Monthly Archives: 9月 2016

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ルワンダは雨期のよう

いよいよ明日、ルワンダに向けて出発をします。
長い道中に読む本も届いたので、3冊か4冊、持って行こうと思います。
片道20時間ですので、半分うとうとしていたとしても、かなりの時間があります。
本があれば、飛行機の中でも楽しく過ごせます。

b7438どうも、ルワンダは雨期のようです。
雷模様が出ているので、晴れ時々雷雨なのでしょうか。雷雨の合間に晴れなのでしょうか。
「よく降っている」と第一陣の方から連絡が届いています。(画像は「AccuWeather」より)

この天気がルワンダに行っている間中続いているようです。
雨のルワンダ。これもまた楽しそうです。

どっきりするのは、「80°」です。
焼け死んでしましますね。
でも、これは華氏なので、摂氏では26度ぐらいのようです。
夜は華氏62度ですので、摂氏で16度か17度ぐらいのようです。
過ごしやすい気温ですが、画面にパッと出てきたので、驚きました。

好きな算数の仕事で海外へ行けるのですから、私はかなりの幸せ者です。
算数を少しでも楽しく勉強してもらって、どんどん頭に入れてもらって、算数が分かる子を増やして、そうして、少しでも就学率アップにつなげられたらと願っています。
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ルワンダのアーサー先生の授業風景ムービーです。

良いですね。
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「ルワンダ-日本 共同プロジェクト」の第一歩的授業ムービー

b7441この4月。
日本からはるか離れたアフリカで、日本で開発された算数ソフトを使った授業行われました。
授業をしたのは、ルワンダの先生です。

もう、これだけでも、「ルワンダ-日本、共同プロジェクト」の第一歩を感じます。

その時の授業の様子がビデオに収められていたので、その滑り出しをムービーとしてアップしました。
全体で2分ほどの短いムービーです。

今、さくら社のサイトにアップしていますので、関心のある皆さん、是非ご覧になって下さい。
さくら社のサイトの右上の方に「算数ソフトの世界展開」というコーナーがあります。
そこの「ムービーはこちらをご覧下さい」をクリックするとムービーの画面に入ります。

b7440右はそのムービーの一こまです。
現地の先生(アーサー先生)が、算数ソフトをスクリーンにどーんと映し出して授業をしています。
子ども達もどんどん手を挙げています。
まさに、「ルワンダ with 日本」の授業です!

目下、文科省による「日本型教育の海外展開事業(EDU-Portニッポン)」が動き始めています。
途上国の教育に日本が貢献する時代がいよいよ始まったのです。
日本の教育はその質がとても高いので、きっと10年20年30年の後には、優れた先生が世界に大貢献するようになっているだろうと思っています。
時代の動き始めを感じています。
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宝と言えば

先日、外国語活動へのアンケートの御協力をお願いしました。
すぐにメールなどが届き、感謝しています。
まだ、日数がありますので、御協力いただける小学校の先生、どうぞよろしくお願いします。
(アンケートは5分もあれば終わる程度内容です。)
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◎メールで横山験也宛へご一報ください。
(フェイスブックの場合は、メッセージでお知らせ下さい)
宛先: yo◆kennya.jp  (◆のところは、半角の@に変更してください)
件名: アンケート希望
内容: 必ずお名前をお書きください。

締めきり: 9月末日

追って、アンケート用紙(ワード)をメールでお送りします。
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b7442◆宝と言われたら、世俗の私は高価な物など、金銀財宝が思い浮かんできます。
たまに、自分持っている大切な物ともなりますが、得てして財宝系となりがちです。

ところが、論語には「なるほど」と感服する宝が登場します。
周の武王が言った言葉です。
周に大賓(たいらい)あり、善人これ富む。
周には天から賜った大きな宝があります。それは善人がたくさんいることです。

宝は自らの臣民ですと、心から言ってくれる人のもとで暮らしている人たちはうれしいでしょうね。頑張ろうという思いが沸き上がってきます。

うれしいことに、日本書紀にも同様の言葉が出てきます。
「百姓」と書いて、これを「おおみたから」と読ませています。
これが何度も出てきます。うれしいですよね。

そうして思いは巡り、もしかしたら、日本の小学校が心豊かに富んでいるのは、小学校の先生が受け持ちの子を宝のように思っているからなのだと、思えて仕方ありません。
海外の先生方にも、そういう精神性の高いところを伝えられたらと思います。
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ルワンダ、暗算ができた!

b74443桁のたし算の計算問題です。
解答の仕方に驚かされます。

もし、これを5才の子が行ったのでしたら、「よく頑張ったね」となりますが、この計算をした子は小学校2年生の子です。
ルワンダは1月から新年度ですので、1年半以上も算数を勉強しているのに、このような計算をしています。

何とも残念なことなのですが、○を書いてから、○を数える「目の子算」をするのがルワンダではふつうのようなのです。
当然、自分だけでなく、他の子もみんなこうやって計算をしてるので、計算が遅いという自覚もあまりないようです。
○を書くので、「ちょっと面倒」という気持ちはあるようです。
何しろ、計算途中で用紙から目を離して、ぼーっとしてしまう子もいます。

この子達に「暗算」を教えるのです。
かなり、気が遠くなります。

b7443しかし、やればできるのです!!
正味12時間の算数で、引き算の暗算ができるところまで、たどり着きました。

実際に指導をしてくれた現地の先生方の熱意ある指導が素晴らしかったです。
英語版算数ソフトを十二分に活用していました。

熱意ある先生が、優れた教材を使うと、効果が大きい。
つくづく、そう思いました。

来週、またルワンダへ行きます。
指導をしてくれた現地の先生を訪ね、その「指導精神」と、気を配っていた「指導方法」などを伺いたいと思っています。
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さくら社のHP 「世界に広がる算数ソフト」の記事が増えました!

◆さくら社のHP。「世界に広がる算数ソフト」コーナーの記事が増えました。
増えた記事は、以下の通りです。

【算数ソフトを使った夏期講習(ルワンダ)①】
ルワンダの日本大使館を表敬訪問
ルワンダの先生への教員研修

【算数ソフトを使った夏期講習(ルワンダ)②】
ルワンダ-日本の共同開催、夏期講習(ブートキャンプ)開会式
大使、所長の教室視察

私の写真も写っています。
ぜひ、ご覧になって下さい。
==「世界に広がる算数ソフト」==

◆算数ソフトのルワンダ展開を前進させるために、私は週末に再びルワンダへ渡航します。
私がルワンダに入る前に、チームのメンバーが先陣としてすでにルワンダ入りをしています。

先陣の皆さんは1日目に教育局の視学官と面談。
2日目には教員組合の会長と面談。
夏期講習での成果データをお見せしたら、皆さん一様に眼を丸くされ、感激されたそうです。
「たった5日間で!?」
「この成果はすごい!」
きっと、ルワンダの初等教育への光が見えたのだと思います。

b7445来週には私もルワンダ入りをします。
ルワンダ-日本の共同プロジェクトとして、良い流れができるように会議をしてきます。

※写真はルワンダの教育局の建物に掲示されていたポスター。
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「道徳の一時」 城ヶ崎先生と

今日は久しぶりに城ヶ崎先生と「道徳の一時」を過ごしました。
以前から、二人で話す時は自分たちを少しでも高められる、そう言う話を・・・と語り合って、不定期で会っています。

もし、二人とも徳のある人間でしたら、こういう一時を過ごす必要もないのですが、どうにも自分自身を思うと、恥じ入ることが多く、こういう一時を生かして物事をどう考え感じていくのか語り合っています。

b7446今日の話しを振り返ると、「はじる心」になるかなと思います。
宿題を忘れてあっけらかんとしている子は、忘れる事への恥ずかしさが芽生えていないのです。
忘れると言うことは、言葉を変えると、約束を守らないということです。

その昔から、子供を育てる上で重要な叱責の言葉が2つあります。
1つは、「そんなことをしたら恥ずかしいでしょう」
もう1つは、「立派な人は、そういうことをしません」
この2つは、ともに「はじる心」を育てる言葉なのです。

孟子は「羞恥の心は義の端(はじめ)なり」と残しています。
「義」は「自分を犠牲にする」ことです。
宿題をやってくる子、そういう子は、「忘れたら恥ずかしい」という気持ちが湧いてくる子です。
ですので、自然と自分の時間を犠牲にして、先生に言われた課題を進めます。
宿題をやってくる、忘れ物をしないで持ってくる、そのこと自体が、子供の心に「義」を育てているのです。

忠義という言葉もあります。これができる人は立派です。
「忠」に向かって、自分の何かを犠牲にして取り組むことです。
わたしも精進したいと思います。

b7473残念なのは、恥ずかしいと感じる心は一気に伸びてこないことです。
だから、粘り強い道徳の教えが必要なのです。

時として、先生が何かで忘れ物をした時、「先生は、恥ずかしいです」と子ども達に語り、恥ずかしさのお手本を示すことも大切な指導となります。

次回の「道徳の一時」はいつになるのか分かりませんが、わたしにとって楽しみな一時です。

『論語』は道徳を学ぶのに最適な本です。
今日も少し読みました。
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