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明石先生が勧めてくれた『花神』、いいです!

先日のSG会。
明石先生のオフィスに着くや否や、明石先生から読むように勧められたのが、司馬遼太郎の『花神』です。
大河ドラマにもなったほどの著名な本なのですが、私は小説がどうにも苦手で、これまでもあまり読んできていません。

また、読書は人に勧められてするものではないと、来月の課題図書『死ぬほど読書』にも書いてありました。

でも、明石先生は私のことをよく知っていてくれます。
また、恩師でもあり、人生の先輩でもあります。
そういう方が進めてくれるのですから、これを軽んじることはできません。

今、読み進めていますが、良いときに、よい本を紹介していただいたと思っています。

頭に七分どおりのものを入れてから講義をきけばよくわかる、それをせずに出ていると、いたずらに心気を労するのみで学問が苦痛になる、(上巻 p291)

予習をしてから講義を受ければ、よくわかる。
予習をせずに講義を受けると、苦痛になる。
ということなのです。

あれこれ思いが巡り、まさにその通りと思います。

10月7日(土) 授業道場野口塾in宇都宮
10月28日(土) 第1回「野口国語」継承セミナーin横浜」
この2つのセミナーにちょっと参加してきます。
講師ではありませんので、学ぶ一方です。
中身はどちらも国語が中心です。
しかも、多くの先生が実践発表や模擬授業をしてくれます。

国語はそれほど強くありません。
ですが、長く教育に関わってきたので、七分ほどのものは入っていると思います。
ですので、発表を聞きつつ、できるだけ冷静になって考えてみようと思っています。
もしかしたら、よくわかるかもしれません。
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『死ぬほど読書』の中の道徳(2)

道徳の評価が追補された『所見辞典』の著者である山中伸之先生が「特別の教科道徳の評価/所見の書き方」のお話をされます。
授業道場野口塾in宇都宮の第1講座です。

このセミナーは10月7日(土)です。
『所見辞典』の発売は10月17日です。

山中先生の話を聞いて、本の道徳の評価を読む。
これはナイス流れです。
お近くの先生、ぜひ、御参加下さい。
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SG会の課題図書になっている『死ぬほど読書』(丹羽宇一郎著)。
道徳が分かるように登場しています。
そこを読むと、自然と線を引きたくなります。
そうして、ちょっと味わいます。
もし、時間があったら、それを書いてみると「読んで終わり」とならなくてすみます。
今回もちょっと私なりに思ったことを書き記します。
p41の道徳を御紹介します。

私が考える教養の条件は、「自分が知らないということを知っている」ことと、「相手の立場に立ってものごとが考えられる」ことの2つです。(p41)

「自分が知らないということをしっている」に関しては昨日書きました。
知らないことを恥ずかしいと思える心があれば、学ぶ気持ちが高まります。
大事なことは知らないことをも包み込む、「恥ずかしい」という気持ちを押し殺そうとするのではなく、前向きにつきあうことです。

2つ目の「相手の立場に立ってものごとが考えられる」ですが、これは実に難しいです。
自分のこともよくわからないのに、人のことがわかるのだろうか。
素朴に、このように思います。
まあ、「立場」と限定しているので、それぐらいだったら・・・と頭が動くのですが、そういう厳密性ではないなと、思えてきます。

相手の立場に立つというのは、言い換えると、「相手の話をよく聞く」ということです。
聞けば、相手のことが分かってきます。
それから自分の言いたいことを言うようにすると、これが自然に相手の立場を考えたことになります。
孫子は「彼を知り己を知れば百戦危うからず」と言っています。
相手の話を聞き、自分の思いをそこに重ねれば、良い形で事は進行するということです。

「相手の話を良く聞く」というのは、自分の中に相手を大切にする心があると言うことです。
孔子も似たようなことを残しています。
人と与(まじ)わるに 恭しくして礼あらば、四海の内、皆兄弟也。(論語、顔淵第十二)
一番大事なことは、相手のことを大切に思うことです。その上、礼儀正しくしていたら、世界中のどこへ行ってもみんな兄弟のようになりますよ、ということです。
『日めくり 教室論語』にも載っているので、私にはかなり良い感触の言葉となっています。

道徳はこんな風にして自分なりに考え進めることができる大変ありがたい学問です。
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『死ぬほど読書』の中の道徳

『キーワードでひく 小学校通知表所見辞典[道徳の評価追補版]』が10月17日に発売になります。
道徳の評価が追補されています。
これは本当にありがたいことと思っています。

◆次回SG会の課題図書『死ぬほど読書』を読むと、随所に道徳を感じます。

ちょっと強めに、「おや、道徳だ」と感じたところを、1つ御紹介しましょう。

人間にとって一番大事なのは、「自分は何も知らない」と自覚することだと私は思います。(p27)

本を読むと、自分の無知を痛感します。
読めば読むほど、自分は何も知らないまま今に至っていると思えてきます。
そうして、自らの無知を恥ずかしいと思えるようになります。

すると、さらに発展して、知ったかぶりで話をすることも恥ずかしくなってきます。

行き着くのは「謙虚」の世界です。

だから、無知を知ることは大事なことなのだと自分でも思っています。
しかし、一方で、これでは精神的にへこむ一方のように思えてきます。
知らないことを自覚するなんて、どうにもマイナーな思いです。
少々知らなくても、知っているつもりで強気で進めばいいのだと思うと、非常にポジティブに思えます。

でも、そうではないのです。
「学びの道」は、なかなかうまくできています。
知ったかぶりの強気は学びたい気持ちを萎えさせる効力を持っています。
自然、本には目がゆかなくなります。
大事なのは情報より精神力となっているからです。

無知の恥ずかしさがあると、どうなるでしょう。
恥ずかしいが故に、学びたい気持ちが増強されてきます。
気が付くと、また、本を買っています。
これが連続します。時が経つと、それなりに分かった状態になるのですが、まだ、自分は知らない事が多いと謙虚になり、さらに学びが続きます。
「学びの道」は良い道です。

こんなことが頭を巡り、だから、丹羽氏は知らないことの自覚が大事だと言っているのだと、ふと思いました。

◆似たような言葉が『論語』にも載っています。

これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らずと為す。
これ知るなり。(論語)

◆道徳の評価文の良い事例を知っていると、大きな過ちは犯さずに済みます。
そこを、知ったかぶりで自分の経験で書いていくと、残念な道を歩んでしまうことになります。
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道徳の評価が追補された『所見辞典』への声が

道徳の評価が追補された『所見辞典』が、嬉しいことに10月17日に発売になります。
そのことを、昨日、お知らせをしたら、即座にうれしいお知らせをいただきました。

以前に購入し、使っていました。
新しい物も購入します!

鬼澤先生からです。
本を読む先生とおつきあいができて、ありがたいと思います。

道徳の評価は慎重の上にも慎重に記さないとなりません。
一つ間違えると、場合によっては命取りになる可能性が出てきます。
そうならないために、この本が発売になりましたら、ぜひ、御一読ください。
著者の山中伸之先生は一流の「語り手」であり、「所見」のスペシャリストです。
講座の話を聞くと分かりますが、何と言っても人柄がずば抜けてよい先生です。
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来月のSG会の課題図書は『死ぬほど読書』です。
読みやすい本で、さらさらと流れるように読み進みました。

著者の丹羽宇一郎氏は猛烈な読書家です。
仕事も一流ですが、読書も一流です。
こういう一流どころの本はいいですね。

この本は読書に関することを書きつつ、生き方を読者に伝えている本です。
随所に道徳を感じます。
「ここは論語だよな」と思えるところが、結構ありました。
こういった頭の中でのつながりが読書中に出てくると、さらに、本を読みたいという気持ちになります。

「道徳読み」のパート②道徳さがしには、このような頭の中でのつながりが発生する可能性があります。
自主的に考えながら読む時間を保証しているからです。
そういう頭の働きが生じたら、画期的な考える道徳となりますね。

丹羽氏の読書法も記されていました。
なんというか、私の読書法が少し似ていました。
本から人生を学ぶようになると、自然と似たような形になっていくのかも知れません。
ただ、形は似ていても中味はどうかというと、大きな差があるように思えています。
それでも、一流の読書家に似ていると思えたのですから、ちょっとは自信につながりました。
こういう時は高慢にならないように気をつけ、地道に努力をする必要があります。

この本に読書はしなくていいと主張する学生の話が載っていますが、本や雑誌、新聞などに自分の考えを載せたいと密かに思っている人には、読書は必須です。
自分の仕事を今より品質を良くしたいと願う人も、読書は必須です。
これから先の人生の品質を良くしたいと願う人にも、読書は必須です。
必須から好きになり、好きから楽しむようになるころには、人生観が変わりますね。
今夜も少し読書をしましょう。
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木村明憲先生の『情報学習支援ツール』のハンドブックが内田洋行のサイトにアップ!!

18日(月・祝)は、東京の調布で↓が開催されます。
『道徳の教科化直前! 「道徳読み」で授業をしよう!』
午前中の10時~12時。主宰:多摩勇気会
準備・片付けも含まれると思いますので、正味は1時間半ぐらいと思います。
道徳の授業で、まず大事にすることは子ども達がしっかりと教材文に向き合う授業をすることです。もちろん、道徳と言う視点を持って。
そういう授業のイロハをお伝えするのが、このセミナーです。
鬼澤先生のお計らいに感謝しています。
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もう一つ、所見のスペシャリスト・山中伸之先生による道徳の評価のセミナーがあります。
栃木の小山で、夕方6時~8時。こちらも2時間限定のセミナーです。
9月22日(金)http://kokucheese.com/event/index/485619/
9月23日(土)http://kokucheese.com/event/index/485628/
お近くの先生、上のリンクをちょっと覗いてみてください。
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京都の木村明憲先生から、嬉しいニュースが届いています。
この『情報学習支援ツール 実践カード&ハンドブック』の37ページに紹介されている「情報学習支援ツール デジタル版(デジタルハンドブック)」が、ついに完成しました。内田洋行のサイトにアップされました。
嬉しいことですね。
ネットのハンドブックも使え、本も使えます。
十分うれしいです。その上、さくら社のサイトにも、本書のp38~40に掲載されている実践カードがアップされています。
こちらも、充実した内容になっています。

何というか、木村先生の情報学習オンパレードで、とても嬉しい気持ちになっています。
情報学習を今より一歩進めたいと思っている先生、ネットや本をぜひ御活用下さい。
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次回、SG会の課題図書、勉強になりますね!

16日の土曜日は、明石先生のオフィスでSG会が開催されます。
今回の課題図書は、『健康でいたいなら 10秒間口をあけなさい』(吉野敏明著)です。

冒頭から、良いことが書いてあります。
「異常の状態が長く続くと、自分が異常であることすらわからなくなる」(p23)

そして、正常な口の状態が記されています。
私が正常と思っていた口の中の状態と、本に書いてあったのが違っていたため、もしかしたら、私は少々の異常持ちであったのかもしれません。

まだ、半分弱しか目を通していませんが、なかなか面白いことが書いてあります。

本の内容もさることながら、やはり、先ほど引用したところが頭に刺さっています。
そのため、本を読みながら、道徳のことも少し考えています。
異常が続くと、異常を正常と勘違いするような現象は、道徳の世界でも起こっているからです。

手近なところでは、座る姿勢です。

大きなところを言えば、戦前までの日本で当たり前に言われていた、仁義礼智信です。こちらは、もうすっかりわけが分からなくなっています。

姿勢が悪くても、仁義などが分からなくても、生きるだけなら何とかなります。
でも、人間として少しでもよりよくと思うと、異常の世界には長くはいたくないと思えるようになってきます。

この本を読み進めていると、自分の好きな領域にも異常があると、今まで以上に感じてきます。
そういうことは滅多にないので、妙にありがたさを感じています。
残り半分も楽しんで読みたいと思っています。
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山中伸之先生の道徳の評価を学ぶセミナーが開催されます。
道徳の評価が気になる先生、所見を書かせたらピカイチの山中先生からぜひ学ばれるとよいです。
↓ に引用します。

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講座「特別の教科道徳の評価を学ぼう」
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道徳が特別の教科になります。
授業が特別になるということではありません。

でも、評価を文章で残すことになります。
どのような観点でどのように評価しどのように文章化すればよいの
でしょうか。


○日時  9月22日(金)18:00~20:00
     9月23日(土)18:00~20:00
     ※内容は2回とも同じです。
       
○会場  小山市立生涯学習センター 第2セミナー室 
     http://www.nem-shiteikanri.jp/shisetsu/oyama-center/index.html 
      栃木県小山市中央町3-7-1 ロブレ6F 
      JR宇都宮線小山駅下車 徒歩1分 (小山駅隣接のロブレ6F) 

○定員  10名 
○参加費 1000円 (当日、お支払いください) 
     ※今回のみ特別価格

○講師  山中伸之
      小学校教員必携『所見辞典』執筆者
      所見文例作成のスペシャリスト

●お申し込み
 「こくちーず」よりお申し込みいただけます。 
  9月22日(金)http://kokucheese.com/event/index/485619/
  9月23日(土)http://kokucheese.com/event/index/485628/

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○日程 
 17:50~18:00 受付 
 18:00~19:10 講座「特別の教科道徳 評価文の書き方」 
 19:10~19:20 休憩 
 19:20~20:00 語りによる道徳授業「サトーカメラ」 
 20:00     終了 ※質問があればお受けします。 

※日程及び講座内容は、予告なく変更になる場合があります。 
 ご了承ください。 

●お申し込み
 「こくちーず」よりお申し込みいただけます。 
  9月22日(金)http://kokucheese.com/event/index/485619/
  9月23日(土)http://kokucheese.com/event/index/485628/
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