三角定規に穴が空いています。
この穴,一体なんのために空いているのでしょう。
答えは,とっても簡単です。
定規で直線を引くときに,ズルッとしないようにするための配慮として空いているのです。
これでは,よく分かりませんね。
定規で線を引くとき,定規がずれると,直線がズルッとなってしまいます。
それを防ぐために,この穴に,どれかの指が入るようにして定規を押さえます。
すると,紙と定規を同時に押さえることができるので,ズルッとしにくくなるのです。
定規で直線を引くときの定規の押さえ方の基本は,次の3つです。
1) 紙を押さえる
2) 定規を押さえる
3) 紙と定規を同時に押さえる
この(3)を簡単にできるようにしたのが,三角定規の穴なのです。
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では,普通の定規には穴がありません。
30cmの竹尺や,20cmぐらいのプラスチックの定規には,三角定規のような穴が空いていません。
なぜ,でしょう。
定規を押さえるとき,自然に,定規からはみ出す指があるからです。
はみ出す指で定規と紙を同時に押さえられるので,特に穴が無くても大丈夫なのです。
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「紙と定規を同時に押さえる」
この1点の指導をするのに,三角定規がうってつけなのです。
何しろ,この穴,鉛筆を入れてクルクル回すためにあるとも思えてしまう,楽しい穴だからです。
算数ソフトを使っている新納先生からfacebookで教えていただきました。
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先日,「元気になるCD(現在の『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』です)」で平行四辺形,垂直の授業。
すると,ど
「先生,休み時間もや
無線のマウスを使うと,子どもたちが大
「昼休みもしたい。」コールが。
わがクラスではかかせない
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驚くのは,これだけではありません。
「無線マウス」+「算数ソフト」=「こちらの指示に気持ち悪いぐらい素直になります」
状態になるのです。
その昔,先生は「先生様」と呼ばれていて,子ども達は先生のお話を素直に聞いていました。
先生は大変に偉かったのです。また,先生はとても尊い仕事をされていたのです。
あの美しい師弟関係が,今,新しいデジタル教育の時代に復活してきています。
生徒が先生を慕いつつ,どんどん勉強を進めていく教室。
それが始まっているのだと感じてます。
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藤本先生からは「算数数学好きを増やす会」のメーリングリストで教えていただきました。
-- 「三角柱、四角柱の体積の公式が、うまく子どもたちに伝わりにくい」 ◎「もっと算数」の5年体積「S509」の算数ソフトが、効果的です。 1のボタン:直方体の箱を縦に積み上げて行くもの「↑」「↓」 2のボタン:直方体の箱を横に積み上げて行くもの「→」「←」 (横を底面として、イメージすると) 本来なら、5年生で使用する算数ソフトですが、6年生の子どもたちから、歓声 があがりました。 矢印ボタンを使って、底面積のもとになる体積が積み上がっているということを 見事にイメージさせる ことができました。 「公式の意味がわかりましたか?」と問うと、もちろん、全員が「わかった!」 と元気に挙手してくれました。 うれしいです。 そして、横山先生に感謝の気持ちで一杯です。 担任の先生にも、「なるほど!」と絶賛されました。 --- 5年の立体のソフトが,6年の体積の学習で役に立ったのです。 まさに,「スパイラル算数」ですね。 体積の基本的な仕組みをみることが,理解を助けたのでしょう。 とても,嬉しいことです。 6年生の子が算数ソフトを見て歓声を上げてくれたこと。 感動です!
花巻の鍛える国語教室に参加してきました。 主催された照井校長先生の企画が実に良かったです。 特に,ミニ講座4本の仕組みは最高でした。 内容を一層高めれば,国語教育への強い提言になります。 学習用語をきちんと指導する道しるべができます。
花巻では沼澤校長先生と再会できました。 お弟子さんの先生をお二人も連れての御参加でした。 さすが,沼澤親分です。 皆さんもお読みになっていると思いますが,沼澤先生のブログは濃いです。 「スプリングブログ」です。 特に,書評は深いです。 地域新聞などに書評を載せているのかと思い,そんなことを聞いてみました。 そういうことはしていないとのことですが,このブログの実力は高いです。 書評のブログと言えば,駒井先生のブログも好きです。 「風紋」です。 軽いタッチがなかなか良い感じなのです。 駒井先生とも花巻で歓談しました。 お仲間の先生を4人もつれて。 若いですが,風格が出てきています。 素読教育をもっともっと広めて欲しいです。 花巻から離れますが,福山先生がfacebookを始めています。 すぐにお友達として交流させてもらっています。 facebookをされている先生,ぜひ,「福山憲市」でお名前検索をしてみてください。 私は福山先生の「心力」にかなりの期待をしています。
算数ソフトを活用しているクラスの「すごい成果」がまたまた届きました! 栃木県の先生からいただきました。 まずは,御紹介します -- 家内が教えている2年生のかけ算のテストの 平均が97,25点だったそうです。 全員が100点とはいきませんでしたが、中には勘違いや 書き間違いで100点にならなかった子もいたようですが、 かなりいい成績だったようです。 通級の子や通級相当の子が何人もいて、家庭環境も 複雑な子も多く、指導が大変な中でのよい成績だったので 子どもたちもうれしかったようです。 -- かけ算九九と言えば,小学校2年生の難関の所です。 そのかけ算九九のテスト結果が, 北海道から平均点が98.45点と報告があり, 栃木県からも平均点が97.25点と報告が入りました。 指導方法も違うお二人の先生のクラスで, 平均点が95点を超えています。 四半世紀も前のことですが, 大学の先生がうっかりミスの発生率を研究されたことがあります。 その結果,わかったことは, 20問,計算問題を行うと, 理解している子でも, うっかりミスは約5%の割合で出現するということでした。 これをもとに考えると,平均点が95点を超えるというのは, -- 1,算数の理解が確実になっている。 2,うっかりミスも激減している。 -- となります。
算数の授業で最も大切なことは何でしょうか。 それは,「子ども達の頭の中に算数が入る」ことです。 算数ソフトはこれを非常に力強く行えるのです。 指導法はそれぞれの先生の方法を活用し, そこに算数ソフトを用いることで, 「理解」が進み,「定着」もしていく算数の授業が実現するのです。 多いに,算数ソフトを使って欲しいと願います。 そうして,算数が分かる子,算数って面白いと感じる子が どんどん増えて欲しいと願います。
明治図書を御勇退された江部満さんが,朝日新聞に載っています。
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201111220713.html
内容は,教育雑誌の編集長を53年もの長き年月担われていたことが,ギネスブックに認定されたことです。
半世紀を超えての編集長ですから,ただそれだけで,実に素晴らしいことと思います。
私が驚きを持つことは,明治図書を御退職した後も,
「教育を改革する運動をすすめる!」と,お話くださったことです。
自分が80を過ぎたら,どうなっているのか。
それを考えると,江部さんの生き方にど迫力を感じます。
その江部さんと,12月に一献傾けることになりました。
この先,教育はどう動いていくのか。その当たりのお話を少し伺えたらと思っています。
群馬の羽鳥悟先生から,新しい研究会を発足したというメールをいただきました。
「日本人を育てる教育の会」という研究会です。
「日本人を育てる教育」の具体像を創出し、我が国の教育に位置付かせる土台を築く。
これを目的としています。
「日本人を育てる教育」の具体像創出として,次の三つの方向で進めます。
A:日本人を育てる道徳授業
B:「作法」の教育
C:その他
羽鳥先生は,深澤先生のお弟子さんのような先生です。
ですので,ずっと深澤先生を追いかけて,追いかけて,追いかけている内に,
自分の存在が無いまま終わるのかと思っていました。
でも,1年程前でしょうか。
羽鳥先生は,日本人としての道徳に開眼されていました。
こうなると,深澤先生を追いかける形から,深澤先生のように自分も道の開拓を!と
歩み方が変わってきます。
守破離でいえば,「破」の部分になります。
殻の中で進むのではなく,土台を引き継ぎ,殻を破って前進するのです。
実に良いことです。
文化の成長はこういう「前進的息吹」の連続と思っています。