ひし形の「ひし」って,いったい何なのか,その昔調べたことがありました。
調べると,どうも,「ひし」という植物があって,その実の形からひし形の名前ができたとわかりました。
それが,どういう訳か,私の中では佐賀県の特産となっていて,佐賀に行ったら「ひし」という植物の実の実物を見たいと思っていました。
前回,佐賀に行った時も見ることができず,今回もできず・・・。
ちょっと,残念な思いでいたら,嬉しいことに,佐賀の横地先生がひしの写真をfacebookにアップしてくださいまいした。
10月が実のできる頃だそうです。
ということは,今回は,菱の実を見る絶好のチャンスだったのです。
それなのに,見ることができませんでした。下調べ不足です。
でも,次回は,きっと本物を見ることができると思います。
「菱」を調べ直したら,日本全国で見ることのできる植物のようで,なぜ,私は佐賀の特産と思いこんでいたのか,それが解せません。
それでも,「佐賀=菱」と思いこんでいるので,次に行った時にも,佐賀で菱を探してみたいと思います。
横地先生から,「佐賀城の堀」と生育場所を教えていただいたので,お堀を目指して行きたいと思います。
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佐賀を回って,実に驚いたのは,佐賀が幕末維新に最先端のテクノロジー地帯だったことです。
反射炉の跡やアームスロング砲もあります。
それらを国産した偉人も,佐賀にいます。
そういう歴史があるからか,佐賀県は今,ICT教育日本一を目指して前進しています。
急速に学校のIT環境を充実させています。
私の算数ソフトも,そこでお役に立てばと願います。
そうして,日本一から世界一へと大飛躍をしてほしいです。
佐賀への道中,デカルトの『方法序説』を旅の友として鞄に入れました。
でも,早朝からの出立と,慣れない活動で疲れてしまい,帰りにちょっと読むのが精一杯でした。
この本は「我思う故に我あり」の一説が有名です。その箇所を読む時は,やっぱり歴史上の言葉を見るわけですから,ある種の感慨があります。
また,デカルトの視点には強い自信が裏打ちをしていると感じられてきて,それが,自分の進む方向などへ強く働きかけてくれます。
人体の説明に,自動機械という言葉をあてがっているのですが,その部分が,自分には違った世界へ誘う窓になっています。
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自動機械への関心のない大多数の人には,自動機械の未来は奇異に映るであろうが,自動機械に関わっている人には,その未来が現実になりうる手の届くところに来ていると感じられる。
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こういった自分の読みの世界に浸れるので,歴史上の偉人の本は良いなと思います。
何かしら,自分が開拓していく道を持っている先生には,偉人の本はお薦めです。自分の意志が強くなっていきます。
『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の2年生の1巻。
かけ算九九のソフトがてんこ盛りで入っています。
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「かけ算九九」(38本)
「かけ算のきまりと九九表」(15本)
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合計53本ですから,やっぱりすごい量です。これだけあれば,授業中に大活躍するソフトが見つかりますね。
さて,画面は,「かけ算九九」の32本目に入っている「6~9の段/ゲーム/かけ算の答えをつかまえろ」という学習ゲームのソフトです。
このソフトは大人気です。子ども達の行列ができます!
なぜでしょう。
答えが動きまわって,なかなか捕まえられないからです。
レベル1は,ゆっくり動きます。ですので,答えが分かれば直ぐにキャッチできます。
レベル2は,少し早くなりますが,たいしたこと有りません。
レベル3は,ほどよい動きです。
そうして,レベル4。非常に早いです。早すぎるので,マウスで捕まえに行くより,正答がやってくるのを待っていよう!と,対策を練る子も出てきます。
行列ができると,待っている子が遊びそう?と思えますが,そんな状態になりません。
待っている子は,やっている子が正しくできるか,ハラハラしながら見ています。ですので,待っているのに,問題を解いているのです。
これが,このソフトの強みです。
問題の切り替えも,クリック一つです。
ですので,次々と子ども達が挑戦できます!
まだ,お持ちでない先生。この機会にぜひお求めください。
算数ソフトは,算数の理解にも強い力を発揮しますが,こういう算数ゲームも入っているので,楽しい繰り返し学習にも役立ちます!
明日から,佐賀県へ出張です。先生方とお会いしてきます。どなたかとお友達になれればと願っています。
5年生で学ぶ「割合」。
全体のどれだけか,という新しい考え方を学びます。
そのための学習として,たとえば,次のような2つの状況を示します。
Aチーム:7試合やって5勝
Bチーム:9試合やって6勝
試合数も,勝ち数も違います。
この状態で,どっちがよく勝っているといえるかを考えます。
考え方は割合です。全体(試合数)を1と考えて,勝ち数がどの程度になるかを考えます。
これを算数ソフトでは,良い感じでイメージ化出来ます。
AとBの図の横幅をそろえることができるのです。こうしてみることで,割合で考えるということは,どういう事なのかをイメージとして伝えることができます。
ありがたいのは,全体の1をそろえることが,クリックするだけでできることです。
この算数ソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』5年2巻です!
算数の授業が,グッと面白くなりますね!
いろいろと講座に参加していますが,御講演される先生方が全員,指導の原点に立ち返りつつお話をくださる講座は,これが初めてでした。指導技術にその原点が伴うため,どの御講演も非常に内容が濃かったです。
「教育の原点セミナー」,来年も開催が決定しています。
驚くことは,来年はいっそうの濃い講師陣での開催となりそうだと言うことです。
図工の鈴木夏来先生,長縄の松尾英明先生が新規に講師として名乗りを上げています。
ですので,もし,今年の講師陣に両先生を加えると,超豪華なセミナーの開催が見込まれることになります。
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国語:井関和代先生(作文指導)・照井孝司先生(説明文指導)・神部秀一先生(音読指導)
社会:千葉 真 先生
英語:竹村和浩先生
体育:城ヶ崎滋雄先生(陸上指導)・松尾英明先生(長縄指導)
道徳:山中伸之先生
図工:鈴木夏来先生
素読指導:駒井康弘先生
楽習ゲーム:関田聖和先生
見える指導:山本正実先生
叱り方指導:中嶋郁雄先生
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「教育の原点セミナー」の講師は,指導の原点に立ち返ることを基本姿勢としています。
それを,明確に自覚するために,今回は,1年かけて,「テキストのみの論文」を6回書いていただきました。
図やイラストで雰囲気を伝えるのではなく,文字だけで表現するので,書いている内に,自分の原点が言葉として明確になってきます。
これにより,ぶれない姿勢が次第に確立されてきます。
そうして,セミナーの講師として壇上にお立ちいただきました。
どの講座も,自らの新しい教師道を歩み始めたと感じるほどの,非常に深い講座となりました。
来年も「教育の原点セミナー」は開催されます。
場所は,今年と同じ,植草学園大学です。
来年度の講師を希望される先生方には,会を運営する晩晴会に入っていただき,1年間,テキスト修行を行い,原点の明確化に努めていただきます。同時に,事務局としても働いていただき,謙虚な姿勢を修養として積んでいただきます。
私も世話役として,1年間,がんばり続ける覚悟です。
来年の「教育の原点セミナー」にも,どうぞご期待ください。
学生の頃に学んだ弁証法。未だに,その名残が自分にはあり,説明が困難になると,「転化」とか「アウフヘーベン」とか言っていました。
これらの言葉は単純な示し方をするので,聞いている人もそうなんだと思ってくれます。
でも,これではダメなのです。自分が前に進めないのです。さらに,聞いている人には現状でじっとしていろと教えているようなものなのです。
こういうことに,私が気づく程度に分かりやすく,論理展開しているのが,『教育哲学』です。
「先の機関銃設計者の比喩で言えば,火なわ銃研究者が何を言っても,参考にはなりません。」(p137)
「転化」は「火縄銃研究者」の使う言葉で,最新式の機器の研究者は新たなる機器の創出に役立つ言葉を使うのです。算数ソフト開発から生み出されてきた論理が促進されるような言葉を使って前進することが,教育の役に立つことなのだと強く思いました。
非常に,勉強になる本です!