Monthly Archives: 9月 2013

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『教師のチカラ』の山根大文先生の論文はグッドです!

b8540_300『教師のチカラ』の秋号に,「正しい姿勢で一点突破」という論文が載っています。広島の山根大文先生の論文です。
実に,良い内容でした。
山根先生の論によると,崩壊した学級を立て直し,1ヶ月で軌道に乗せる重大な指導ポイントがあるのです。
それが,「姿勢」の指導なのです。

姿勢の指導をすると,なぜ,崩壊学級が回復するのか,ちょっと考えれば,すぐに分かることです。
いつでも,何をどうしていたらいいのかが明確なクラスになるからです。
姿勢は,特に上体をどうしていたらいいのかを規定するので,授業中もずっと上体をどうしていたらいいのかわかります。自分勝手な上体の姿でいられません。これが外堀を固める指導になります。
それをさらにしっかりさせるかのように,山根先生は左手の指導もキチンとされています。さすがです。

姿勢指導のありがたさは,その見た目だけではありません。姿勢がよいと,心が変わってくるのです。悪いことを考えにくくなり,良い方向に考える頭に自動的になっていきます。
しばらく,姿勢指導を丁寧に行っていけば,学級は救われてきますね。

姿勢に重点を置いて指導するなんて,山根先生はかなり年配の先生かと思うのですが,写真を見ると若いです。
著者紹介を見ると,なんと,まだ6年目の先生です。
若い先生が姿勢に着目して,指導に当たっています。
実に嬉しいです。

奥田先生のブログに載っていました!

算数ソフト3年 巻き尺奥田先生が,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の3年5巻に入っている「02C,巻き尺/○m○cmにしよう/15m未満」を使って,算数の授業をされました。

そのことを奥田先生のブログに書いてくださいました。

ズバリ,「指定された長さのところに、赤いマークを移動させます。夢中になって操作をしていました」とのことです!
嬉しいですよね。
実際の巻き尺を使った授業も十分に行い,それに加えて,ソフト教材で勉強です。子ども達は,夢中で楽しくしっかり勉強したのです。

巻尺のすぐ下にサイがいますよね。
このサイ,なかなかいい働きをしてくれます。
クリックすると,巻尺中に赤文字で表示されている「8m」「9m」などm単位の数値が消えてしまうのです。
m単位が消えてしまうと,何mなのかわからなくなります。
なぜ,この機能を加えたのかというと,mを気にしないで,44cmだけに着目して位置を決定する子がいるからです。
どこの44cmなのか,そこを意識してもらえるように,わざと隠せるようにしています。

今度の土曜日は,宇都宮の野口塾に参加します。
山中先生のお話も伺えるので,とても楽しみにしています。

中村堂へ行きました

日本標準にお勤めだった中村さんが7月から独立されたことを知り,御挨拶に上がりました。
新しいオフィスで歓談。その後,お店へいき,さらに懇親を深め,最後は中村さんの御自宅(高層マンションの26階)で夜景を楽しみました。

思うのですが,50前後で新しい道を歩める人は,やっぱり恵まれていると思います。
社会人をそれなりに歩んだ後に,見えてきたやりたいこと。
それを成そうと新しく歩み始めます。
この時,一番難しいのは体力です。
50前後はまだまだ体が動きます。夢を叶える力があります。
そういう転機を自分で作れるのは,やっぱり恵まれた人生を歩んでいるのだと思います。

中村さんが興した会社は,中村堂です。
もちろん,中村さんは社長です。

社長さんや,副社長さんが,私の知り合いに増えてきたので,いつか社長・副社長の交流会でも開きたいなと思います。
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b8541_300道中,読み始めたのが『西遊草』です。
清川八郎って,ご存じでしょうか。
新撰組が出来る前の江戸で浪士隊を募り,京に上って,また,江戸に戻ったときのリーダーです。
新撰組が好きな方には,勤王の策士と見える人物ですが,少し情況が分かってくると,時代を先取りしていた偉人に見えてきます。

その清川八郎が全国を回ったときの記録が,この本に載っています。
幕末の風俗が書かれている書なので,清川八郎の先見の明にも思いを抱きつつ,幕末の世の礼儀作法的風俗を少し勉強できたらと思い,読み始めました。

まだ,ほんの少ししか読めていませんが,これも面白いです。
お見送りは村はずれまでしていました。勉強になります。
女性はあまりにお粗末な所では用足しをしていません。これも,勉強になりました。

分厚い本ですが,ゆくっりと楽しみながら読み進めたいと思います。

『飛鳥の木簡』に手紙の日付に関する記事が!

b8542_300全く専門分野外の本ですが,『飛鳥の木簡』もなかなか面白いです。

藤原京(694年遷都)の事も出ていて,藤原京は周礼の考工記の影響が考えられると書いてありました。そういえば,家の本棚に『周礼』の漢文の本があったなと思い,取り出して,考工記を開いてみましたが,なかなか読めるものではありません。やむなく,滑り出しの「天官冢宰(てんかんちょうさい)」の項目を少し読み返しました。周の時代に9を大事にする思想があったのですが,その理由の一つが見えてきて,ちょっと良い感じでした。この周の9が小学校2年生で学ぶ,かけ算九九とも関係しているからです。

また,大宝元年(701年/大宝律令頒布は702年)を境に,木簡に記されている日付の位置が変わったことが載っていました。
それまでは,冒頭に書いていたのですが,大宝になってから末尾に書くようになったのです。朝鮮方式から中国方式に切り替わった時代の変化を示す一つの例として載っていました。
こういう事例が木簡という事実を元に記されているので,感動も大きいです。
いい本を読んだと思います。

忙しい期間に入ったのですが,電車に乗っているときは読書が出来るので,今日は幕末の清川八郎の本を読んでみようと思っています。

嬉しいメールを戴きました!

明日から,かなり忙しい期間に入るので,多いに頑張ろうと思っているところです。

そんなところに,親友の先生方から,また,嬉しいメールが届いています。

奥田先生からは,3年生の「何倍の何倍」の新作ソフトは素晴らしいと高い評価をいただきました。とくに,2ページ目の特訓が1分で何問答えられるかなどと,競い合わせることもできるので,楽しさが膨らみそう,とのことでした。
次々に類題が出せることは,それだけで,頭にきまりが定着します。競い合わせるのは,その頭に定着したきまりを体に染み込ませるような役割になります。忘れようにも,忘れられない状態づくりを楽しんでできるということです。
こういうところに奥田先生が注目してくださったので,とても,嬉しい気分になりました。

関田先生は,5年生の「倍数とベン図」を使って,早速,授業をされました。
嬉しいことに,何回かやって見せている内に,倍数から公倍数へ,公倍数から最小公倍数へと理解が進んだそうです。
ベン図を繰り返し見せると,公倍数などがよく分かるそうです。
ベン図は視覚的に把握しやすいので,それを繰り返し見ると,スッキリと頭に入るのだろうなと思います。
関田先生が,理解が進むことを実践的に実証してくれたので,本当に嬉しいです。

藤本先生からは,ソフトを使うと奇跡が起こると言う趣旨のメールを戴きました。
授業中に席を離れてしまう子,退屈し手遊びをしてしまう子,そういう子が算数ソフトを使った授業になると,とっても熱中して取り組みます。そればかりでなく,数多くの事例をテンポ良く見せられるので,子ども達は算数のきまりにどんどん気がつきます。
こういったことを教室で実践的に実証を藤本先生もされているので,充実感を感じました。

ちょっと忙しくなりますが,立て続けに届いた3先生のメールで,忙しさに立ち向かえ!と背中を押された気持ちになりました。
友達と一緒に算数を研究できている今がとても嬉しいです。

5年「公約数とベン図」のソフト

8613_4005年生の「公約数とベン図」のソフトです。

[?]ボタンをクリックすると,このように,数字が並びます。16の約数がこう並んだら,24の約数はどうならぶかな?と聞いてみるのも,いいですね。
倍数の方で,すでにベン図のソフトを見ていたら,どうなるかはすぐにピンと来ると思います。
そうして,24の方の[?]をクリックしたら,「思った通り!」と感じるでしょうね。

倍数とベン図の時と同様,こちらにも9例の組み合わせがセットされています。
そのどれにも,「公約数」と「最大公約数」と用語を学ぶように作られています。
ですので,6つめ,7つめと見ていく内に,共通しているところを「公約数」といい,一番大きい公約数を「最大公約数」ということが,頭にしっかり入ってきます。途中から,ノートに用語を書かせるということもできますね。
楽しんでいるうちに,用語も学べるなんて,最高ですね。
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DVDブックの『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』を使って,藤本先生が授業をされました。「倍数と約数」の単元です。
そうしたら,日ごろ手を挙げない子も熱中して答えていたそうです。これって,奇跡ですよね!

藤本先生曰く。
それだけ、「きまりを見つける学習は、楽しい。意欲的になる」ということでしょう。

私もそう思います。
きまりを見つけるのは,本能的な頭の働きです。うまくきまりが見つかるとスッキリします。
そのすっきり感が,また,続けて勉強したい気持ちを高めるのだと思っています。
ソフトを使って,この「すっきり感」を子ども達に味合わせて欲しいと願います。