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1年生の文章問題のソフト

8712_300「もっと!算数」サイトにアップしました。
お時間のある先生,ぜひ,ご覧下さい。

文章問題を見ると,時々,愚かなことを思います。
「ひろさんは何枚持っていますか。」は,「疑問文」ではなく,「命令文」だ,という思いです。
「ひろさんは何枚持っていますか。答えなさい。」というのが,正しい文であり,その「答えなさい。」が省略されているのが,文章問題の形式なのです。

答えなさいと言われていないので,黙秘していましたとなると,バツになります。
疑問を提示されたら,我関せずと,のんびりしていられないのが文章問題なのです。
疑問文のように見える所は,実は,力強い命令が発せられているのです。

こういう思いは,やっぱり愚かです。
自分の頭の体操になりますが,子ども達の学習には役立ちません。
大事なことは,どんな条件があり,何を答えるかを明確に把握できる力を付けることです。
また,条件を部分部分に小分けして数式化する力を付けることです。
その方向に役立つ工夫をすることです。

赤枠はその工夫の一つです。
「ず」ボタンをクリックすると,問題文の所にスックと登場します。
3問4問とやれば,「ず」ボタンをクリックする前に,「先生,上から2行が赤枠だよ」と言い出す子も出てくるでしょう。
最初に力を入れるのはここだ!と問題文の注目すべき所が見えるのですから,これはありがたいことになります。

その他,どんな工夫がこの文章問題のソフトに込められているでしょうか。
ソフトをご覧になって,ご確認いただければ幸いです。

 

有田先生,御退院されました!

嬉しいニュースです。
有田先生が,土曜日に御退院されました。
今後は,御自宅で御療養です。
良かったです!

これから先,しばらくの間は,体力回復に向けて少しずつ体を動かしていかれるそうです。
また,お仕事としては原稿の御執筆に力を入れられるそうです。
嬉しいです。

なんだか,私まで元気が出てきました。ありがたいことです。

1年生の文章問題のソフトができそうです!

8713_300文章問題が楽しくなったら,どんなに良いでしょうね。

楽しくするには,楽しくなるような問題を複数用意することが一番の道です。
面白くする工夫の代表格は,「外材の工夫」です。
「もも」とか「くり」とかポピュラーな物でなく,「クラスの子の名前」とか,「有名人の名前」とか,逆立ちしている恐竜など「奇抜な様子」など,子ども達がググッと引き込まれる材料を提示して,楽しませる工夫です。
このような工夫は,算数そのものとは関わりのない,外側の工夫なので「外材の工夫」と呼んでいます。(山中伸之先生から学びました)

算数ソフトにも外材の工夫が出てきますが,今回は問題文はシンプルなままで,図に工夫をしました。
算数に関わる図への工夫ですので,今回のは「内材の工夫」となります。

問題文に「ももより 2こ おおく」とあります。
この2こ増やすところを楽しめるようにしました。
特に,力を入れたのは,藤本先生イチオシの「判定」をできるようにしたことです。
2つ増やしたつもりだけど,それで正しいかどうか「けってい」ボタンを押して判定できるようにしたのです。

こういうところで楽しめる問題が8問もあるのですから,途中から子ども達に変化が起きてきますよね。
城ヶ崎先生のクラスなら,きっと4問,5問目当たりから,頭に図が浮かぶ子が出てきます。
図を見せる前から,「先生,図が見える!」と言い出す子も出てきそうです。
ノートのマスを使って図を描きたくなる子も出てきそうです。
そんなちょっとした一言を耳にして,「自分もかける!」と思う子が出てきます。
こうなってくると,授業の展開も面白くなってきます。

ソフトを見終わった後,奥田先生なら押さえの掲示物をドーンと提示しそうです。
そこに授業のやりとりで出てきた一言を書き加えるなどして。
「先生,さすが!」と子ども達もにっこりしてきますね。

算数を楽しめる状態,算数面白いと思える状態を作れれば,子ども達の力はどんどん高まり,先生の心も軽くなります。

このソフト,完成したらアップします!しばらくお待ち下さい。

 

有田先生の所へ,また,行ってきました。

b8605お届け物があって,有田先生の所へ,また行ってきました。

部屋に入り,まず驚いたのは,酸素吸入をつけておられなかったことです。
伺えば,吸入をしないでどれだけ酸素を吸い込んでいるか確かめているとのことでした。
ですので,ごく自然な形でお話しをさせていただきました。

有田先生は,23日(土)に開催される,三省堂本店のトークイベントに,佐藤正寿先生が御登壇されることを,とても喜んでおられました。
◆彼は熱心だからね。
◆彼はよく研究しているからね。

有田先生が御高評される佐藤先生,ビッグサイトでも模擬授業のための教材研究について,少し語られていました。「教科書は全部読みました・・」。サラリと言っていましたが,驚かされる内容です。
土曜日は,その佐藤先生の「教師」としての考え方を聞けるので,それがとても楽しみです。

上條先生は,ディベートなど新しい指導法を日本の教育現場に合うように導入してきた,先進的な先生です。
今回は,きっと「質的研究」の話しが出てくると楽しみにしています。質的研究というのは聞き慣れない言葉ですが,「教師教育」と一緒に,これから普通に使われる言葉になっていきます。
新しい考え方を学べるので,上條先生のお話も楽しみです。

佐藤先生と上條先生の話しから,自分自身を教師としてさらに高めていくあれこれを多いに学べるトークイベントなので,懇親会では,教師教育として何を感じ取ったか,近くの先生にきいてみたいと思っています。

有田先生と歓談中,看護婦さんが入ってきました。
「息子さんですか」と言われ,ただただ恐縮しました。
そうして,良い教材があると授業の展開が大きく変わることを,今回も熱くお話し下さいました。
良い教材を見つけられるか。自作できるか。
これが授業の分かれ目なのです。

中学1年 平面図形・空間図形のソフトが発売されています!

8715_400中学1年生で学ぶ「平面図形・空間図形」のソフトが販売されています。

購入は,学校に出入りしている本屋さんに申し込んでください。定価は9000円+税です。発売元はさくら社です。

ソフトの中には,
◆平面図形10本
◆空間図形26本
合計36本のソフトが入っています。
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平面図形には,10本。
01A,平行移動/直線
01B,平行移動/三角形
02A,回転移動/直線
02B,回転移動/三角形
03 ,対称移動
04 ,垂直二等分線
05A,垂直二等分線の作図を考える
05B,角の二等分線の作図を考える
06A,円とおうぎ形
06B,円と接線
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空間図形には,26本。
01A,角柱
01B,角錐
02A,三角柱と展開図
02B,四角錐と展開図
03 ,平面と直線/2点を含む平面
04A,平面と直線/位置関係
04B,平面と直線/垂直
05A,平面と点/距離
05B,平面と点/角柱・円柱の高さ
05C,平面と点/角錐・円錐の高さ
06A,平面と平面/位置関係
06B,平面と平面/垂直
07 ,平面の平行移動/四角形・三角形・円
08A,平面の回転体/長方形・直角三角形
08B,平面の回転体/三角形・四角形・五角形・六角形
08C,平面の回転体/長方形・直角三角形/軸から離れる
08D,平面の回転体/半円
08E,平面の回転体/円/軸から離れる
09A,投影図/立体から投影図へ
09B,投影図/どの立体か?
10A,表面積/三角柱
10B,表面積/円柱
10C,表面積/円錐
11A,体積/角柱・円柱
11B,体積/円錐
11C,体積/球
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盛りだくさんの動くソフトが入っています。
サンプルCDの中にも2本のソフトが入っています。サンプルCDは無料でお送りしています)

8714_300それぞれのファイルを開いて,動かして勉強をした後,「解説」ボタンをクリックしてみましょう。
すると,数学用語などの勉強ができるようになっています。

理解すべきは理解し,覚えるべきは覚える。
そういうスタイルで,作られています。
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宇佐美寛先生の新刊!

b8602_300宇佐美寛先生の新刊が出ました!『教育哲学問題集』です。
まだ,少ししか読んでいないのですが,滑り出しから素晴らしいです!

御紹介します。

「はじめに」の書き出しです。
「教育に対する問題意識をどう作るべきか。つまり,問題をどう発想すべきか。それを,なるべく具体的に書きたい。」

「序論」から。
「〈研究〉とは,今までだれも言わなかったことを見出し創る発明・発見なのである。」

2つにしておきます。各自,お読み下さい。

まだ,第1章に入ったばかりの所ですが,闘志が湧いてきます。
良い本を読ませていただいているという,ありがたい気持ちになります。
みっちり勉強させていただける本です。