Monthly Archives: 11月 2012

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4年生_「計算のきまり」のソフト。「交換法則」!

3つの計算のきまりといえば,「分配法則」「交換法則」「結合法則」です。
中学に進んでも,これがイマイチの生徒さんもいるときいています。
可哀想です。

今からでも,このソフトを見て欲しいと願います。

右のソフトは4年生の「計算のきまり」のソフトです。
大きな特徴は,左右に見比べられるようになっていることです。

まず,上の方にある「桜スライダー」。
動かせば,数図も数値も変化します。
指導したい数値を出して,それでじっくり勉強することもできます。

右上の青いボタンは「クリック」ボタンです。
数図・数値が不規則に変わります。
「理解をちょっと習熟」というときに,とても便利です。

下の方では,犬と猿の式は,値が同じなので等号で結べることを,アニメーションでわかりやすく学べるようになっています。

そうして,桃太郎道場では,簡単な「まとめ」と,即答を求める「トックン」が待っています。
楽しいので,まとめもすんなり頭に入ります。
トックンも面白がります。
ワイアレスマウスを子ども達に渡して,1人1問ずつやっていくのも楽しい反復練習になります。

この「交換法則」のソフト,「もっと!算数」サイトにアップしました。
ダウンロードして,ご覧下さい!

4年の「計算のきまり」の分配法則のソフト!

「計算のきまり」といえば,次の3つです。

1,分配法則
(a+b)×c=a×c+b×c
※aとbを分けて配ります。
2,交換法則
 a+b=b+a
※場所を交換しています。
3,結合法則
 (a+b)+c=a+(b+c)
※結びつきを変更できます。

このなかの「分配法則」が,子ども達にはちょっとわかりにくいところです。
それを先日1本ソフトとして作りました。
そのソフトを使って,早々に授業をされた佐藤先生から「多いに盛り上がった!」と喜びのメールをいただきました。
授業用として,充分に役立つことが分かり,とても嬉しい気分です。

しかしながら,もっとよく理解しやすくするには,もう少し演出が必要と,友達の藤本浩行先生(『新任教師 始めの一歩』の著者の先生です)からアドバイスを頂きました。(コラボソフトの始まりです!)

しばし,考え,左右を見比べるタイプも作ってみました。

右の図を見ても,見えてこない特色を記しましょう。

吹き出しの先生がボタンになっています。
先生ボタンをクリックすると,「=56」がジワーッと消えていきます。
次に,「(5+3)×7」と「5×7+3×7」がジワジワと近づきます。
そうして,最後に,図の間にある「=」が下にスーッと降りてきます。

こうして,分配法則の形ができます。
そこに出てきた「きまり」ボタンをクリックすると,●や■や▲を用いた分配法則の式が出てきます。

有り難いのは,「クリック」や「桜スライダー」で数値を変更できることです。
「理解」そのものをしっかり頭に染み込ませることができます。

「桃太郎」ボタンをクリックすると,トックンができます。
理解したことを,繰り返し,今度は体に染み込ませます。

※1つ前のソフトも,このソフトも,今すでにアップされています。
このソフト,もうほんの少し作り直したいと思っています。明日か明後日には,差し替えます。

6年の「立体の体積」のソフトが,もう1本できました!

6年生の「立体の体積」のソフトです。

ご覧のように,「底面積×高さ」へと誘う作りになっています。
吹き出しの中に,メクリがあります。
この下,気になりますよね。

先日,チーム算数で「墨塗り教科書」をみんなで眺めたのですが,みなさん「墨の下」が気になっていました。
隠されていると,気になってしまいますよね。これが,集中を生み,また,頭が考えようとします。

1,集中を生む
2,考えようとする

子ども達が,こういう有り難い状態になってくれます。

ここで,国語の複合語が得意な先生は,吹き出しの中の文字に着目して,
「底面」+「面積」
ここからどう短縮語を作るか,考えさせても面白いです。
「面」がダブっているから・・・・
とピンと来る子が多いと思います。国語のセンスも良い感じと言うことになります。

「もっと!算数」サイトにアップされましたので,お時間のある先生,ぜひご覧下さい。
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友達の藤本浩行先生の『新任教師 はじめの一歩』が教育書のフェアで展示されると聞いています。
嬉しいですね。

 

川で洗い物

有田和正先生でしたら,こういう写真を見て「ハテナ」を見つけさせるのだろうなと思います。
そのハテナから,時代が見てくるとさらに良い教材となります。

写真ですから,撮影したときの状態を残しています。
大きな状態は,川で何かを洗っていることです。
小さな状態は,姉さんかむりをしている,たすきがけをしている,着物を着ている,まわりに鍋のようなものがある,後ろにざるがある,その右後方にタライがある・・・

この写真が載っていた本は,理科の教科書です。
戦前の昭和18年に作られた『初等科理科 三』です。

この当時,水道の普及は20%ぐらいでした。ですので,洗い物を水道で行う家庭は小数派となります。
教科書ですから,当時の一般的な洗い方を示す必要があります。ということは,川での洗い物が,この当時は普通だったということになります。

でも,洗う状態を示すなら,井戸でも良いのでは・・・と思えます。
なぜ,井戸が選ばれなかったのかは,この写真からは分かりません。

本文に次のようにあります。
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野菜ハキレイナ水デヨク洗ツテタベヨウ。
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この当時,野菜は綺麗な水で洗う物だったのです。
なぜでしょう。
その理由も当時の教科書に示されています。
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野菜ニハ,クワイチユウノ卵ノツイテヰルモノガアルカラ,
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蛔虫の卵を洗い落とす必要があったのです。
それには,タライに汲み出す井戸水より,流れている川の水の方が効果が高いです。

こういう時代を考えることは楽しい一時なのですが,この写真は,妙に心に迫り来る物があります。
今から70年前の人たちの生活。それを思うと,「面倒だな」と思うことがバチ当たりのように思えてなりません。

6年の「体積」のソフト,2本目をアップしました

6年の体積の2本目を「もっと!算数」にアップしました。

三角柱の体積です。

5年生の学習で,直方体の体積の求め方を習っています。
ですので,「考え方1」をクリックすると,
「直方体の体積÷2」
の式が出てきます。

式ができても,ちょっとわかりにくいです。
そこで,「答え」ボタンを押すと,直方体になるように赤い線がでて,式にも赤い色が出てきます。

でも,この考え方でずっと進めることはできません。
6年生ですから,
「底面積×高さ」
へと導きます。

それが「考え方2」です。
こちらでは,底面の面積に着目できるように作ってあります。
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さて,この三角柱(時には,直方体)は,縦・横・高さの寸法を変えることができます。
その都度,体積を求める計算もできるので,やっぱりなかなか良い感じのソフトになっています。

また,「考え方」がボタンになっているので,「考え方」に興味が湧いてきます。
6年生の算数で,教室の気になるあの子たちが,「考え方」に興味を持つなんて,よっぽどの凄腕先生の指導を真似ないとできません。
でも,ソフトはそれがとっても簡単にできます。

ついでに言えば,「考え方」ボタンをクリックするとき,「見たい??」とじらせばいいのです。
もう少し,高度にしたい場合は,「何が出てくると思う」と聞くのもいいです。
「考え方2」では,1を見ているので,「どんな式が出てくると思う?」と聞けば,子ども達は考え始めます。それも,楽し気に。
考える場面がこんなに楽しい雰囲気になるので,気になるあの子も勉強に入ってきます。
こういう授業が続いたら,算数嫌いはどんどんいなくなりますね。
そうなって欲しいです!

6年生の「体積」のソフトが1本できました!

6年生の体積。その導入で使うソフトができました。
導入ですから,まずは,復習をします。5年生で習った,「直方体・立方体の体積」の復習です。

工夫した点は,ソフトを立ち上げると,基本中の基本のブロックタイプの立体が登場します。
これを見て,体積は縦・横・高さに並べて積んだ数を調べることが一気に思い出されます。

その後,桜スライダーを下に下げると,ブロックが消えてゆき,変わりに「縦横高さ」のフレームが出てきます。
これで,ああ,そうだったとなります。
ソフトを見せて,ものの数分で一気にここまで来てしまいます。

面白いのは,立体の頂点がドラッグできることです。頂点にある丸いボタンをドラッグすると,横幅3cmになったり,奥行きが1cmになったりと,思った寸法に簡単に変更できます。
これで,3問ほど体積を実際に求めてみるのもいいですね。

公式も思い出して欲しいところです。
右上にある「桃太郎」ボタンをクリックすると,桃太郎道場画面に切り替わり,公式を復習できるようになっています。

6年生の先生,使えるようでしたら,ぜひ御活用ください。
このソフトは,今日,「もっと!算数」サイトにアップされました!
うれしいです!

この先,三角柱のソフトと,角柱の公式を考えるソフトの2本を作る予定です。
今しばらく,お待ち下さい!