Category Archives: 海外

SG会に国際部?

SG会は第一部「勉強会」、第二部「懇親会」に別れて開催されています。

「懇親会」の部で付属中で数学を指導されている浜田先生と、数学について語らい、妙に盛り上がりました。
浜田先生は海外の数学事情に興味を持っておられるとのことで、そのことでも話しが弾みました。
すると、ボーイスカウトなどを通して、国内はもとより海外事情に詳しい小林氏と3人でさらに盛り上がり、勢い余って「SG会の中に国際部をつくりましょうか」となりました。

私は、次会(次会は欠席なので、その次の回)に、アフリカの教科書を持って行くことになりました。
教科書を見るだけでも、教える事への考え方の違いが手に取るように分かります。

写真は、ルワンダの丘の上にある小学校の校舎です。
校庭から見えるところに、ペイントされた掲示物が描かれています。
理科の内容が多かったので、きっと大規模な理科プロジェクトがあったのだと思います。
ユニセフの取り組みとのとです。

教室の外壁にこういうのがたくさん描かれていると、教室の中もさぞかし充実しているのだろうなと思えてきます。
しかし、教室の中は掲示物がほとんどありません。
掲示物という文化が感じられません。
ですので、当然、「教室環境」という考え方も無い状態です。

「教室環境」「机間巡視」「一斉指導」「班学習」「板書計画」・・・
私が新卒だった40年前にも、日本ではこうした言葉が存在していました。
日本の教育現場は、優れた教育思想に満ちあふれています。
「教育文化の高い国」それが日本なのだと、つくづく思います。
浜田先生たちと、国際貢献できる日が来たら、嬉しいなとふと思いました。
--
関連記事:

大晦日にルワンダを思う

今日はもう大晦日。
振り返るにつけ、最高の1年だったとつくづく思います。

何と言っても、アフリカのルワンダです。
トヨタ車で埋め尽くされている路上を、「MADE IN RWANDA」車が走っていました。
側面には「ハードボディ」と書かれています。ぶつかっても大丈夫なのでしょう。

3回目の渡航で初めて見たMADE IN RWANDA車です。とても珍しかったので、どんな車なのか気になり、追い越しざまに1枚とりました。

何と、200ccのオートバイが牽引している車でした。
それでも、これは、MADE IN RWANDAの車なのです。
文字の大きさから、自国生産であることの誇りが伝わってきます。
こうして、少しずつ自国生産品が増えて、着実に発展をしていくのです。ルワンダはこれからの国です。

そのルワンダで近い将来、「MADE IN RWANDA WITH JAPAN」となるような教育事業を興したいと思っています。
来年は、そこへ向けての挑戦をする年になります。
各方面の皆さんとスクラムを組んで、一歩一歩、前進したいと思っています。

どうぞ、良いお年を迎え下さい。
--
関連記事:

信州大学

b7388信州大学の松本キャンパス。
「青年の海外ボランティア活動」という授業があり、そこで、ルワンダでの「ITを活用した算数教育の質向上」が語られました。

スクリーンに映っている授業風景は、ルワンダで英語版算数ソフト(IM)を使って行われた夏期講習です。
アフリカの貧しい国でも、こういう取り組みが始まっていること。
そこに係わっているのが日本人だということ。

そういうことをしっかり語ってくれたのは、松山氏です。
算数ソフト団のメンバーです。

このようにして、算数ソフトの海外進出の様子を大学で話をしてくれる先生がいてくれることが、とてもありがたいです。

思えば、自分が大学生だった頃、教養学部の授業にこういった国際的な授業はありませんでした。
もし、そう言う授業があり、途上国の喫緊の問題を映像で紹介され、そこに果敢に立ち向かう日本人たちが紹介されたら、心が動かされるだろうなと思います。

今の日本の教育の品質には非常に高いものがあります。
それを途上国で使いやすいように加工して持って行けたら、それは大きな国際貢献になります。
そういう大きな夢を描く若い者が、一人また一人と出てきて欲しいです。

私は会場にはいませんでしたが、写真をいただき、夢を描く若者を思い、心が熱くなりました。
--
関連記事:

ルワンダの記念すべきコーヒーショップ

b7436

b7435

10月1日にルワンダへ出発し、10月9日に日本に戻りました。
今回も良い旅ができました。

右の建物は「RDB」です。
RWANDA DEVELOPMENT BOARDです。
私の感触では、法務局のような所と感じています。

ここの1階にコーヒーショップがあり、1年の前の9月にみんなでコーヒーを飲みました。
その時、大使館の方と出会うことができ、そのつながりが今も続いています。
おかげで、今回も大使を表敬訪問することができました。

その思い出のコーヒーショップです。記念に写真を撮りました。
お店の人に、写真撮ってもいいですかと声を掛けたら、no problemとお返事をいただけ、大感謝です。
ルワンダの人たちは、写真にとっても寛大です。

「海外での仕事で大切なことは何ですか」と自問すると、「それは人とのつながりです」と自答しています。
--
関連記事:

教育視察で気づいたら

昨年の今頃,「アフリカへ行き,現地を見てみよう」と思い立ち,予防接種などでバタバタしました。
あれから1年経ちますが,その間に行った海外視察は合計4回。
1回目はルワンダ・ケニヤ視察。
2回目はバングラデシュ視察。
3回,4回目は,国際協力機構(JICA)の委託を受けてのルワンダ調査です。
そうして,10月にまたルワンダへ行きます。

これだけの回数,教育視察・調査を行えば,普通,誰でもあれこれ気がついてきます。
特に,小学校勤務のある人なら,現地の教育の問題点にすぐ気がつきます。
それを見るだけで終わらせるか,何とかしたいと思うかが,ちょっとした分かれ道になります。

指導方法に気がつく人は,ちょっと大変です。
何しろ,相手はその指導法のありがたみがわかりません。
それを知らずにいても,問題なく授業が進行しているからです。
方法を伝えるためには,伝える自分が現地の人とたっぷりとミーティングする必要が出てきます。

ところが,気づいたことをそのまま伝えるのではなく,具体的な教具を通して伝えようと考えると,これはかなり楽になります。
道具があると,その道具の持つ力により,授業が変わるからです。
自然と,教え方にも影響が出てきます。
ですので,問題点と思ったことへの対策となるような教具をその場で作ってみせることが,もっとも手っ取り早い伝達となります。
後は,現地の先生がそれなりに活用してくれます。

ケニヤの小学校で1年生の授業を見せていただいたとき,位取りの概念が弱いことに気がつきました。
b7743それを口頭で話しても良かったのですが,位取りの重要性に気がついていない人に,それが大事なのだということを伝えるのは,なかなか難しいものがあります。

そこで,その場で教具を作り,簡単に説明をしました。
そうしたら,担任の先生の腑に落ちたようで,その先生は,その後,どんどん創意工夫したそうです。

算数で海外の教育にかかわるようになり,やることが次第に増えてきています。毎日が充実しています。
充実がが続くと,それに合わせて夢もふくらんできます。
1年以内に設立したいことが1つ思い浮かんでいます。
2年以内に進出したい国も1つ浮かんでいます。
そうして,バタバタしながらも,あれこれ取り組んでいる内に,前田先生のこの教師教育も伝えられるだけの土壌ができてくるのだろうなと思っています。
--

ルワンダの時計屋さんの時計が

b7505ルワンダの首都キガリの繁華街で見かけた時計屋さんです。
高級時計が並んでいるのだと思いますが,私の関心所は,店の看板にかかっている大きな時計です。
この時計を見て,「これは撮影しなければ」と思ったのです。

ポイントは,数字の4です。
普通,ローマ数字の時計は「Ⅳ」と記されるのですが,この時計は珍しい形になっています。

明治時代の日本にもこのタイプの文字盤が輸入されていましたが,今は,ほとんど見かけません。

ローマ数字は,5を中心に,[-1,5,+1,+2,+3],10を中心に[-1,10,+1,+2,+3]と表示されています。
こういう区切りの良いところを中心に前後に数字を用いていく文化が西洋にはあるようで,時計の読み方も,日本の小学校とはひと味違っています。
2時40分は,「3時20分前」と教えるのです。
30分を過ぎたら,○分前という読み方になっています。

日本では,3時40分は3時0分からの続き物として40分と教え,3時50分も3時50分と教えています。
正の数の考え方で押し切っている感じがして,日本の読み方の方が小学生には易しいと思います。
負の数の感覚に近い「前」で教えるルワンダでは,時間の計算は難解だろうなと思います。

時計屋さんの大きな時計を見て,あれこれ,ふと思いました。
--
関連記事: