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5と10は濁る

    いち,に,さん,し,,ろく,しち,はち,く,じゅう

  「ご」と「じゅう」が濁ります。他は清音です。
  この濁りは,算数的には実にありがたいです。
  区切り目である5と10に,力が入るからです。

    1234 5 6789 10

  濁っているので,区切りとしてパワーがぐぐっと高まってきますね。

  いち,に,さん・・・・の発音は,中国から入ってきた発音です。
  辞書で調べてみたら,漢ではなく,漢の後の呉の発音だそうです。

 

  漢の発音だと,10は「シュウ」と発音するようで,これでは,ちょっと力抜けてしまいます。
  呉の時代の発音を今に残した代々の日本の皆様に感謝です。
  5と10で濁る素敵な発音を伝えてくれた中国。
  いまは,ご存じのように5は「ウー」で,10は「シー」です。
  力が入りません。
  日本の算数は,こんな所にも,ちょっとした特典があったのです。
  1年で10までの数の指導をするとき,濁っている5と10にいっそうのパワーをぜひ入れて見てください。

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  東京の若い先生に佐藤先生がいます。
  なかなか名前が覚えられなくて,一時は,スタンハンセンの真似をして「ウィー佐藤」と言ってもらっていました。
  その佐藤先生が,『青年教師・論理を鍛える』(明治図書)を持って,私の所にやってきました。懐かしい本で,激しく生きていた昔をしばし思い出しました。この本は,論文を書くにはどうしたらいいかという時の参考になる本です。
  とにかく,一文一義。一文を短く。たたみ込むように。くどく。しつこく。宇佐美寛先生のような気持ちになって書くと良いのです。

 

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