Monthly Archives: 9月 2014

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さくら社の新しいチラシです!

さくら社の新しいチラシができました。
よく,本に挟まれている,ちょっと小さい3つ折りのチラシです。

ここに紹介されている本を御紹介しましょう。

一番左は,『子どもが夢中で手を挙げる算数』です。
最近,日本国内はもとより,ケニヤ・カンボジアと海外からのオファーがあり,ちょっと盛り上がっています。
そんな事もあって,折りたたんだ時,一番上に来るページに算数ソフトが掲載されました。

中央ページに移ります。
山田洋一先生の『発問・説明・指示を超える 対話術』『発問・説明・指示を超える技術 タイプ別上達法』
山本正実先生の『伝わる伝わる「見える」指導』
野口芳宏先生の『教師の作法 指導』
山中伸之先生の『できる教師のどこでも読書術』
中嶋郁雄先生の『教師の道標』

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左のページです。
佐々木正美先生の『出会いでつむぐ 私の半生』『出会いでつむぐ 私の仕事』
横田経一郎先生の『10の力を育てる 出版学習』
有田和正先生の『学級づくりの教科書』
藤本浩行先生の『新任教師 はじめの一歩』

そうして,左下には,日めくり3部作です。
野口芳宏先生の『教師が伸びるための 野口芳宏 師道』
有田和正先生の『子どもを育てるための 有田和正 追究』
そうして,『子どものための 教室論語』

こんなにたくさんの本を世に送り出すことが出来ました。
感慨無量です。
でも,まだ反対側の面にも,20冊もの本が掲載されています。
それについては,また,今度お知らせします。

さくら社の最新刊は,宇佐美寛先生の『私の作文教育』です。
チラシの反対側の面に出ています。
この本の「あとがき」の最後に,宇佐美先生は「横山験也君は,約四十年前の千葉大学での「教え子」である。」と書いてくださいました。
恥ずかしくなるほどできの悪い教え子でした。
学問としての御恩返しが出来ません。
脇道へそれてしまいましたが,宇佐美先生のお考えを世に広めることに力を入れさせていただいています。
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奥田先生の中1の数学がすごい!

中学で数学を担当している奥田先生から,驚きのメールが届いています。

奥田先生曰く----
中1の数学,実際1か月以上早いです。
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「数学ソフト+わくわくブラックボックス+自作プリント」で,
1か月も早く授業が進んでいます。

早いだけなら,落ちこぼれを続出させれば誰でもできます。
奥田先生は,2週間後の中間テストで,全員が90点を超えそうな予感がしているそうです。
早い上に,確実に学習が進んでいるのです。

特に,授業が急ピッチで進んだのは,『スパイラル方程式1・関数1』の関数のソフトを使ったからです。
奥田中学1年 関数ソフト先生曰く-----
関数のソフトが、すごく使いやすく、スピードが大幅アップしました。
しかも、定着しています。
関数に入ってから 毎回小テストを実施しています。
座標を記入する際、点をとってから、Eという1文字を記入忘れたミス1問だけ
というパーフェクトに近い状態です。
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中学1年の数学です。
算数からカルチャーショックで,予期せぬつまずきを起こす子もいたとおもいます。
でも,奥田先生の丁寧な授業が,パーフェクトを生み出しています。

野口芳宏先生ではありませんが,授業は「学力形成」が第一義です。
授業はしたけど,学力は伸びなかった,
分からないところを分からせることが出来なかった,
といった事では,それは授業の体をなしていません。
奥田先生のように,最適と考えた方法で,生徒達の「学力」を向上的に変容させていくことが,肝要なのです。

奥田先生のメールで,私も元気をいただき,張り切って仕事をしています!
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『スパイラル方程式1・関数1』は,教科書を販売している書店から購入できます。

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カンボジア(3)近所の大学

カンボジアに行くことになり,その関係者である大学の先生を訪ねました。
その大学は,さくら社の近所にある大学でしたので,往復は徒歩ですみました。

大学に到着すると,A先生,B先生がすでにお待ちでした。
研究室に入って,書籍群にびっくり。
法学部と聞いていたのですが,国史大事典や故事類苑などがずらりとあり,国学の研究室かと思うほどでした。

カンボジアでのあれこれを教えてもらいました。
お金は,米ドルの紙幣が通じるとのことですが,おつりは現地の紙幣になるそうです。
その米ドルを手にするには,カードでキャッシングできれば,それが一番いいレートになるそうです。

シェムリアップでの宿はゲストハウスです。日本語では安宿というそうです。
私のために,ホテルを用意しようと思っていてくださったのですが,そこに私一人で泊まると,返って困ることが多くなりそうなので,皆さんと同じ宿となりました。これで,一安心です。

シェムリアップでは,小学校の先生たちにお話をすることになっています。
小学校もちょこっと見学できそうです。

シェムリアップにはアンコールワットがあるので,そこも少し見学できそうです。
大学の先生が案内してくださるので,ガイドさんより詳しいお話が聞けそうで,それも楽しみです。

シェムリアップは,このアンコールワットの観光が大きな収入源なのですが,観光用に開発したのが外資なので,観光客が落としていったお金は現地をあまりうるおわさず,海外へ出て行ってしまうのだそうです。
そんな状態ですが,アンコールワットの入場料は地域の収入源になると聞きました。
地元の振興に協力しつつ,見学してこようと思っています。

白い半袖のYシャツも必要とのことでした。
きちんとした場では,白のYシャツ姿をするそうです。

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3年,あまりのあるわり算

3年生であまりのあるわり算を学習します。
その学習の一つに,わる数とあまりの関係があります。

わる数 > あまり

こういう関係があることを,子ども達にもしっかり理解してもらいます。

このような2つの数の関係は,たし算・ひき算・かけ算では,取り立てて教えることはありません。たし算で「たす数<答え」という学習は特別にはしないということです。

あまりのあるわり算で,2つの数の関係(わる数>あまり)を教えるのは,答えのミスを減らすためです。
16÷3=5あまり1 です。
これを,ちょっとした手違いで,16÷3=4あまり4 としてしまうこともあります。
教わった確かめ算をすると,3×4+4=16となり,確かめもあっています。
しかし,「4あまり4」では,×です。
あまりの4が,まだ3で割れるからです。

わり算をするということは,「もう,これ以上割れないよね」という所まで行うのがルールになっています。
このルール,あまりの無いわり算(割り切れるわり算)の時には,ほとんど自覚されません。
かけ算九九の裏返しで,エイッと答えが出るからです。
わり算はかけ算をちょっと応用した程度の計算と思い,まずは一安心します。
しかし,続けて,次なるわり算,あまりのあるわり算が登場します。
ここで,新たなルール,「もうこれ以上割れないね,という所まで割る」がでてきます。
他の計算には無い新型ルールです。
これになじむのは,なかなか大変です。
この「これ以上割れないところまで割る」というルールをしっかり自覚してもらうために,わる数とあまりの関係を知ってもらうのです。

3年 あまりのあるわり算「あまりは,わる数より小さいんだよ」
「わる数より,あまりが大きくなったら,まだ割れるって事だよ」
こう説明して,すっと分かる子もいます。
でも,分かって欲しい子は,なかなか分かってくれません。
言葉として伝わるのですが,「そうなんだ」という腑に落ちる所までなかなかたどり着かないのです。
わる数とあまりの一覧を見る経験が不足しているのです。

ソフト画像のように,わり算の式を並べると,あまりは1から順に数が大きくなっていると,すぐにわかります。
でも,途中まで大きくなると,突然,あまりは無くなり,また,1から順に大きくなります。
この様子を見ていくと,「÷5」のときは「4まで」,「÷8」のときは「7まで」,とその規則性に気がついてきます。
「÷3」のときは?
「÷9」のときは?
こうやって,複数のわる数の場合を見ていくことで,ようようにして,わる数とあまりの関係が把握できてきます。

「急がば,回れ」です。
言葉であっさりすまそうとするのは,急いでいる学習です。
中身がしっかりと伝わらないので,「そうなんだ」と腑に落ちない子が出てきます。
いろいろな場合を具体的に示していくことが,着実な歩みになります。
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今回のソフトは,算数クラウドの「3年→わり算(2)あまりのあるわり算→04,わる数とあまり」です。
2の段~9の段までそろっているので,途中まで見ていく内に,みんな分かるようになったと,嬉しいお知らせを受けたことがあります。
クラウドをお使いの先生,ぜひ,子ども達に見せてあげてくださいね。
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★3年生のわり算,算数ソフトで教室中が大盛況!

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笏と姿勢

b8279聖徳太子や源頼朝など,昔の偉い人の絵を見ると,皆さん,手に細長い板を持っています。
これ,「笏(しゃく)」と言います。

有田和正先生のファンの先生方なら,この笏を見て,「あっ,カンニングペーパーね!」と思われたことでしょう。
平安貴族の仕事は儀式です。
式場には偉い方もいます。
そんな場で,自分が何か話すこともありました。
緊張のあまり話す言葉を忘れてはいけないので,その内容を笏の内側に書き,それを見ながら話しました。

でも,それだけではなく,記録するためにも使われていました。
偉い方から,「こんなことをよろしくね!」と言われたら,それを忘れないように,笏の内側にメモしていました。

そういうことが,『江家(ごうけ)次第』(江という家の年中行事の式次第が記されている書)に書いてあると,かの有名な『貞丈(ていじょう)雑記』に記されています。
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君の仰せを忘れぬ為に書き付けて吾が奏聞(そうもん)すべきことを書き,仕出すこともありしなり。
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あれこれ調べると,笏の使い道については,上と同様,メモ書きということになっています。

ですが,この『江家次第』には,上の文の前に,もう1文書かれています。
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笏は身の真中に有るように持ちて我が身のひずみを直すべき為の定矩なり。
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『江家次第』が記されたのは,平安後期。
当時の正座は安座。つまりあぐらですから,今の正座に比べ体がぐねりやすいです。
ぐねってしまう体を,平安貴族は笏を使って時々まっすぐに直していたのです。

また,『貞丈雑記』には,笏の作法が記されています。
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公家にては礼儀を正して物を申さるる時は,左右の手にて笏を持ちてむねのまん中の通りに持ちて礼儀を申さるるなり。
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礼儀正しく話すときは,笏を体の中央にセットしていました。
体と笏の「中央揃え」ですね。
上体も笏も縦にまっすぐ。こうすることが礼儀正しい姿だったのです。

姿勢を良くすることは,平安時代から行われていた作法です。
1000年以上も続いている,日本古来の伝統的作法なのです。
私の友達には姿勢の良い人が多いです。それが嬉しいです。

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Nママのお子さん,棒グラフが少し分かりました

b8273Nママから,また,話を聞くことが出来ました。
入学前のお子さんに,算数クラウドを少しずつ使わせています。

クラウドを見せたら,お子さんは「6年生のをやりたい」と言い出したそうです。
こういう気持ちが素直な学習の気持ちです。
どの学年を教えていても,「これは上の学年の内容だよ」と言うと,子ども達はとても燃えてきます。
この気持ちをぐっと抑えさせて,3年生の棒グラフのソフトを見せたそうです。

棒グラフのソフトの1番目は「01A,ふく習/表とグラフ」です。
2年生で習ったグラフをまず復習するところから,3年の棒グラフはスタートしています。

このソフトを見たお子さん。
最初はとまどっていましたが,○がどこまでつくか,すぐに分かるようになったそうです。
グラフの縦軸の意味合いが,つかめたのですね。
棒グラフは,数直線を複数並べた物ととらえることが出来ます。
ですので,同時に数直線の理解も進んだことになります。

入学前から,算数的体験を重ねるのですから,入学する頃がたのしみです。
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★3年生の棒グラフ,これがわからないと全滅