鬼澤先生の企画で、調布で開催された「道徳読み」のセミナーでお話してきました。
駅に着くと、すでに鬼澤先生が迎えに来てくれていました。
おかげで、迷うことなく会場へ行けました。
会場の中も、すでに参加者が集まっていて、時刻通りにスタートしました。
今回は、午前中2時間のセミナーでしたので、
第1部 道徳のそもそも論
第2部 「道徳読み」
と分けて話しました。
たいていは短い時間で話すので、骨格を急ぎ足で話していました。
今回は時間があったので、少々ゆっくり目に関連話題を出しつつ、話しました。
特に、キチンと話しておこうと思ったのは、「道徳読み」の「①普通に読む」についてです。
これまでは、まだ実践している先生がいないこともあって、入門的に普通に読めばいいということを話していました。
しかしながら、今回は、「道徳読み」の実践をどんどん進めている熊谷先生の参加が前もってわかっていたので、「普通に読む」と言うことの質的変化について話しました。
質的変化と言っても、実践することで誰でも感じるわずかな変化です。
ですので、さほど重要でもないように思えますが、ここは結構重要なところです。
道徳の時間になったら自然に頭を切り替える力の有無にかかわるからです。
その熊谷先生が、道徳さがしで「おもてなし」に気が付きました。
それを聞いた私が感動しましました。
何気ない描写に「おもてなし」を感じるその心がまさに道徳です。
うれしいと感じた一瞬でした。
ゆっくりと「道徳読み」について話すことができ、充実した一日になりました。
企画をしてくれた鬼澤先生に感謝!
これでしばらく「道徳読み」のセミナーはありません。
この後は、来年となります。
その間に、鬼澤先生と熊谷先生で「道徳読み」の研究会を作り進めるかもしれません。
心根がいい感じの両先生ですので、品質の良い「道徳読み」へと発展してくれそうな気がしています。
※写真は鬼澤先生が撮ってくれました。ありがとうございます。
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急遽、「道徳読み」の2時間限定セミナーが開催されることになりました。
『道徳の教科化直前! 「道徳読み」で授業をしよう!』
18日(月・祝)です。
午前中の10時~12時。
主宰:多摩勇気会
準備・片付けも含まれると思いますので、正味は1時間半ぐらいと思います。
この企画をして下さったのは、鬼澤信一先生です。
8月26日の山中先生のセミナーで道徳読みを初めて聞き、その会場で、セミナー開催となりました。
最初は、サークルでの話だったのですが、会場をお借りしたら人数に余裕が5名もあったので、もったいないと思い募集となったのだろうなと推察しています。
鬼澤先生は2学期に入り、「道徳読み」をすぐに実践しました。
その時の授業の様子を次のように記されています。
「いつもの道徳の授業とは違い集中して取り組んでいました。」
こういう道徳は素晴らしいです。
実に、ありがたいと思います。
鬼澤先生は、2学期の初日、教室の先生の机の上に『日めくり教室論語』を置きました。
8月下旬だったので、30日の所(学ぶに如かざる也)を読んだ子が、突如、本を熱心に読み始めたそうです。
小さい字の解説に「読書をたくさんすることが大切です。」と書いてあったのを読んだからです。
こういう話、嬉しいですね。
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山中伸之先生のセミナーへ行ってきました。
いつもながら、山中先生の話には聞き惚れます。
それでいて、とっても明るく楽しい話です。
今回の滑り出しは、「ガチガチ学級」と「グダグダ学級」の話でした。
その5段階尺度が出て、自分の学級は・・・・と話がどんどん続きます。
あっという間に、時間が経ってしまう講座でした。
野口先生が、「語りをさせたら山中先生は小学校の先生の中で一番だ」とおっしゃっていました。
まさにその通りと思います。
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私も2コマお話をさせていただきました。
1つは、「道徳読み」
2つは「算数ソフト」
です。
「道徳読みの話を聞きたくて、やってきました。」
そんな風に言って下さる先生が何人かいらっしゃり、ちょっと濃いめに話をしていこうかと思いました。
何しろ、会場には熊谷先生、藤井先生、鬼澤先生、藪田先生と関東の若手実践家が揃い踏みでした。
また、静岡の鈴木先生、山梨の伊藤先生も駆けつけて下さいました。
「道徳読み」がじわじわと広がっていくことを強く感じました。
今回の読み物教材も「ブランコ乗りとピエロ」。
「道徳読み」のやり方が分かっている先生方が多かったので、やり方に加えて、価値項目について少し話しました。
「ブランコ乗りとピエロ」には、価値項目として「謙虚」が出ています。
それが教材の左上にもしっかりと書いてあります。
気づく子は気づき、上手に活用してくれます。
その謙虚を、できれば先生は講釈できると良いのです。
その講釈として、私は反対語に着目しています。
謙虚←→傲慢、高慢
謙虚の反対は傲慢であり高慢である。
ここまでは、ちょっと考えれば分かることです。
反対語を見出すだけでも、課題となっている謙虚の輪郭がよくなります。
それをさらに分かりやすく、心にストンと落ちるようにできたら、それは最高となります。
学問としての道徳を学ぶと、その最高の世界を感じることができます。
どんな学問道徳なのか、「道徳読み」を実践している先生からぜひ伺って下さい。
「道徳読み」について語れるだけでなく、「謙虚」についても、しっかりと話ができます。
話を聞けばハタと感じてきます。驚く先生もいると思います。
そうして、聞いてしまうと、「ブランコ乗りとピエロ」の授業とは全く関係ない時にでも、子供達に話したくなります。
道徳の教材を俯瞰するように、価値項目を独立させて意識できるようにすることが、道徳の授業の歩む一つの道です。
それが可能となる話を聞くことができます。
先生が、「謙虚の話」(傲慢、高慢の話)を教室でしたら、心にズシンと響き、自らを改めようとする子がきっと出てくることでしょうね。
そう言うクラスが次第に増えていくことでしょうね。
とてもうれしいです。
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中嶋先生が東京に寄ってくれたので、それならと、一時を楽しく過ごしました。
話題の中心は、息子さんの海外遠征。
優秀な息子さんで、作文で選ばれ、韓国で日中韓の子供達が共同で絵本を作るビッグ企画に参加しました。
一緒に過ごした中国の子、韓国の子、日本の子のあれこれこぼれ話にビックリするやら、感動するやらで、実に楽しい一時でした。
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明日は、山中先生が中心のセミナー「いつも上手くいく先生の学級経営・授業づくり講座」です。
当初、20人ぐらいかなと思っていたのですが、期日が良かったのでしょうか、50人前後ぐらいとなりそうです。
私が話すのは、「道徳読み」です。
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15時00分〜15時50分 特別講座:横山験也先生
『道徳の教科化直前! 「道徳読み」で授業をしよう!』
道徳の教科化に伴い、来年度から本格的に教科書を使って道徳の授業をするようになります。主体的・対話的で深い学びの道徳を誰でも簡単に実践できるのが、「道徳読み」です。どの読み物教材でも授業できると評判です。この機会に「道徳読み」を学びませんか。
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本当に、もう、待ったなし状態です。
道徳は教科書を使って授業をする時代になります。
聞くところによると、週案上で未だに「道徳:席替え」などというのがあるそうです。
でも、もうダメですよね。
教科書を使って、しっかりと授業をするのがノーマルな時代となります。
さてさて、良い授業を進める自信がありますか。
もし、うまくない授業を続けて、道徳で落ちこぼれを作ると、その後の世の中が住みにくくなりますね。
どの子も勉強したくなるような道徳授業の展開。
これが大切です。
そういう授業を展開していく一つの大きな解答が「道徳読み」です。
どんな授業なのでしょう。
それをお話をします。
明日、このセミナーに熊谷先生が参加されます。
「道徳読み」の実践を進めている先生です。
熊谷先生は、道徳で落ちこぼれそうなやんちゃな子が夢中になって取り組む道徳授業を展開しています。
「やんちゃな子も夢中になる道徳授業」
これは、実に画期的な実践と思っています。
明日は、休み時間などに熊谷先生と交流できるので、ありがたいなぁと思っています。
もう一つ、算数ソフトの話もします。
17時40分~18時10分 特別講座②:横山験也先生
「算数ソフトで新感覚の授業をしよう!」
10本ぐらいのソフトをお見せする予定ですが、どれも面白く、ためになるソフトです。
その時、ついでに話術の話もすることになっているのですが、そこまで話が及ぶかどうか、ちょっと心配です。
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野口塾の重鎮、塚田先生から「道徳読み」に関わるメールをいただきました。
「道徳読み」の講座、これから益々注目されることと思います。
『道徳教育』誌にクラスでの実践をちょこっとだけ紹介させて戴きました。
11月号掲載予定です。
講座で話を聞いただけで、すぐに実践をしてくれ、さらに雑誌へ。
有り難いことです。
丸岡先生が、
・毎日新聞に「道徳読み」を紹介。
・道徳の学会で「道徳読み」を発表。
してくれました。
1度しかあったことの無い熊谷先生は
・サークルで提案。
してくれています。
広山先生も、瀧澤先生も同様に
・サークルで提案。
してくれています。
これに、塚田先生の
・教育雑誌に「道徳読み」の実践。
と続きます。
実践や発表、提案をしてくれる先生方がたくさんいてくれているこの状況がとてもうれしいです。
私が願うことは、道徳の専門家の先生でなくても、良い道徳の授業ができる時代を迎えることです。
そういう授業の一つの形を作り出せて、とてもよかったと思っています。
さて、明日は鎌ヶ谷市の小学校で、時間があったら「道徳読み」の話をします。
26日は、山中先生のセミナーで「道徳読み」の話をします。
27日も話しますが、かなり簡略されると思います。
その先は、当分ありません。
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熊谷先生が、「省みる」と「省く」にどことなくつながりがありそうだということをメールで話してくれました。
こういう思いは、鵜呑みにする学習から思考する学習へと歩みを進めてくれます。
「道徳読み」のパート5の「省みる」と、「省く」は、言われてみて、確かに通じるものがあるなと感じます。
普通の振り返りだと、今日勉強したことを、黒板やノートを見ながら、あれこれ思い返し、あれも勉強した、これも勉強したと、できるだけたくさんのことを書きつづる方向になります。省かない方が良い感じになります。
「省みる」は、心にグイッと来たことを1つ記す程度です。
他のことも大事なのですが、特に心に響いたことに厳選して書きます。
省けるところを全部省いているとも捉えることができますね。
たくさんの現象を記すことと、一つだけを心に落とすこと、どちらが道徳として良いのかと問うてみるのも面白いです。
うそに2つの種類があることをご存じでしょうか。
一つは、皆さんもよく知っている普通のうそです。
「宿題やったの?」と言われて、宿題が出ているにもかかわらず、「今日は宿題が出ていない」と言ってしまうようなうそです。
どちらかというと、人に向けるうそです。
他との関わりがあるので、比較的ばれやすいです。
もう一つは、「言行一致」に関わるうそです。
ゴミを拾いましょうと指導しつつ、廊下に落ちているゴミに気づきながらも無視する。
こういううそです。
若い頃の自分なので、恥ずかしい気持ちが湧き上がってきます。
言うことと行いが一致していないのです。
こちらは、自分へのうそです。
自分の心の中での思いなので、人に知られにくいです。
「省みる」で一つだけ心に落とすように書くことは、それを続ける内に、自分自身の中に「言行一致」の意識が芽生えてくるからです。
ノートに書いたことと自分のちょっとした行動が、ふとした時に気になるようになってくれたら、それはまさに生きた道徳となります。
格好良く言えば、修養の始まりであり、道徳の道を歩み始めたともなります。
悪い道には入りにくいです。
こういう意識がほんの少しでも芽生えてくれたら、道徳の授業をして良かったとなりますね。
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