Monthly Archives: 5月 2016

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2年生の内容がわからない

b7637昨日届いた東アフリカの某国のニュースを見て,非常に驚きました。
小学生への調査が行われたようで,2年生の中味がわかる子が40%程度なのです。
字が読めない,数が読めない子は,20%近くもいるとのことです。

このような調査結果に,研究者は「先生のモチベーション(待遇)が足らないから」と指摘しているそうですが,そう言う問題ではないだろうと思います。

b7636このニュースと前後して,ルワンダの先生が,英語版の算数ソフトを使って授業をしたビデオが届きました。

ビデオには,右のソフトがスクリーンに映し出されていました。
先生がマウスで1つのマスをさすと,子ども達の手があちこちで挙がります。

一斉に答えたり,一人の子を示したり・・・。
授業は非常に楽しげに進んでしました。

驚いたのは,子ども達の様子です。
子ども達はそうとう嬉しかったようで,椅子に座っていられなくなり,席を立ってしまいます。
それだけでなく,席から離れ,スクリーンの方へじわじわとにじり寄っていくのです。

授業をした先生の授業後の感想もビデオで届きました。
ソフトは使いやすいし,子どものやる気も高まると,大絶賛でした。

アフリカの現状と,英語版算数ソフトIMを使った先生の様子からも,算数ソフトでアフリカの算数教育を前進させることがとても大事なことなのだと痛感します。
この方向で一緒に頑張ろう!という方々がたくさんいます。
それも嬉しいことです。
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4年生の「折れ線グラフ」に「食いつく食いつく」

b76404年生が,「折れ線グラフ」のソフト「食いつく食いつく」状態です!
そんな嬉しい便りを千葉県の石井先生からいただきました。

いただいたお便りなので,そのままご紹介しますね。
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昨日大雨で児童は業間休み外に出られず、
私の教室についていた「折れ線グラフ」の貴社ソフトが大好評。
四年生が食いつく食いつくです。

普段やってない普通の四年生です。
目盛りに点を打つのは集中力すごし。
昼休みもやりたいと、聞きつけた人も来て教室が繁盛しました。

感想を聞いたら、「ヘリコプターを自由に飛ばし、数値を答える」が
一番楽しかったと四年生女子が言っていました。
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大雨の日は,外遊びができません。
校内で楽しく過ごす時間に,算数ソフトが大活躍。
それだけでなく,お昼休みには噂を聞いてやってきた子も。
これって,「口コミ」ですね。
小学校の休み時間に,子ども達の口コミで算数の勉強をするのですから,算数ソフトの威力はたいしたものだと思います。

『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』は,今,アフリカでも注目されています。
いつか,アフリカの子も算数ソフトを使ってビシバシ手を挙げる日がやってくると思います。
そうしたら,雨の日,石井学級のような口コミが起こるかも知れませんね。
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小学校でプログラミングを教えるようになりますね

次の指導要領から小学校でもプログラミングを教えることになりそうですね。
そうなって欲しいとずいぶん前から思っていたので,いよいよ楽しい時代がやってくると感じています。

「ICT教育」と盛んに言われるようになって,コンピュータを使って授業する先生がどんどん増えました。
同様に,「プログラミング教育」と言われるようになったら,プログラムをどんどこ行う先生が増えてきます。
概して,夢のような時代に向かっている感じになります。

ただ,やはり気になるのは,学校独特の横並びの学習です。
小学校はここまで,中学校はこのあたりまで・・・。
プログラムはそういう限りを付けて学ぶ対象とはちょっと思えません。
関心のある世界に突出していく感覚が強いからです。

ですので,何となくですが,学校ではこれがプログラム???と思えるような内容になると思います。
それでも,学校がプログラムを教えるようになると,専門学校が中心となって,どんどん面白いプログラム教室ができてくると思います。
私の期待は,こちらです。

b7641あれこれ思いは巡りますが,それとは関係なく私は今日もプログラム三昧です。
たまたまですが,今日は「3桁のたし算で,1の位だけ繰り上がる場合」の式をプログラムで書きました。

一番,能力が低い場合は,全部の場合を画面に向かって打ち込みます。
順列とか組み合わせを頭に入れて,整理しつつえっちらおっちら書き続けます。
でも,こういうのはダメです。途中でミスが生じるからです。

能力が付いてくると,10行ぐらいのプログラムで全部の場合を集めることができます。
こういう簡略に書いていけるようになると,次第に自在に書けるようになります。
プログラムも算数と同じで,規則の集合体です。
慣れれば,なじんできて,自由自在の世界が待っています。
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「ひまわりフェア」千葉測器

b7645千葉の幕張臨海地区にアパホテルがあります。以前はプリンスホテルでした。
そこの敷地には結婚式場の建物もあり,そこで「ひまわりフェア」が開催されています。

主催しているのは,つい先日,本社でミーティングをさせていただいた千葉測器さんです。

案内の封筒にも書いてあるように,千葉測器はICTに強い会社で,フェアの中を歩くと,キャノン・OKI・リソーなどのブースがずらりとそろっています。
聞けば,フェアには1000社を超える企業が参加するほどの人気で,今日もお客さんでにぎわっていました。
ドローンの実演もあり,しばし鑑賞しました。子どもの頃,鉄人28号のまねをして遊んだことをフツと思い出しました。

私を案内してくれたのは福島さんで,一つ一つのブースを案内しつつ,「これは新製品で・・・」と展示されている商品を見ては,話をしてくれますが,話はリードぐらいですぐにブースの方にバトンタッチします。
なかなかいい案内をしてくれました。まだ30代前半のナイスガイです。

アパホテルは東京湾のすぐそばに建っています。
建物から広い駐車場に出たら,急に空が大きくなり,白い雲との色味も良く,千葉測器さんとのこの先を描いているように感じました。
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延期「野口塾ビギナーズセミナー・スペシャル」

6月5日(日)の午前中に開催を予定していた「野口塾ビギナーズセミナー・スペシャル」が中止になりました。
午後からの「第3回 教育と笑いの会 in 東京」は開催されます。

b7764中止になった野口塾ビギナーズのスペシャルで,私は「ケニヤ・ルワンダ・バングラデシュ教育事情」を話す予定でした。
主な内容は,「指で数を数える,その数え方の違い」と考えていました。
この話はなかなか面白いので,18日(土)の大阪の野口塾でお話をしたいと思っています。

「第3回 教育と笑いの会 in 東京」で,私は大喜利の進行役で参加します。
今,その大喜利のお題を検討しているのですが,私の所に届いているお題がどれも質が高く,この大喜利を聞くだけでもかなり良い勉強になると思っています。
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先ほど,「野口塾ビギナーズセミナー・スペシャル」は,「延期」とのメールが届きました。
「中止」ではなく,「延期」です。
これで,野口芳宏先生の紙芝居の講座がどこかで開催される事になります。
うれしいですね。
野口先生の『授業づくりの教科書 詩歌の鑑賞授業の教科書』も良い本ですね。
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毎日小学生新聞に,宇佐美先生の『対話の害』が!

5月21日付けの毎日小学生新聞の1面。
そこに,「ターくんと 頭 ぐるぐる」という大きなコーナーがあります。
ほぼトップ記事です。
今回のタイトルは「アメリカと広島」です。

リードで編集長が,NHKの「白熱教室」から「正義」について取り上げています。
「問1」で,ブレーキが故障した電車の事例が紹介されています。
そのまま進めば5人の作業員をはね殺してしまう。
分かれ道を選べば1人をはね殺してしまう。
「正しい行い」はどちらかという問題なのですが,頭がグルグルして,モヤモヤしていたとのことです。

b8015でも,この後の解決部分で,スッキリ!
以下のように記しています。引用します。
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昨年読んだ大人向けの本「対話の害」(さくら社刊)で,やっと答えを見つけた。(略)
ボクは今,【問1】にこう答える。
「5人の命と1人の命のをてんびんにかけることこそ,正しい行いではありません。
先生の質問そのものに『正義』がないのです。
だから答えはありません」
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この解答を受けて,問2では,「【問1】を20万倍して考えてみよう。」と,『対話の害』の考えで問2へ進んでいます。

コンパクトに,よく練られた非常に良い記事でした。

小学生新聞の1面(ほぼトップ記事)で『対話の害』を扱った西村隆編集長に一度お会いしてみたいと思いました。

※毎日小学生新聞は,私が小学生の頃,家でとっていた新聞です。毛の色が白い猿の物語が連載されていて,それを熱心に読んでいたことを覚えています。「新聞って面白いものだ」と興味を持ち,6年生頃から,少し背伸びして大人の新聞にも目を向けるようになりました。
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