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『魏志倭人伝』『後漢書東夷伝』

『魏志倭人伝』『後漢書東夷伝』を読むと,大昔の日本のこと,日本人のことが少し分かります。

気候が温暖。土地も耕作に向く良い土地。
その上,人々が穏やかでした。

目上の人と会ったら,後ずさりをします。
何か,お伝えすることがある場合は,跪いて手をついて,まずは恭敬の念をしめします。
目上の人は,「あい」と返事をします。

立場は違えど,お互いに礼を保ちます。
礼の仕方は変わっても,礼をする心は今も変わっていないのが日本人なのだと思います。

読み返すと,何とも言えない良い気分になります。

『後漢書東夷伝』には,秦の始皇帝の話しが出ています。
不老不死の薬が海の向こうの蓬莱山にあると伝えられており,家来の徐福にそれをとりに行かせた話しです。
その蓬莱の地は,なんと日本(東夷)なのです。

日本に不老不死の妙薬があると思われていたこと。
秦の始皇帝が信じるほどの信憑性を持っていたこと。
これが良いですね。伝説とはいえ,子ども達にも教えて欲しいところです。

先日読んだ数学の本では,蓬莱山は富士山となっていました。
霊峰富士なので,不老不死と結びつくのも自然かなと思います。
富士山を拝むと,長生き出きるように感じます。
そんな気持ちが始皇帝にまで届いていたのでしょう。

『後漢書東夷伝』は,後漢の国書ですから,きんとした正式な歴史書です。
そこに載っている話しですから,蓬莱の話しは重みがあります。

 

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