Blog

2年生のかけ算九九のソフト

このソフトは習熟向けのソフトです。
すでに,かけ算九九を勉強していて,楽しく繰り返して勉強しましょう!という時に最適です。

クリックボタンをクリックすると,右上のかけ算の式が変わります。
その式を見て,答えカードを見つけ,そのカードをクリックします。

面白い仕掛けは,答えカードが動くことです。
ゆっくり動くのが「1」コースです。
「2」コースは少し早くなります。
「3」コースはもっと早くなり,「4」コースになると,捕まえるのが大変になります。

教室で使われている先生方のお話によると,「行列ができる算数」なのだそうです。
プロジェクターなどで大写しにしているので,順番を待っている子はぼんやりとしているのではなく,画面に釘付けなのだそうです。
それも,休み時間です。

そういう様子を教えていただくと,やっぱり嬉しいですよね。作って良かったと思います。
このソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の2年1巻に入っています。
お持ちの先生,ぜひ,楽しく使ってみてください!

--
今日は,猛暑です。でも,風が涼しいのでなんとか冷房を付けずに仕事ができます。
午後になったら,もっと暑くなるのだろうと思いますが,暑さと仕事は関係がないので,進めるべき事はバリバリ進めます。

城ヶ崎先生の『クラスがみるみる落ち着く 教師のすごい指導法!』は良いです!

チーム算数開催日でした。
城ヶ崎先生と佐々木先生と私の3人で,いつものようにゆるゆると話しをしました。

今日は,城ヶ崎先生の新刊『クラスがみるみる落ち着く 教師のすごい指導法!』(学陽書房)の話題からスタートです。
非常に言い本です。
妙なたとえですが,「古武術の技伝書」という感じがしています。
よくある教室の困った一場面にどう対応するか,その対策と教師の腹づもりが簡潔に示されています。ここが実に良いのです。
若い先生は,この対策をその通りにしようと頭で明確になっても,現場でその通り言葉が出ないかもしれません。その時は,腹づもりが未熟なんだと思ってください。その腹づもりを鍛えるという思いでぜひ学んでもらいたいです。
非常に高いレベルで好印象を受けています。お薦めします!

新刊の話題から,城ヶ崎先生の話は軽快に続きました。
面白かったのは,この本を延長した先にある話題でした。そこでもまた1冊形になってもおかしくありません。この調子だと,ハイレベルの本をこの先,2冊,3冊と出していく先生になっていくと確信しています。

全体がお祝いムードの中,私の方からは,算数ソフトの今後の展望をお話ししました。たぶん,この話しは次回も,その次も,城ヶ崎先生と佐々木先生にはすると思います。算数ソフト愛好の先生だからです。また,ガツンと来ているときの私のいつものパターンだからです。
その展望が展開されていく途中,ICTの見識の高い佐々木先生のお力を大きくお借りすることになります。
同じような話しは,8月4日に藤本先生にもお話しをしたいと思っています。
他にも算数ソフトを使いこなしてくださっている全国の先生方ともお話しをしたいのですが,10月ぐらいまでは,私が忙しくてあまり出かけられないので,呼ばれた講演先で,使いこなしている先生にコソッとお話しをしたいと思っています。

2次元表のソフト

3年生で登場する,二次元表のソフトです。

この二次元表をちょっと分かりやすくしたいなと思って,現役の頃は,模造紙に表を書いて,黒板で演出して見せていました。

どうやるかというと,画像の上の3つの表を用意しておいて,それを黒板に貼り付けて,1組の下に2組を入れて,2組の下に3組を入れて,そうして二次元表になる様子を見せたのです。

模造紙の教材でも,子ども達はとてもよく分かってくれました。そういう時は,妙に嬉しいですよね。

それをソフトにしたのが,この画像のソフトです。
雨粒君を左にドラッグすると,表が重なります。3組まで重ねると,パッと合計の表が登場します。
合計が幾つになるかも,そこで学習できるようになっています。

[おにぎり]ボタンをクリックすると,二次元表が出てきます。そこでは,バラバラの3つの表を見ながら,2次元表にまとめる勉強ができます。

「クリック」と書いてある[本]ボタンをクリックすると,数字が全部変わります。
もう一問練習したいと思ったら,クリックするだけですぐに取り組めるので,とても便利です。
なんだか,見ているだけで,楽しい気分になってきます。

このソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(3年1巻)に入っています。3年生の先生,ぜひ,使ってみてください。
--
北海道の渥美先生とお会いしました。
算数ソフトがお役に立っていて,感激しながらお話しを聞いていました。
テストの点数が上がったことも嬉しいお話しだったのですが,今回も,あの子がこうなった,この子がこんな風になったという,気になる子がグイッと成長の一歩を踏み出したようなそんなお話しをたくさん伺いました。

勉強もできて欲しいですが,気になる子が良い方にエネルギーを出し始める姿は,勉強以上に感動的です。
あしたは,チーム算数があるので,城ヶ崎先生や佐々木先生からも,ソフトにまつわる「ちょっといい話」を聴くことができたらと思っています。
明日も,楽しみな一日なります。

3年生の分数のソフト

3年生の分数のソフトを1つ御紹介しましょう。
『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(3年2巻)に入っているソフトです。
このソフトには,「大きな数」「小数」「分数」が入っていて,「分数」だけでも,27本ものソフトが入っています。
すごい数だと思います。

右のソフトは,その中の1つで,分数を小さい順に並べるソフトです。
教科書やドリルにも,「下の分数を小さい順に・・・」というような問題が出てきますよね。その学習が,楽しく何度もできるのがこのソフトです。

分数のアイコンをドラッグして,アイウエにドロップします。
正しい位置に入れば,ピタッと収まりますが,ハズレの場所でドロップすると,元に戻されてしまいます。
すでに,分子を見比べれば良いことは学習済みですので,分子を見て順にドラッグしていけば,簡単にできます。
[2]のボタンをクリックすると,今度は大きい順に並べるタイプになります。
分子の大きい順にドラッグすればいい,と反応できる子は,さすが!となります。

分子の大きさで比べればいいことを,うっかり忘れてしまっている子でも,ドラッグドロップを繰り返し正解の分数が並ぶと,小さい順というのは,分子を見れば分かると気がつきます。

そうやって,数だけみて学ぶのは・・・と思う先生もいますので,[アンコウ]ボタンをクリックすると線分図が出るように作り込んであります。
数だけで分かることも大切ですが,量をしっかり見せて,数の持っている意味をつかませることは,もっと大事なこととなります。量を簡単にしたのが数だからです。数は,いわば,量の記号なのです。

理屈はともかくとして,子ども達が楽しんで順番に並べる学習をしてくれたら,それだけで嬉しいと思います。

宇佐美先生から薦められた『生徒たちには言えないこと』

先日,宇佐美寛先生とお会いしました。
その時,本を御紹介いただきました。
『生徒たちには言えないこと』(諏訪哲二著,中公新書ラクレ)です。

私にも読めそうな本だったので,早速購入して読み始めています。

●先生がえらいのは学校に所属しているから。
これは,その通りです。
近所の子ども達に何か指導を入れても,それは学校で指導を入れるときは大きく違います。「なんだ,このオッサン」となり,通じないのが基本なのです。
子ども達も,自分との関わりで大人を見るので,「あんたなんかに,言われたくないよ」となるのでしょうね。それは肩書きの無い人が何を言っても,効力が弱いことと通じます。
先生は,先生としての役職を担っているから,えらいと思われ,指導も通るのです。
先生としてえらさを保つことは,とても大切な教育行為です。

●教師の「建前」やもっともらしさで,子どもたちを守る必要がある。
ここだけを読むと,何とも奇妙な感じですが,この本を読むと,なるほどと思えてきます。

急ぎ足で読んでいるので,ちょっと落ち着いて読もうと思います。

3年生の「大きな数(千万の位まで)」で楽しい授業!

今月,学陽書房から本が出る城ヶ崎滋雄先生が,算数ソフトを使って楽しい授業を展開されました。
御紹介しましょう。

10倍するとどんな数になるのか,それを素早く答える勉強をしました。

勉強方法が,実に面白いのです。
「一対一対決」
です。
相手より早く,正しく答えられたら,勝ちとなり,次の問題にも挑戦できる,勝ち抜き戦です。 たくさん勝ち抜いた子は,チャンピオンになります。

勉強する方向に向かう対決で,チャンピオンも生まれるのですから,これはある種,スポーツに似た感じなので,「スポーツ算数」とでも呼びたくなります。

驚くことは,短時間で40問近くも練習できたことです。
「短時間」「大量の問題」
しかも,集中して。盛り上がって。

頭に10倍の数の意味も仕組みも入り,それが即答できるようになります。
その上,楽しいのですから,また,算数をやりたくなりますね。

その城ヶ崎先生の実践がMLにアップされたら,佐々木智光先生が「勝ち抜き戦」で算数ソフトを使ったと教えてくれました。
佐々木先生の実践では,どっちが素早く答えられたかの判定は,選手でない子ども達,つまり,観戦者が行います。
スポーツは観戦者もしっかりプレーを見ます。その上に,ジャッジを担当させたので,子ども達はいつも以上によく見ています。
これも,実によい仕組みだと思います。

こういうスポーツタイプの算数の授業がときどき展開されたら,日頃の授業もバリバリに燃えて勉強したくなりますよね。
--
このソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(3年2巻)に入っています。