奥田先生から,嬉しいメールが届いています。
中学1年の数学ニュースです。
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(1)はじめに、方程式を解いて、どの部分が移項にあたるかを説明しました。 5分
(2)次に、移項を数学ソフトを使って、テンポよく学習させました。 5分
2,3問すれば、スピードアップし、問題が出た瞬間に答えていました。
(3)最後に、移項すべき項を見つけて、答えさせました。 3分
(1)~(3)の後に、問題をさせると 正解率が90%以上、しかも スラスラ解けていました。
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あっという間に,移項をスラスラ答えられる生徒さんになってしまったのですね。
こういうの,いいですよね。
くどくど説明するより,「どうなるか」を何度か見せて,その規則性を発見させる勉強の方が,生徒さん達の脳にいいですよね。
正解率90%というのも,嬉しい成果です。
さすが,奥田先生です。
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「数学ソフト」というのは,右の『スパイラル 方程式1 関数1』(さくら社)です。
中を開くと,CDが入っています。教科書を取り扱っている書店でのみ,扱っています。
ところで,スクーでの私の「横山験也の算数の授業」ですが,「受けたい!」という数が49になっていました。
こちらでご覧になってください。
視聴者がこんなにいることに,驚いています。
話す内容は,講座ではなかなか語れない内容も出てきます。
主に,チーム算数で話しているような内容です。
たとえば,「10分の5」と「2分の1」は同じだが,違う!なんて話です。
こういう話は,講座ではまずしません。
話しても,明日の授業には縁遠いからです。
ですが,教養として知っていると,ちょっといいかなと思います。
そんな話が少し出てきます。
昨日,スクーの方がさくら社に来て,機材セットのお手伝いをしてくれました。
そのとき,「録画を見ることができるのか」と聞いたら,「できる」と答えてくれました。
どうも,普通にできるそうです。ありがたいことだと思いました。
日曜日に参加した木更津の野口塾。
到着したのがちょうどお昼。
会場の左端には,例年どおり,三友社書店さんと教育出版さんがたくさんの本を並べていました。
野口先生の本がほとんどですが,そこに,宇佐美寛先生の新刊の『私の作文教育』も並んでいたそうです。
ところが,本がテーブルに並んだら,事務局の先生方がどんどん買ってしまい,すぐに売り切れてしまったそうです。
ですので,私が会場に入ったときには,もう,宇佐美先生の本はありませんでした。
宇佐美の先生の本は,やっぱり違いますね。
会場では,お目当ての平野先生とお話しできました。
算数の平均点が,またまた90点超えです。
「算数ソフトはなくてならない存在」とのことです。
新しい教材を使って,それを使いこなす腕を磨きつつある先生。
こういう先生こそ,力のある先生なのです。
午後の発表の中に,瀧澤教頭先生の国語クイズがありました。
これが実に秀逸でした。
私のような年齢には秀逸でも,若い方にはどうなのだろうと思い,隣の席にいた大学4年生に聞いたら,とても良かったとの反応でした。
なるほどね,と思いながら,懇親会で瀧澤先生とびしばし話しました。
懇親会で,来年の2月の木更津野口塾で作法の話を・・・と頼まれました。
少しは勉強をしているジャンルなので,お引き受けしました。
講師の依頼といえば,土作先生からも算数ソフトの絡んだ「全学年、全単元セミナー」を検討しているというメールをいただきました。このセミナーが実際に行われたら,たぶん日本一楽しく力のつく算数セミナーになってしまうような気がします。
久しぶりに,深澤先生とセミナーでご一緒しました。
私が還暦を迎えたので,深澤先生が何かセミナーをと考えてくれ,それを土作先生が実行してくれました。
土作先生ともご一緒するのは久しぶりで,全体的に懐かしさがありました。
そういう懐かしさの中,マイペースで1時間お話しさせていただきました。
「算数的体験を」という,実に真っ当な話です。
その話をしている間に,グイッと姿勢が良くなった先生がいました。
名前を聞きそびれましたが,とても嬉しかったです。
懇親会で若い先生と話しました。
話をしていて,人生の深みに入っていく先生がたまにいます。
そんな先生が,今回は珍しく2名もいました。
藪田先生と西野先生です。いい感じで成長してほしいです。
また,私の講座中,切れ味のいい先生が1名いました。
小野先生です。
こういう若い先生が,近い将来の教育界で大活躍をしていくのだろうなと思います。
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翌日は,木更津での野口塾です。
その懇親会で,明石要一先生が主催するSG会の情報が入りました。
なんと,7月のSG会の課題図書が宇佐美先生の『私の作文教育』です。
嬉しいですね。
SG会でどんなレポートが出るのか,楽しみです。
でも,開催日が一週間ずれるとの情報も入りました。
その日は,他の予定が入っているので,参加できません。残念!
この頃,ちょっと忙しくて,東京へちょこちょこ出かけています。
1つは,来年度から使う新しい教科書の展示会が開催されているので,ちょっとのぞきに行ってきました。
なぜか,ほぼがら空きです。
ですので,余裕を持って算数の新しい教科書を開きました。
算数はそんなに大きく変わっていないと感じています。
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スクーの番組をどんな内容にしていくのか,ということの打ち合わせもありました。
若いビジネスマンが主な視聴者ということだったので,テーマの絞り込みなど,ちょっと時間がかかりました。
算数で行こう!ということになり,そこから先はスルスルでした。
タイトルは「横山験也の算数の授業」です。
なかなかいい感じです。
29日(日)午前11時~11時30分は,その第1回目です。
分数がテーマです。
「ちょっとだけ,見てみるか」と思われた先生は,下からサイトに入り,「受けたい!」をクリックしてください。
http://schoo.jp/class/930
サイトにはいると,右の方に「受けたいと言っている学生の声」があります。
その1番下(最初の声の発信者)に中西孝之さんが一言コメントしています。
この人,スクーの社長さんのようです。
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東京への道中は,やっぱり読書です。
『明治東京下層生活誌』を読んでいました。
驚きの事実を学べるので,ちょっとはまっています。
また,漢字も勉強になっています。
◆ちゃんと→秩然と
ちゃんとの「ちゃん」を漢字で書いていたことに驚きます。
さらに,その漢字から察する意味にも驚きました。
おもわず,余白にペン書きしました。
さらに,単語登録もしました。
ですので,「ちゃんと」と打つと「秩然(ちゃん)と」と出るようになりました。
今日は新宿へ行くので,漢字に注目しつつ,再度この本を読み返して見たいと思っています。
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「スクー」って,ご存じでしょうか。
インターネット上の学校で,いろいろな方の授業を無料で見ることができます。
普通の学校と違うのは,授業中に質問などをメールできることです。
いい感じのメールだと,それを読み上げて,そこから話を弾ませたり・・となることがあるそうです。
そのスクーから,連絡があり,私も授業をすることになりました。
タイトルは「横山験也の算数の授業」です。
視聴者は若い社会人が多いようなので,あまり見る人はいないだろうと思っていますが,このブログを読んでいる先生で,「ちょっとだけ見るか」と思われた方は,下からサイトに入り,「受けたい」ボタンをクリックしてください。
http://schoo.jp/class/930
放送は29日(日)の午前11:00~11:30です。
今,その準備などでちょっとバタついています。
29日(日)にお話しする内容は,「分数」です。
◆日本の分数はアンチ欧米
◆「10分の5」と「2分の1」は同じだが違う
◆真ん中の棒から概念を知る
◆分母,分子から古代中国を覗く
◆世阿弥も分数を活用していた
これらの内容を,順番を気にせず,お話をしていきます。
スタジオは,さくら社の中となりますので,ちょっとお見苦しい点があると思いますが,それはご愛敬です。
また,スタジオには聞き手がいませんので,いつもの大爆笑はすこし控えめになると思います。
29日の日曜日が楽しみです!
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嬉しいニュースです。
学習院で教鞭を執っている岩崎淳先生の『新しい国語科教育 基本指導の手案』が増刷になりました!
大学の講義のテキストとしても使われています。
多くの若者が読んで勉強しているのですから,嬉しいです。
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大阪での出来事で,大事なことを書き忘れていました。
『しごこちのいい学校』の鎌田富夫校長先生とお話をしていたときのことです。
私は,「算数は1つの単元を学ぶことは,否定の否定がなされることで,子ども達の脳に,わずか1週間や10日程度でアウフヘーベンが起こる」というようなことを話しました。
そうしたら,鎌田校長先生は,あっなるほど!という表情をされたのです。
「否定の否定」や「アウフヘーベン」という言葉を,何の問題もなく理解できる年代の方とは,やっぱり話がしやすいです。
とっても,嬉しかったです。
こ ういうダイナミックな見方ができると,細かい所はたいしたことではなく,それよりも,中心的な所をしっかりアウフヘーベンさせることが重要なのだとわかっ てきます。
単元が終わったら,「この単元で習った決まりを使わないで説明してみましょう」という問題を出すと,それがいかに大変なことなのか,子ども達にも伝わります。逆に,習った決まりを使うと,とっても簡単ですっきりしてきます。
これが,算数の特色なのです。
そうして,1単元で習う決まり(これが本質的な算数の考え方です)のありがたさもわかりますし,算数を学ぶことは,どんどん簡単に思考できるようになることだとわかってきます。
ダイナミックさがわかると,逆に,現状の問題点も見えてきます。
そんなことをいつかじっくり話してみたいものです。