複式学級の算数の授業に,算数ソフトをバリバリ使っている奥田先生から,昨年の授業参観の様子を教えていただきました。
奥田先生が5年生の授業を中心に進め,6年は算数ソフトを使って学習を進めたそうです。
6年生の授業場面は,点対称を描く場面です。
ソフトを使いながら,マウスでクリックして,点対称の図形を完成させていきます。
その授業を参観された保護者の方から,「私も授業に参加したかったなあ」との感想をいただいたそうです。こういう感想,うれしいですよね。楽しい上に,よく分かる授業だったことが,この一言でしっかり伝わってきます。
点対称を描くソフトとは,どんなソフトかというと,右の画面のようなソフトです。
「クリック」ボタンをクリックすると,図形が半分だけ出てきます。
マウスを動かすと,赤い線がマウスポイントに合わせて付いてくる,「ここだ!」と思った交点をクリックします。
合っていれば,辺として固定されます。
画面には,緑のラインが出ています。補助線です。
「?」ボタンを押すと,この緑の補助線が出てきます。
対応する頂点を結ぶ直線は,中心を通り,中心から等しい距離にあることを,なんとなくつかんで欲しいので,この補助線を付けています。
複式学級でなくても,普通のクラスでも,このソフトは大いに盛り上がります。
城ヶ崎先生は,マウスを子ども達に渡し,説明をしないようにして授業をしたそうです。
すると,子ども達は自分たちで対称の位置をとらえはじめ,全員が理解してしまいました。
楽しいとやる気が起こります。
やる気になっているときは,重要な事項もどんどん頭に入ります。
あっという間にしっかり分かるようになるのも,よく分かります。