文春新書から出した『明治人の作法』。「何をどうする」というハウツーではなく,作法の考え方なども歴史的な所から書いてあるので,なかなか奥深い作法書となっています。
この本,横浜市の教育委員会の目にとまったようで,『中学生のための礼儀・作法読本』(横浜市教育委員会事務局/ぎょうせい)の参考文献の欄に載っています。しっかりと役目を果たしているようで,とても嬉しく思っています。
続いて,岩波ジュニア新書から『行儀作法の教科書』を出しました。
この本はクイズ仕立てになっているので,かなり評判が良いです。そのためか,某出版社の方の目にとまりました。そうして,メールをいただき,目下,3冊目となる作法の本を書いています。
昨日,その見本原稿を10ページ分ほど書いて送ったところ,とても面白いとのことで,最後までどんどん書いてほしいと連絡を受けました。
こういう流れを振り返ると,やっぱり小さなテーマでもいいから,その道をとことん勉強することが大切なんだと感じます。
最初は小さなテーマと思っていても,勉強を重ねる内に,どんどんその道の勉強したくなります。すると,その世界がなかなかどうして案外広い世界に見えてくるのです。知れば知るほど広く感じてきます。不思議な物です。そうやって,奥深く入り込んでいいくうちに,その道の専門家のようになっていきます。
小さなテーマといえば,算数ソフトを使って授業をすることも,今はまだまだ小さなテーマです。でも,時代の流れる方向を考えると,いつまでも小さな道のままとはとても思えません。近い将来,それなりの道になるように感じています。時代の流れが急になれば,かなり大きな道になると思えています。
その道がまだ小さい今の時代から,算数ソフトをどんどん活用する先生がいます。そういう先生と少しずつ友達になっています。その方面の本作りの時には,何人かの先生のお力をお借りしたいと思っています。そのときには,どうぞよろしくお願いします。
分数の絡むソフトは,本当に作るのに難儀します。
途中で約分をしたり,しなかったりするからです。
PCソフトなんだから,ピッピッ!と自動的に作れると良いのですが,そうはいきません。
自動的になるのは,先生方が使うときです。作るときは,一つ一つ,「この数とこの数が出合ったら約分をしなさい!」 と命令を書いてきます。まさに,手作りなのです。
ありがたいのは,時間をかければ何とか作れますので,求められるのは「根気」です。この「根気」のエネル源は,子ども達が喜んで算数をしてくれるその様子です。先生方から,子ども達がこうだったよ!とメールをいただくことが何よりも嬉しい力になっています。ありがとうございます!!
火曜日には1本アップできると思います。
算数ソフトファンの先生方,どうぞお楽しみに。
来月の26日,石川県で開催される野口塾に参加します。その先,7月には山口県と兵庫県のセミナーに参加します。
お近くの先生,どうぞ,お誘い合わせの上,ご参加ください。
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第91回 授業道場 野口塾 in 石川 に参加します。
6月25日(土)石川県です。
詳しくは,↓をご覧ください。
http://www.geocities.jp/mymmtuba/nogutizyukuisikawa23.html
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第6回 元気だ!授業・学級づくりセミナー
7月23日(土)山口県です。
http://edublog.jp/dutch/archive/405
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第4回教材・授業開発研究所全国大会in兵庫
7月30日(土)兵庫県です。
http://edublog.jp/jd-n/archive/392
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どの講座も,私の話は算数です。
子ども達がどんどん手を挙げて,算数のきまりもどんどん見つける,これまでにない新しい感覚の算数のお話をします。
特に,算数ソフトを使って授業をされたことのある先生は,気合いを入れてご参加ください。先々の事もあるので,懇親会でぜひ先生のソフトを使った実践の成果を教えてください。
神田の古本屋で見つけた『算術と数学の歴史』(昭和16年)という本です。
うっすらと,「僕らの科学文庫」と表紙に彫り込みが入っているのが見えるように,この本は当時の小学生高学年・中学生向けに書かれた本です。
でも,中身は非常にレベルが高いです。
第1章に「フィボナッチ級数」がでてきます。これを知っている小学校の先生はあまりいません。でも,これを知っていると植物の観察の視点ががらっと変わります。
自然界とのつながりの深い級数なので,案外,理科が得意な先生の方が知っているかもしれません。
太平洋戦争開戦の8ヶ月前に出た本ですが,時局が暗くなっても算数を大切に伝えようとした人たちがいたことが,嬉しいです。
この本には,800年前のドイツの九九表や,2500年ほど前に活発だったピタゴラス教団が作った九九表なども載っていて,算数周辺のとてもよい勉強になりました。
こういう本を読み終えると,算数の本を作りたくなります。かなり面白い本が作れると思うのですが,これはもう少し先までとっておきましょう。
デカルトのことも,おしまいの方に少し載っていました。
デカルトが『解析幾何学』を発明したこと。「解析幾何学」というのは,「グラフ」の方法による幾何学であることなど,簡単に説明されていました。そうして,デカルトはグラフの目盛りをうんと小さくし,折れ線として見えているグラフを曲線としてみて考えていたとあり,「見方」の認識がまたひとつ良い感じになりました。
沖縄の数に関する本の2冊目です。
神保町の明倫館で購入しました。この本,定価の上にシールが貼ってありました。「1000円(税込)」と書いたシールです。
なんというか,懐かしいです。
発売された後,消費税が導入されたのです。ですので,定価修正のシールが貼ってあるのです。
しかも,元の定価は700円です。それが,シールを貼って1000円(税込)になっています。
この当時は,狂乱物価の時代だったのです。ですので,紙代・印刷代もどんどん値上がりし,ついに,本の定価が途中で値上がりするという今では考えられないことが起こっていました。
そういう懐かしさもあり,この本は良い本になりました。
早速読んだのですが,前回本に比べ,難しいです。最後まで読んでも,難しさが先行してガツンと来るものがありません。ちょっと,残念と思いつつ,奥付を見てみました。著者の須藤先生は東大の教授だった先生で,どうも,大学の研究仲間向けに書いたような本なのです。
こういう難しいと感じた本は,また,日を改めて読むと,少し理解が進みます。それを楽しみに,本棚に並べました。
よく分かっていないのですが,「Facebook」を始めました。参加されている方々の顔写真や勤め先などが記されているので,安心できます。
一番驚いたのは,ケンチャコでお世話なった桔梗さんから友達リクエストが届いたことです。いろいろな方と,どんどんつながっていくので,インターネットは奥が深いと感心しました。
その桔梗さんから「第19回ザボハウス展」が開催されていることを知らされました。今週の月曜から始まっています。
www.zabohouse.com
今日,見学に行く予定です。
この展覧会には,本の挿絵などが描ける方がたくさん出品されているそうです。ありがたいですね。
ついでに,古本屋に行って,沖縄で昔使われていた算術について記してある本を買おうと思っています。
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もっと算数サイト向けに,5年生の「分数×整数」の練習ソフトの開発を進めています。
約分がないタイプ
約分があるタイプ
約分すると整数になるタイプ
いろいろと細かいステップがあるので,それに対応した問題が出るように作ろうと考えています。
かなり,複雑ですので,仕上がりは来週となりそうです。
なぜ,「分母」というのでしょう。
なぜ,「分子」というのでしょう。
この答えは,もはや誰も分かりません。中国からの輸入語だからです。
でも,この用語には,教育の一つの工夫が見えます。「母」「子」と,比喩表現がなされていることです。抽象的な概念を人に伝えるのは,難しいです。わかりやすくするには,例える必要があります。2000年以上も前の中国の学者も例えていたのですから,小学校現場では,大いに例えてほしいです。例えることが指導の工夫になるのです。
例えられた「分母」「分子」という言葉ですが,2000年以上も昔の言葉です。子ども達に分かりにくかったら,それをさらにわかりやすく「分母は,入れ物の目盛り」「分子は,中身」などと「見える化」をするのも,良い工夫となります。