日本一の超高層ビル「あべのハルカス」の近くで,「事前学習法セミナー全国大会」が開催されました。
発表者は35才以下の若い先生方です。一番若い先生は,新卒3年目の先生でした。もっと若い先生がフロアにいるかと思ったら,一人もいませんでした。
これは,良い形です。
研究というのは,年功序列でするものではないということを会の運営そのものが示しているからです。
今回の発表で衝撃を受けたのは,新卒4年目の紀先生の理科です。
半年ほど前には,理科の偉人でどうのこうのと語らったのですが,今回の提案は質が違いました。
これは,明らかに「key理科」です。
特に,物理化学系の単元は,key理科がフィットしそうです。
「不思議だ!」と感じる心が湧き上がる,豊かな取り組みの授業展開になっていくと思います。数年後には,key理科を実践する先生がかなり増えるだろうなと思いました。
詳しいことは,本人があれこれ書くと思いますが,折を見て,私も少し書きたいと思います。
新卒3年目の清寺先生の作文も良かったです。
実践もさることながら,単元にはいるまでの教師としての研究姿勢が頼もしいです。
確かに小さな研究者になっていると感じた次第です。若いですが,大したものです。
(続く予定)
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兵庫の関田先生から,嬉しいお知らせを受けました。
「算数ソフトを使って事前学習をすると,理解をかなり早めます」と。
しかも,「実感しています」と付け加えられていました。
式に表すと,↓になります!
算数ソフト+事前学習=理解が早い!!
算数ソフトを使った先生方からも,このような声を頂いています。
それを今こうして関田先生から頂き,痛く感動しています。
これは,確実に学習が変わります。
今までの算数のスタイルでは追いつけない新しい学習スタイルなのです。
時々,思うのですが,今の学習は「子ども達の学び方」を良くしていく方向に進んでいます。
これも大事なことなのですが,その前提が教科書・黒板での学習です。
あと,10年もしたら,気の利いた教材も前提に含まれた学びのスタイルが大切であると言われるようになります。
事前学習法は,そういう新しさを含んでいます。
私が注目をしてやまないのは,そこに近未来が見えてくるからです。
関田先生からのお知らせに,大きな力を頂きました。
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8月30日(日)は,「第7回 野口塾ビギナーズ」です。
場所は,東京未来大学のB327教室です。
私も一こま,担当します。
テーマは「姿勢の良い人になろう」です。
誰も異存はないと思います。
このテーマの解説もコクチーズに載っています。
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★「気をつけ」と号令が出たときだけ姿勢をよくする人。
だいたいいつでも姿勢の良い人。あなたはどちらの人に 好感を持ちますか。
良い姿勢とは何をどうすることでしょう。
手は八の字と言われていますが,片仮名の「ソ」の形ではなぜいけないのでしょう。
机と体の間はどの程度空けるのが良いのか知っていますね。
それはなぜですか。
そもそも節目節目に姿勢を良くさせているのは,なぜでしょう。
どんな効能があるのでしょう。
そんなことを知りたいと思った方に聞いていただきたい話をします。
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私の他に,栃木の松島先生,群馬の森先生,未来大学の神部先生,愛媛の松澤先生,栃木の山中先生,高知の井関先生,神奈川の平井先生,東京の内田先生がお話くださいます。
力のある先生方です。
お話を伺うのが楽しみです。
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今度の日曜日は,大阪で「第4回奇跡の事前学習法セミナー(全国大会)」です。
コクチーズを見ていただければ分かりますが,申し込み数は13です。
40人募集で13人ですから,決して多いとは言えません。
算数ソフトの開発を進めたときも,こんな様子でした。
ちょっと時代に早すぎる場合は,得てしてこんなものです。
それが,今ではルワンダ・ケニヤへと大きな展開が始まろうとしています。
免許更新講習で算数ソフトの紹介も始まりました。
また,大学の先生が学術的に研究をしてくれそうな状態にもなっています。
ありがたいことです。
若い頃から,「ケンヤさんは時代のかなり先をとらえている」と言われてきました。
「一歩先より,半歩先ぐらいがちょうど良い」などと言われるのですが,そこを3歩ぐらい先を歩んでしまいます。なので,あまりよく理解されずに歩んでいます。
性分なのかも知れません。
事前学習法セミナーの参加者が少ないのは,「まだ時代がやってきていない」ととらえています。
こういうときは,まさに,「ここ掘れワンワン」です。
多くの人が注目をしていないときに一生懸命考えるのです。
日曜日の事前学習法セミナーでは,大阪・愛知・東京・千葉の若い先生方が登壇します。
どんな光りを見せてくれるか,楽しみでなりません。
私からは,事前学習法が思わぬ広がりを起こしそうなので,そこのことを少しお話しします。
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野口塾IN大阪に参加してきました。
面白かったです。
講座が終わり,最後は質疑応答。
質問の中の1つが私への質問でした。
「笑いのある楽しい話,どうやって勉強してきたのか。どんなテレビを見ているのか・・」
私の「話っぷり」というか「話術」というか,そういう所への質問でした。
こういう質問はセミナーを終えると,よく頂いています。
話の中身より,話術の方が印象深いようなのです。
その印象深い「笑いのある話」に気持ちが向くと言うことは,ご自身の授業の中に,「ビタミン笑い」が不足していたということに気づいたということなのです。
これは,「良かったジャン!」です。
今回,事務局をしてくれた阿部先生も,私の笑いを聞いて,授業に明るさを希求するようになりました。
そうしたら,子供が激変!
やる気は赤丸急上昇!
今や最高の連日になっています。
事前学習法の「バツタ」は,大ホームランだったそうで,あっという間にミラクルが起こったそうです。最高ですね!
「ビタミン笑い」は,授業という連日黙々と続く世界には必須の「知的栄養素」なのです。
感じ取った笑いは,「脳内笑いシナプス」の増加を促進し,学校大好きっ子へと子供達を変容させていくのです。
と,このぐらい,訳の分からない比喩表現を抵抗なく使えると,笑い力はアップします。
今回,御質問くださった先生は,私のことを「横山師匠」と呼んでしまうほどでした。かなり楽しかったのでしょうね。
笑いの質問を受けると,たいてい「昭和の爆笑王・林家三平師匠」の話をします。「笑いのバロメーター」の話です。
来年の冬に,どうも「笑いのある教育セミナー」が大阪で開催されるようですので,そこで,笑いのバロメーターなど,あれこれ「笑い根源の話」もできそうです。
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野口塾での私のテーマは「算数ソフトと事前学習」でした。
どちらも,「笑い」「笑顔」が必然的に出てきます。
事前学習をしたら,その後の子供達はやる気が高まり,満足的笑顔になります。
算数ソフトを使ったら,ソフトを使うそぶりを見せただけで,笑顔が増えます。
こういう明るさのある教育,私がイチ押しする教育です。
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写真は,叱り方の中嶋郁雄先生が撮ってくれました。ありがたいことです。
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今度の土曜日は,明石先生の事務所でSG会です。今回の指定図書は,『説得は「言い換え」が9割』です。
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暑くてじめじめしていていて・・・。
それでも,授業は元気に進行します。
そんなときは,ソフトを映し出して,うっとうしさを吹き飛ばして欲しいです。
6年生で対称な図形を学習します。線対称と点対称です。
右は,その中の線対称のソフトです。
このソフトの特長は,2つあります。
1,図形を変形できる。
2,右側にたくさんのボタンがある。
ソフトを開いたら,まずは図形の頂点をマウスでドラッグしてみてください。
「線対称ってこういう物だ!」ということが伝わってきます。
次に,右側のボタンをクリックしてみてください。
各種情報が表示されます。
そのどれも,左右が同じになっていることを示しています。
ですので,線対称の特長を視覚的につかむことができます。
納得感が高いのは,情報を出したまま,図形を変形すると,変形に応じて情報も変化してくれることです。
クラウドを御活用の先生。
校内フリーライセンスを御活用の先生。
このソフトが入っていますので,マウスを子供達にも回して上げて,授業を楽しんでください。
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算数ソフトを使って,事前学習法が行えます。
やり方はとても簡単です。
まず,授業の始まりに,ザッとソフトを見せます。どれを見せるかを決めるのが,先生の腕となります。
ザッとソフトを見せておくと,単元の下地ができます。
これができあがれば,教科書を自分の力で読み解く学習ができます。
下地ができているので,教科書を開いて読んでみると,それなりに意味が伝わってきます。
自分の力で分かってくる感触を得ることができます。
これはとても重要な姿勢です。
自分で分かってくると,もっとその先を学びたいという気持ちになるからです。
下地さえつけば,誰でも教科書ぐらいは理解できるんだ!と体感してくると,学習に余裕が出てきます。
でも,油断は禁物です。授業の終盤には,キッチリ,用語や意味などを整理し,確実にしていきます。
「ソフトで下地作り」→「自力解決(読解)」→「整序」
こんな流れです。
先生の立ち位置も少し変わってきます。
子供達の学びを応援するように対応します。
何となくですが,博物館などの学芸員さんのようなアドバイザー的存在となっていきます。
上の3段階で最も重要なのは,「下地作り」です。
これをやらないで,いきなり自力で教科書を読解していくと,学力の高い子が大変優位に学習を進める授業になります。
大事なことは,子供間の学力格差を縮めることです。
下地をつけて,どの子もそれなりにできる状態に高め,自力読解へとつなげます。
そういう下地作りに,算数ソフトは威力を発揮してくれます。
8月16日(日)に大阪で事前学習法の全国大会が開催されます。
楽しみです。
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授業が始まる前に,算数ソフトの中から1つ選んで画面を出したままにしておいたら・・・。
案の定,子ども達が寄ってきて,あれこれさわり始めたそうです。
このソフト,2年生の長さで使えるソフトです。
上に並んでいるアイコンをクリックすると,その絵柄が入ったテープが登場してきます。
出てきたテープの長さを測るのですが,テープと物差しとは少し離れています。
ですので,物差しをドラッグして適当な位置にドロップします。
子ども達がソフトをさわりながら,言っていた言葉は!
「ものさしをぴったりと当てなあかんで。」
「次は,カニ(の問題)をしよう。」
「ものさしは,順番にしよう。」
何とも,良いですね!!
「端をそろえる」という基本中の基本。それを,授業が始まる前に押さえてしまいました。すばらしいです!
この端をそろえるというのは,算数的に言うと「0をそろえる」という考えになります。
棒グラフや絵グラフでも同じです。座標の見方にもつながっていく大事な考え方です。
それを楽しんでいる内につかんできたのですから,これは嬉しいですね。
そうして,最後のクワガタの問題をやり終えるころには・・・・
・ものさしは,端をそろえて測る。
・5つごとに印がある。
・cm(センチメートル)って言うみたい。
こんなまとめまでついていたそうです。
これは,まさに事前学習。
これだけのことが頭に入っていれば,教科書の勉強も楽しくなります。
何事もそうですが,事前に何らかの情報を得ているか,いないか。これは大きな差になります。
この内容,関田先生が発行している校内通信「専手必笑」から頂きました。
第45号,「一瞬にして,達人の領域に!?②」です。
ほぼ,通信と内容が同じです。
このソフトは,算数ソフトの2年生「長さ」の「01C,れんしゅう2/何cm?/10cmまで」です。
休み時間に,見せたいソフトを起動して置いただけで,子ども達が楽しんで学んでしまうのですから,良いですよね。
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今週の土曜日は,明石事務所でSG会です。楽しみです。
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