ブックフェアの同時開催で,IT教育ソリューションが展開されていましたが,どうも,ブックフェアの方がこぢんまりとしてしまった感じでした。
時代の流れを感じました。
キーウェアさんのブースに行き,算数ソフトの展示状況を見てきました。50インチテレビでに映し出されたり,ipadに映し出されたりと,賑やかでした。キーウェアの大橋さんの説明がとっても上手で,見とれてしまいました。やっぱり,プロは違うと思いました。
算数ソフトは,別のブースでも展開されていました。
巨大なIT教育ソリューションというワールドで,2カ所での展開です。
算数ソフトの時代も間近に迫っていると感じました。
江戸時代の学びの風景です。
教えている先生は「手島先生」です。教えている内容は「行儀作法,一切の心得事」です。
先生は一段高いところにいます。正座して見台に書を載せ,それを読んでいるのだと思います。
子ども達は,左右に分かれています。先生の左手側に男子。右手側が女子。
「男女七歳にして席を同じゅうせず」という,中国古典の『礼記(らいき)』の第12章「内則(だいそく)」に載っている言葉を思い出します。内則には「家庭内の礼儀作法」が記されています。この後に続く言葉は「食を共にせず」です。
礼儀作法を教えている教室ですので,古来の作法に則っています。
ですが,中央に線を引いているが何ともいえず,おかしいです。これは,座を分けるために引いたのです。「席を同じゅうせず」の「席」は,椅子ではなく敷物のことです。4人が座れるぐらいの敷物でした。同じ敷物に乗らないのが作法なので,線を引くことで別の座としたのです。座の「見える指導」ともとれますね。
子ども達,少々,よそ見をしていますが,この程度は普通だったようです。
控えの間に大人が2人います。たぶん,付き添いです。その控えの間にいる子ども達は入門前の子のようです。
この本,まだ,あまりよく読んでいません。さっき,ちょっと読んだら,案外良く読めていたので,時間を見て読んで見ようと思っています。書名は『主従心得草』の3編の上巻です。
5年の合同に,合同な三角形の作図がでてきます。
その作図ソフトを作り始めました。
小学校では3つの作図方法を学びます。特に,証明することもありませんので,とりあえずは,やり方を見るようにすれば,とても良い学習になります。
ここで学ぶ3つの方法は,相似の作図でも同様のタイプとして学ぶことになり,中学の合同条件へとつながっていきます。
はじめての「3つの作図」です。何度も見て,しっかり作図できるようになってほしいです。
来週の頭には「もっと!算数」にアップできると思います。
大いに頑張って作り進めます。
※facebookでも少し書いています。関心のある先生,どうぞ「友達になる」ボタンをおしてください。
今週末の土曜日は,野口芳宏先生のご自宅で開催される「流しそうめん野口塾」です。
http://edublog.jp/jd-n/archive/403
今回は,聞くところによると,小学館の編集の方々が参加されます。
また,筑波大学附属小学校の桂聖先生も参加されるとのことです。
国語の野口先生と桂先生,そこに野口塾のメンバー。さらに,小学館です。
何か,とっても楽しくなりそうです。
その楽しさを体感されたい先生,是非,ご参加ください。
野口先生のご自宅敷地内にある古墳も見学できます。
私も参加します。皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
今月,私は下の講座に参加します。
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第6回 元気だ!授業・学級づくりセミナー
7月23日(土)山口県です。
http://edublog.jp/dutch/archive/405
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第4回教材・授業開発研究所全国大会in兵庫
7月30日(土)兵庫県です。
http://edublog.jp/jd-n/archive/392
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私がお話しする内容は,算数ソフトに関連した話です。
年を追う毎に,「算数ソフト」を使う先生が増えているので,その流れで,お話をする機会が増えています。
特に,今年は急増しています。
この夏は,上記以外で4カ所から依頼を受けています。
全国縦断・・・・という声も上がっています。
ありがたいことです。
もし,今以上に忙しく出張するようになったら,「移動中にソフト開発」という,新しい仕事スタイルが始まるかもしれません。
パワフルノートパソコンが必要になります。すると,ipadはだいぶ先になるのだろうなと,思っています。
算数の新しい時代が始まっているので,私のライフスタイルも変わり,そこから新しい何かが見つけられると感じています。忙しさに合わせて自分を変えていくと,それが見えてくると思っています。
楽しい本が出来ました。
『日本地図めいろ ランキング』です。
お世話になっているほるぷ出版からの発売です。
迷路とランキングをジョイントしてつくった楽しい地図の本です。
冬に執筆していたのですが,夢中になって書いていました。自分で書いていてとても楽しく,これはグッドだ!と思っていました。
それをほるぷ出版さんが,形にしてくださいました。
昨日,届きました。
めずらしく帯がかかっていたので,そのままスキャンしました。
発売はアマゾンで6日になっています。
予約注文が出来ます。よろしくお願いします。
今年はこれで4冊目です。例年になくハイペースです。
この先は,作法の本が年末に出ます。
もう1冊,もしかしたら児童書を作ることになるかもしれません。
また,来年の春に向けて,算数授業の本を手がけたいと思っています。
今週末の土曜日は,恒例の野口先生のご自宅で開催される流しそうめん野口塾です。
今年も,小学館の編集の皆さんが参加されると聞いています。
また,筑波大付属小の国語の桂先生も参加されると聞いています。
楽しみな会です。
たくさんの先生方と出会えることをとても楽しみにしています。
読売新聞の編集手帳です。
6月12日の号で『明治人の作法』が扱われていました。読んでいただけて,ありがたいと思っています。
この記事を書いた方が注目した「御分」ですが,今で言えば「貴方」に通じる言葉です。
でも,「自分」「貴方」では,文字から強く伝わってくるものがありません。
これが,「自分」「御分」と並ぶと,日本人の人間観が伝わってきます。
自分に「分」があるように,人にも「分」があるという,感覚です。人を大切にする感覚です。
この感覚,古事記や日本書紀,これらの書が出来る前に,日本を記した魏志倭人伝などからも感じ取れます。
「御分」は,「古来からの日本人らしい感覚」を上手に表した語なのだと私は思っています。
もちろん,「人様」という言葉が使われる現代にも通じています。
この「御分」という言葉が使われていたのは,室町時代です。
『三人懺悔冊子』や『太平記』で使われています。
太平記は戦記物なので,やたらと戦っています。
人を殺したり,腹を切ったり・・・と,当時の武士道が手に取るように分かります。武士道が好きな先生は,この本を読まれることをすすめます。かなりボリュームがありますが,面白いです。
太平記は,随所に迫力があります。その中で驚いたのは,街道で向こうからやってくる敵の騎馬を迎え討つシーンです。
馬の前足を斬り,返す刀で馬の首を斬り落とします。読んでいて,お見事!と思ってしまいました。でも,本当に斬れるのか,ちょっと半信半疑です。
馬上の武者には斬りかかったと書いていないので,きっと落ちて大けがをして,恐れも成して逃げていくのだろうと思っています。
戦いのおもしろさに加え,勉強になるのは,「恥の文化」「名誉の文化」です。
末代までの恥とか,武門の誉れとか,そういう感覚が随所に出てきます。
「敵」「戦」の存在が強いと,「恥の文化」が引きずられるように出てくるようです。
「恥をかかないように」とか「みっともない」という感覚です。
自分を見つめる思考です。自分がとっても大切なのです。
逆に「和」の存在が強いと,「人様」という感覚が高まり出てくるように思えています。
「ご迷惑をおかけしないように」とか「不快感を与えないように」という感覚です。
自分より人を見つめる思考です。人があっての自分です。
こちらが作法の世界です。
作法を通じて,歴史を読むのは,なかなか面白いです。