5年生の「分数と小数・整数の関係」のソフトです。
今回は,整数を分数に直すソフトをつくりました。
パッと見て,これは易しすぎる!と感じたと思います。私もそう思っています。
大人にはとても易しく感じます。
でも,それが子供にとって同様かというと,そうはいかない場合があります。これも,その一つです。
1年生の頃から,3は3であり,6は6であり,7は7であって,他の数で表すなんて事は,これっぽっちも考えないできています。
ですので,「7は7!」という固定概念が自然に育っています。しかも,強固に。
これを,そうじゃなくて,「分数だと7はいろいろな形で表せるんだよ!」と,固定概念を打ち崩すのがこういった分数の学習です。
重要な転換点と言えます。
ですので,上の画面の黄色い「メクリ」をクリックすると,分数の下に,新しい桜スライダーが登場する仕組みに作り込んでいます。
青の桜スライダーをドラッグすると,7になる分数が分母20まで登場します。
これぐらい見れば,「7は分数で表現でき,それは無限に表せる」と理解できます。
1つの数の表し方が,実は無限にある。
こんな面白いことが算数では起こります。
それをあっという間に把握できるのがこのソフトです。
学校での勉強は,以前よりスピードアップされています。
ソフトを使って,子ども達の楽しく予想させ,それをソフトで確かめて,算数の深い世界を見て,次に進むのが,今風といえます。
このソフトも,もっと算数サイトにアップしました。
5年生の先生,ぜひ,御活用ください。
まずは,小数だけが出てきます。
これを分数に直すには,どうしたらいいのか考えます。
それから,忍者ボタンをクリック!!
すると,赤文字の「10」がでてきます。
これが良いですよね。
オッ!と思っていると,その「10」は下に降りていきます。
そうして,括線が登場!
その後,「0.」が消えます。
0.1が1/10だから・・・と考えて進めていく場面ですので,このような演出になっています。
現役の頃は,これを紙でやって見せていました。
紙でつくっても,子ども達は面白がり,小数と分数のつながりを理解してくれました。それが,PCでアニメーションになったのです。こっちの方が分かりやすいです。
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右上に1番~4番までの番号ボタンがありますね。
これは,レベルボタンです。2番になると,ちょっと難しくなります。
3番4番も難しくなります。
そうして,端っこの「桃太郎」ボタン。これは,トックンコーナーです。素早く答える練習をします。
素早く答えつつ,理解した事をしっかりと定着してもらいます。
口頭で答えさせたり,ノートに書かせたり,良い感じで勉強をして欲しいです。
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このソフトも,近々,「もっと!算数」サイトにアップします。
5年生の先生,ぜひ御活用になってみて下さい。
このソフトは,「分数を見て,わり算をして小数に直す」事を学ぶソフトです。
割り切れるタイプもあれば,割り切れないタイプもあります。その両方を並べてつくりました。
左側は÷2,÷4,÷5,÷8が出てきます。正確に割り切れるタイプです。
右側は,÷3,÷6,÷7,÷9が出ます。多くの場合,循環小数になります。正確に割り切れません。その場合には,1/100の位までの概数で表す答えも出るように作り込んであります。
青と緑の桜スライダーは,分数の数値を変更するときに使います。
スライダーですので,分母が小さい順に,分子が小さい順に分数が登場します。ですので,学習させたい分数をズバリ表示することが簡単にできます。
クリックボタンは,ランダムに数が選ばれて,問題として登場します。
スライダーで勉強して,クリックで練習。そんな流れがつくれます。
右下にピンクの桜スライダーがありますね。
小数が画面からはみ出す場合があるので,画面をスクロールできるようにしたのです。
奥の方から「正確に表せない!」という言葉も登場し,それなりに学習効果を高めるようにつくりました。
今週末には,もっと算数サイトにアップできると思います。
もっと算数サイトにアップされているソフトは無料で使えます。どんどん使っていただけたらと思っています。
『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』 のソフトを使って,研究授業をされるというメールをいただきました。嬉しいですね。子ども達も大喜びでしょうね。
算数ソフトを使う研究授業。
これは,まさに,新しい指導となります。
授業のどんなところで使われるのでしょう。
想像するだけで,ウキウキしてきます。
参観される先生方にも,算数がこんな風に盛り上がるんだと伝わると思います。
嬉しい限りです。
友達の堀 裕嗣先生の本『一斉指導の10の原理100の原則』です。
一斉指導のあり方について,正面から取り組む本は,とても嬉しいです。
前書きに「子どもたち学校にいる時間の8割程度は授業」 ,「授業の中心は〈一斉指導〉です」とあります。
全く,その通りです。
「一斉指導をしっかりできる」これこそ,教師の基本中の基本の指導力です。
堀先生は中学校の国語の先生です。
私は小学校でしたので,全教科を教えていました。その経験からわかることは,一斉指導で先生がエネルギーを大きく出すのは国語と算数です。作業が少なく,頭で勝負する勉強だからです。
そういう感触を持っているので,国語系の先生か算数系の先生が書いた一斉指導の本は,良い本になりやすいと思っています。
堀先生は国語の先生ですから,授業イメージとして国語を念頭にして読むと,この本からしっかりとした指導法がたくさん吸収できます。
10の原理の第1番目は「ゴールイメージの原理」です。
3学期末にどういう状態で授業をしているか,それを明確にする。これができれば,流れを考える事ができます。どこで何を授けて・・・と。
2番目は「フレームワークの原理」です。「授業目標の自覚化」という意味です。第1と関連しての第2です。なるほどと思います。
この先は,本を読んでください。
自分の専門教科が算数や理科,社会など,国語以外の先生には学びがとても大きいと思います。
国語が専門という先生には,ドンピシャです。御自身が日頃から感じている一斉指導の肝と比べつつ読むと,得るところが多いです。
一斉指導の本は,力のある先生にどんどん書いて欲しいところです。
良い本です。お勧めします。
「横山先生、本日ご講演アップしました」
原点セミナーでの私の話を収録してくださり,それを良い感じで編集してくれました。
「教職ネットマガジン」に『算数ソフト最前線』というタイトルでアップされています。
自分でも見てみたのですが,これがなかなか面白いです。
「この人,面白い!」と言っている自分がいました。
話しの流れを聞いていて,ここは笑いをと思うと,そんな事を話しています。
ここで笑いを取ると脱線する,と思うところは抑えが効いていました。
なかなか良い感じでした。
講座の後,参加された先生方の感想を読ませていただく事があります。
なぜか,私の所は「おもしろかった」「話術がすごい」が中心となります。
その理由も分かりました。
算数ソフトより,語りの方が勝っているのです。
感想が内容に踏み込めないのも頷けます。
それでも,お話しをすると,算数ソフトを購入する先生が多数いらっしゃいます。
やっぱり,目利きの先生方は算数ソフトをしっかり見てくださっているのです。ありがたいことです。
だめ出しをするとしたら,言葉のフックがやや甘いです。
もっと,「野口先生から学べ」が,自分へのアドバイスです。
村岡さん,ありがとうございました!
プロゴルファー横峯さくらさんのおじさんとしても有名な横峰吉文先生の本です。
保育年齢の子ども達ですが,ヨコミネ式で育てると,子ども達は驚くほどの成長をします。
跳び箱10段,当たり前です。入学前に漢字も覚え,九九も覚えます。
やる気になれば,どこまでも伸びるのが子ども達なのです。
そのやる気スイッチが4つ紹介されています。
1,子供は成長したがる
2,子供は真似をしたがる
3,子供はちょっとだけ難しいことをしたがる
4,子供は認められたがる
この4つを上手に扱うと,子ども達はどんどん学びの世界に入っていきます。
やる気にさせて,高い世界へ誘う。
どんどん自分から学びたがる。
こういう世界,良いですよね。
読みつつ強く感じるのは,手取り足取り教える事はしないで,子供が学びたがるようにしていることです。
「教えずに,学ばせる」
そういう事例に感動します。
さらに,強く感じた事は,同様の事を算数で実現しているのが,算数ソフトなのだと言う事です。
◎ソフトを見せると「スイッチオン!」となります。
◎見せただけで,驚くほどのやる気がでてきます。
◎授業中は,バンバン手が上がります。
◎目からは,「私を指して光線」が出ます。
◎マウスが自分に回って来たら,最高!です。
この状態で,さらに,
◎算数の最重要事項である「きまり」を見つけやすいのです。
すごいとしか言いようがありません。
そうして,自分なりに気付いた事を
◎話したくてたまらない状態になります。
ですので,先生が教えようとしても,「僕が言いたい」状態になります。
「教えずに,学ぶ」
簡単に実現します。
この素晴らしい状態になるのですから,ここに,「よりしっかりと学ぼうとする姿勢」を植え付けることもできます。
◆姿勢よく学ぶという,学びの土台づくり。
◆ソフト学習後には,教科書(資料)の自力読解。
やる気にあふれた算数の授業がどんどん広がります。
嬉しい事です。