで授業をしている学校もありました。

さくら社の取り組みは、こういうすさまじい学校までは届きませんが、長沼氏らと共に、ルワンダの教育改善に大きな夢を持って取り組んでいきたいと思っています。

明後日は、同じ夢を抱いている光長氏がハイチから帰国します。
一献傾けつつ、ハイチの教育情報をいろいろと聞きたいと思っています。
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ケニヤ・カレンダー

b7888さくら社にカレンダーが届きました。
その中は,ケニヤ視察の時の写真で構成されています。
5月には,ケニヤの国旗の下に立つ私が映っていました。

5月の写真の場所は,ケニヤのCEMASEA。
巨大な教育センターです。
毎年,アフリカの国々の教育関係の方が集まる大会などが開催されています。

ところで,このCEMASEAですが,これは「Centre for Mathematics,Science and Technology Education in Africa」の略称です。
ケニヤにありますが,アフリカ全体の理数科教育の一大センターなのです。

9月の視察では,このセンターのカワ副所長とミーティングし,主要メンバーの先生方にIMを紹介してきました。
会議室に集まった先生方が急速に前向きになり,思わず質問を口にする先生もいました。

来年もケニヤに行く予定です。
CEMASEAへも行き,IMがアフリカの地に浸透するよう努めてきます。
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メルマガ「ぼうけん」

10の力を育てる出版学習メルマガ「ぼうけん」が,発行されました。
719号です。
編集長は山本校長先生です。
今,発行部数を見たら,1,206部もありました。
今回の号も内容が濃かったので,読者の先生方にはいいニュースとなったと思っています。
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珍しいことがありました。
千葉の横田先生から電話がかかってきました。
ガヤガヤした中だったので,木更津か東京の居酒屋からと思いました。
すると突然,「隣に,懐かしい人がいる」と言ってチェンジ。
次に出た先生が,なんと新潟の太田先生。
太田先生が東京に来ているのか,横田先生が新潟に行ったのか・・・。
その太田先生から,さらに「懐かしい人が隣に・・」と出た先生は,松野先生。
なんとまあ,国語のパワフルな先生方が揃い踏みです。
新潟の国語の研究会後の2次会だそうです。
何を語らっていたのでしょうね。

横田先生の『10の力を育てる出版学習』
こういった「形にしていく学習」は,子ども達を夢中にしますし,思わぬ力も付いてきます。
そういう光景は,本を出している先生方が出す前と出した後で,その力が違ってきている姿を見てもわかります。
アクティブラーニング時代に突入している今,こういう実践が求められています。
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そして,3ステップ「聞く」トレーニング 自立と社会性を育む特別支援教育明日は大阪の上嶋先生と会います。
久しぶりです。
会うのは,夜の10時過ぎです。
なので,『3ステップ 聞くトレーニング』についてはあまり話ができそうにありませんが,とても楽しみです。

水曜日は,「アフリカ昼食会」です。
この間,アフリカの動きが活発なので,濃い話ができそうです。

土曜日は,チーム算数。
鹿児島の蔵満先生が参加するので,どんな話を聞けるか,楽しみです。
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ケニヤの先生が模擬授業

b7895IM(英語版の算数ソフト)が映し出されています。
白いワイシャツを着ている方は小学校の先生です。
初めてIMを見て,その場で即興で模擬授業をしてくれました。

でも,ここは日本の小学校ではありません。
ケニヤの小学校です。
ケニヤの小学校にも,このような設備が備わり始まっています。
教育が大統領選挙の公約になる国です。
備わり始まると一気と感じます。

この写真,先日見せていただいたムービーの一こまです。
この先生がIMを見て,大変感動したので,その様子が撮影され,送られてきたのです。
真っ先に,「非常に感銘しました」と,嬉しいお言葉を発していました。

大画面に映し出されたIMを見て,教師スピリッツが高揚したのでしょう。
手振り,身振り,声の出し方などの「盛り上げ」が実にナイスでした。

この小学校。
際だって有名な公立の小学校です。
日本で言えば,筑波大付属小のような感じなのだと思います。
そこの理数科担当の先生がこの先生です。
ソフトを見て,すぐに模擬授業をしてくれました。
いい授業が浮かんできて,いい実践ができると,強く感じたのだと思います。

ここまでの様子が伝わってくると,その先をプランしたくなります。
IMを使った「ケニヤ版算数の指導法研修」を,この先生と取り組んでみたいですね。
私は,来年もアフリカに行く予定です。
その時には,ケニヤにも行きます。
ケニヤ版指導法を冊子にするぐらいのミーティングができたらいいですね。
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日本語の算数ソフトは,「さくら社ネットストア」で販売されています。
ぜひ,先生の御指導で,子ども達の算数学力をさらに向上させてください!
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視点が変わると,問題が見える

ケニヤの小学校の壁面に,「CL」という単位が書いてありました。
その字が少々流れているような字だったので,私はてっきり「CC」だと思ってしまいました。
ところが,その前後をよく見ると,その単位は「CL」であり,「CC」ではありませんでした。

では,「CL」って何なのかというと,これが「センチ リットル」。
日本の小学校では教えない単位なので,私自身が「CL」に見慣れていません。
どうも私の場合,慣れない単位は慣れている単位に置き換えてしまう恐れがあるようです。

「センチ リットル」は,リットルの百分の一ですから,リットルますの中にちょっと水を入れたぐらいの嵩とわかります。
ですが,読み替えてしまった「CC」は,いったい何のことなのか,全くわかりません。
読み方も「シーシー」で,推測できません。
この頭文字による略し方は,本当にわからないです。

b7922辞書で調べてみたら,「cubic centimetre」と出ています。
キュービックです。
思い出すのは「ルービックキューブ」。
キューブが立方体で,キュービックは「立方体の」です。
ですので,cubic centimetreは,立方体のセンチメートル。
つまり,立方センチメートルなのです。
これが略されて「CC」となっているのです。
元をたどれないこの略し方,どうなんでしょうと思います。
せめて,「キュー・セン」とでも略してくれれば,少しは・・・と思いますが,そうなると,「C」を単独で「キュー」と読ませるのですから,逆に無理が生じます。

頭文字での略し方,書くには良いですが,元をたどるのはつらいですね。

ということで,「CC」は,「cm3」を文字で書いた時の頭文字をとった言葉となります。

ということは,英語圏の子どもたちには,「CC」と「cm3」は,同じ言葉を違う略し方で記したものと,すぐに理解できます。
しかし,日本の子は全く別物と感じつつ学び,覚えます。
このあたりに,言語の違いによる学びの違いが出てきます。
海外を知ることで見えてくるおもしろい世界です。

「視点が変わると,問題が見える」とはよく言ったものです。
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