Monthly Archives: 1月 2012

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『雑兵物語 おあむ物語』(岩波書店)

元旦に本が届きました。
『雑兵物語 おあむ物語』(岩波書店)です。

研究所の藤原先生から話しに聴いていた本です。
いつか読んでみたいと思っていました。

まさか,お正月に届くとは思ってもいませんでしたので,
今年はさい先が良いと感じつつ,すぐに読みました。
実によい本です。

目当ては「おあむ物語」です。
でも,「雑兵物語」が先に書いてあるので,流れに乗って読みました。
「雑兵物語」には足軽の心得がしっかりと示されています。

敵の騎馬が来たら,まず馬に一発鉄砲を撃ちます。
それから侍を打ちます。これが基本です。
でも,相手が集団だったら,馬上の侍を打ちます。
馬が,暴れ馬のようになり,攪乱できるからです。

場に応じて,ねらいが変わります。
これは良いです。
何でもかんでも,いつも同じ,という訳にはいかないのです。
根本は相手を倒すことです。
倒すために,相手の状況に応じて,こちらも対応を変えていきます。
400年も前の足軽が,こういうことを考えているのですから,日本人は立派です。

「おあむ物語」は,もっと感動しました。
落城寸前の大阪城。
お城には,敵の生首が運ばれてきます。
この首の所に,お歯黒を塗るように仰せつかります。
そういう習慣(作法)があったからです。
塗るのは,今で言えば,高校生ぐらいの女の子です。
その女の子の名が「おあむ」です。
おあむは血なまぐさい生首の間で寝ることもあったそうです。

人の感覚は,時代によって,場によって,大きく変わることがわかります。
それでいて,時代に応じた礼儀作法が横たわっていることもつかめます。
このような具体的な内容が,時代の大きな流れを形成し,私に強く響いてきます。
実に,本は有り難いです。

 

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

今年は,良い年になります。面白い年になります。

今年,やってみたいことがあります。

1つめは,「算数ソフト活用セミナー」の開催
春~初夏のどこかで開催をしたいと考えています。
場所は,東京。講師の先生は,手弁当でもOKな方。

2つめは,「野口先生フレンズ本」の企画会議
本を作る前段階の活動ができる所までこぎ着けたいと思っています。
「教育は人が人に行う営み」です。
根幹にあるのは,教える人の人間性です。
自らを少しでも良い人間へと成長させようとする人。
それが,野口先生フレンズです。
そういう方々が力を寄せて御執筆される本は,
いったいどんな本になるのでしょう。
それを考え,
企画会議が開けるように前進したいと思います。

3つめは,10年先の夢を追うことです。
今年はそのスタートの年です。
思えば10年程前。
算数ソフトを初めて世にお披露目をしました。
会場はどよめきましたが,その後の懇親会は非常にクールでした。
時代が進んでいなかったからです。
でも,今はすっかり様子が一変しました。
算数ソフトは,どこの会場に行っても話題になります。
皆さんが使ってくださる時代になったのです。
今年始める新しいスタートにも,クールな時代が数年は続きます。
それでも前進をしていきます。
その先には,ホットな風が吹いているとわかるからです。

皆さん,良い年にしていきましょう!!

3年,重さのソフト,もうすぐできます!

秤の上皿に文鎮を載せました。
この文鎮,重くなると背丈が伸びます。
実際の文鎮は伸縮しませんが,そこはPCです。
学習意欲を高めるために,ちょっとした御愛敬として,
伸び縮みする文鎮にしました。

※ こういうのを「学習愛敬」と呼んでおきましょう。

紙などで教具を作るとき,こういった「学習愛敬」をちょっとまぶすことがあります。
無機質な計算プリントに,ちょっとカットを入れることも,「学習愛敬」の一つとなります。
ちょっとした事ですが,あると無いとでは,
受け取る印象が大きく変わります。

これと同じ事を,ソフト開発でも行うと,
やっぱり良い感じになります。
こう思うと,授業用のソフト開発に必要な力の一つとして,,
授業で使う教材を作る感覚があると思えてきます。

幸いなことに,私は,現役の頃,教具・教材の自作を得意としていました。
特に算数の教具・教材の開発は面白がってやっていました。
それが今ここにきて,大きく役に立っています。
感謝すべきは,教具教材を見てリアクションをしてくれた教え子です。

新しい年になりました。
今年も算数ソフト開発で多いに燃えます。