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『伝わる伝わる見える指導』(その2)

  山本正実先生の『伝わる伝わる見える指導』は,書いてある事例が具体的なので,読んでいるとあれこれ触発されてきます。

  返事と言えば「はい」です。
  でも,元気がなかったら,「はい!」と言えるように指導したくなります。
  通常は,先生ご自身が良い声を出して,それを手本に・・・となります。これは,誰でも気がつき,誰でも行います。昔からある「師範を示す」指導法です。
  これにもう一つグイッとと来る指導を加えられたら,子ども達への浸透が変わります。
  
  『伝わる伝わる見える指導』の一つ目の事例は,黒板に「はいっっ」と書いて,声の出し方を「見えるよう示す」ことが載っています。
  なるほど!と思います。
  師範を聞いて声の雰囲気がわかり,その上に,目で小さい「っ」が2つもあることから,その気迫が伝わります。ぎゅっと,声を絞めないとならないことが,目からも伝わってくるのです。
  効果があるはずです。腕利きの先生が使う優れた方法です。

  私は,こういうちょっとしたところの,気の利いた「見える指導」が大好きです。若い頃から,すぐにまねしていました。

  まねして,効果を感じ取れたら,楽しみが2つ出てきます。
  1つは,目の前の子が変わっていく楽しみです。担任として嬉しくなります。
  もう一つは,後々に,自分でも,別のことで似たような「見える指導」が湧き出てくる楽しみです。
 
  若い先生はとにもかくにも,大量の「見える指導」をガツガツと知ることです。その量が,後々の頭の冴えを生み出します。
  お薦めします!

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