Monthly Archives: 5月 2015

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3年「かくれた数」子供達が自然と理解!奥田先生!

b80583年生の「かくれた数」の学習で,奥田先生がすばらしい実践をされました。
ややこしい文章問題の出てくる小単元ですが,奥田先生は,「文章と図と式の関係が自然と理解できたようです。」と記しています。いいですね!

奥田先生は1時間を15分ずつに分けて指導されていました。

1,初めの15分は算数ソフト
まず算数ソフトを使いました。
2本のソフトの中に,文章問題が3問ずつ,合計6問入っています。
これを子供達に見せて,解き方を理解してもらいました。

2,次の15分は教科書問題
それから,教科書の問題に取り組ませました。
そうしたら,子供達が自分で教科書問題をスラスラと解いてしまったそうです。
教科書問題を解くのにかかった時間はわずかに15分程度だったそうです。
驚異的です。

3,最後の15分は計算ドリル
この段階の子供達は,黙々とドリルに取り組んだそうです。
すっかり分かったのでしょうね。分かれば,誰でも集中して取り組みたくなります。
すばらしい実践です。

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「かくれた数」では,文章問題の内容が少々複雑なので,図を書いてから式を書きます。
手順は,「文章問題→図→式」となります。
この「図」は,思考ツールとして位置付いています。
それを自分できちんとかけるようになると,図を問題解決の技として使えるようになります。
類題が出ても図から式がスッキリと分かるようになります。
ですので,奥田先生が図を大切に扱いつつ授業されたことがよく分かります。

算数ソフトを使っている先生方の教室でも,きっと奥田先生のような「みんながわかる」実践が行われていることでしょうね。
嬉しいですね!
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『道徳性の起源』勉強になります!

b8060紀伊国屋に積まれていたこの本を見て,「読むしかないだろう」と思い,購入しました。
『道徳性の起源』です。
読み始めたのはいいのですが,話が分かりにくいです。
しかしながら,それを問題にしないほどの豊富な内容です。
「科学はここまで来たか」と驚きつつ読み進めた一冊です。
特に,後半は圧巻でした。

「子供は利己的な怪物であり,教師や親から学ぶことで,その生まれつきの性向に反して道徳的になると思われていた。気乗り薄の道徳家と見なされていた。私の見方はそれとは正反対だ。子供は生まれながらの道徳家で,生物学的な性質におおいに助けられている。」(p200)
こういった考えだけが記されているのではありません。この考え方を支える詳しい事例がたくさん載っています。その事例から導き出しているので,私はとても納得しています。
孟子は井戸に落ちそうな子を人は放っておけないところから性善説を唱えましたが,それを科学的に実証してしまったのがこの本と感じました。

「子供たちは間違っても科学だけは発達させないはずだ。何をどう調べてみても,科学にはほんの数千年の歴史しかなく,したがって人類の歴史の中では明らかにごく最近のものであるという結果になる。」(p272)
なるほど感がピークに達した所です。
算数の学習に「自然成長はあてにできない」と言っているように読めてきて,妙に力を得ました。
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城ヶ崎先生と電話

b8062城ヶ崎先生から電話がありました。
「丸善の津田沼店に行ったら,算数ソフトの3年生の本5冊が丸ごとありませんでした。」
きっと,どこかの小学校の先生が3年生のソフト,5巻全部を購入されたのだと思います。
5巻そろっていれば,算数の授業がとっても楽しくなります。
子ども達のやる気もパワフルになります。
この先生に教わっている子ども達,真夏日の今日も算数の時間は熱中したと思います。いいですね!
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b8061久しぶりに本に入っているDVDから算数ソフトを起動してみました。
4巻の「わり算② あまりのあるわり算」です。
DVD版もグッドです。
イチゴが良い感じで動いて分かれてくれます。
九九の裏返しになるわり算,その全部で,いちごがきちんと分かれてくれます。
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わり算では「等分除」と「包含除」を学びます。
教科書に専念していると,この2つのタイプの他にはわり算はないと思えてきます。
ところが,ちょっと視点を変えると,意外と周囲にわり算があることに気づきます。
◆体重28kgの子がいすに乗ったら,いすの脚1本は何kg支えていることになるか。
◆体重36kgの子が気を付けをしたら,片方の上履きには何kgの重さがかかるか。
これらは圧力的な考え方です。
こうしてわり算の考え方を広げると,「いすの脚はがんばっているな」とか「上履きは根性がある!」と思えてきます。
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城ヶ崎先生のとの「チーム算数」は6月13日(土)に開催です。
その前日,12日の夕方,島根の広山先生と「国語と道徳トーク」ができそうです。神保町界隈です。
広山先生は6月に新刊を出すそうです。国語の本です。
楽しみですね。
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「花」を丸岡先生,紀先生と

b8063喫茶店で丸岡先生,紀先生とお会いしたとき,お二人は宮崎で開催されていた野口先生との合宿に参加していたことを話してくれました。
その時の印刷物を一枚,丸岡先生がカバンから取り出しました。
そこには,3年生の教科書に出ている「花」が記されていました。
そうして,野口先生から教わったことを話してくれました。

情景が描かれている詩は,まず「どう映像化するか」が大事です。この映像化がしっかりできれば,問いはそれほど悩まずとも決めることができます。

学生の頃の私は,小説を読んでも頭に光景が浮かんできませんでした。
友達が「次々浮かぶ」と言った言葉が,何も浮かばない私には衝撃でした。
それからは,少しずつ光景を映像化するようにして読むようにしたのですが,そういう読み方が良いのかどうかもよく分からずにいました。
先日,『日本語の学校』を読み,「ああ,やっていたことは良かったのだ」とホッとしました。40年も経ってからスッキリすることもあるのですね。

そんなことがあって,思いつくままに「花」を映像化してみました。
それを口にしていたら,丸岡先生も紀先生もたいそう驚いていました。
「野口先生の鑑賞指導の素材研究=映像化」というような話となって落ち着きました。

家に帰り「花」を調べました。
私の映像化は具体レベルでの違いがありましたが,映像化していった方向は実に正しいことが分かりました。良い感じでした。
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青柳さんと清水さん

平先生の会で,コーヒーの焙煎・販売をされている青柳さんと歓談しました。
「サスティナブルコーヒー」ということをこの時始めて知りました。
自然環境や労働環境に配慮しながら作っているコーヒーとのことです。
青柳さんは,「Aoyagi Coffee Factory」の代表です。
コーヒーの会社に勤めていたのですが,2年前に独立をされたそうです。
会のスピーチでも話したのですが,「独立」というのは独り立ちという意味もありますが,「独自の立ち位置」を持つことなのです。サスティナブルコーヒーに自らの位置をセットした青柳代表。いいですね。

にっしんあさだ整骨院」の清水院長さんとも歓談しました。
私が腰痛になりやすく・・・と話をすると,「立っていることが多いですか,座っていることが多いですか」と質問されました。「座り仕事が多い」と答えると,歩くことがとても体に良く,また,動かないで立っているときには,両足を肩幅ぐらいに開き,足先を外に向けて立つと良いことを教えてくれました。
びっくりです。まるで清水院長さんの整骨院に通院したかのような気持ちになりました。
親身になって話をしてくれる頼もしい先生です。

「両足を肩幅に開き,足先を外に開く」
この姿勢で思い出すのは,柔道の嘉納治五郎です。
明治末期に文部省が作法教授要項をどうつくっていくか,会議を何度も開きました。
その時の委員の中に嘉納治五郎がいて,嘉納治五郎はこの姿勢を気を付けの姿勢として推奨していました。
上体が左右に揺れない不動の姿勢だからです。
この立ち方を私は密かに「嘉納立ち」と呼んでいます。
嘉納立ちは立腰と共通しています。
前後左右のバランスを良くした姿勢なのです。
駅などで電車をジッと待っているときなど,嘉納立ちはなかなかいいですよ。
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平光雄先生の『究極の説得力』青柳さんや清水さんと出会えたのも,平先生のおかげです。
平先生の記された『究極の説得力』,ぜひ,お読みください。
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平先生の教師卒業感謝の会

b8064平先生からお招きを頂き,平先生の「教師卒業感謝の会」に参加してきました。この春,御退職をされたので,それを祝う会です。
普通は教わった人たちが謝恩会を開くのですが,この会は平先生が開いています。なんとも不思議な感じがしましたが,お招きしたい方をしっかりお招きできるので,参加してなるほどと思いました。

少し早く会場に着いたので,喫茶店で休んでいたら,大阪の丸岡先生,紀先生と出会いました。そこに,スキーの選手だった角皆氏がご夫妻でやってこられ,前夜祭ならぬ,前時会を開いた感じになりました。

会は前半が祝辞,後半が出し物を中心としたパーティで実に充実した会でした。
会場に入ると,私の席が決まっていて,左隣がポプラ社の小原氏,右隣が致知出版の川久保氏でした。
平先生の本を出しているところが共通項で,席に着くや,楽しくご挨拶ができました。
小原氏とは実に15年ぶりの再会となりました。この再会は平先生のおかげです。
左隣の更にその左には愛知県卸協の代表理事,谷口氏です。さくら社として大変お世話になっている方です。日頃の御礼を申し上げました。
この4名は祝辞を述べることになっていたので,すぐに壇上へと上がることになりました。
皆さん,平先生とのすばらしいあれこれをお話をしてくださいました。
私は「ご恩返しの“恩”」の話をしつつ,平先生とのことをお話しして,祝辞とさせていただきました。
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