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イメージを持たせる

  5年で「平均」を学びます。
  この単元は,新しい概念として「平均」を初めて学ぶ単元です。
  こういう「未知」の概念を学ぶときは,出来るだけ,イメージを示した方が良いです。

  このイメージを,言葉でつかませるか,視覚的につかませるかは,先生方が決めていくことですが,算数は抽象への道を突き進む学問なので,言葉より,出来るだけ視覚的につかませる方が良いです。それも,動的な視覚化がグッドとなります。

  5年の1巻に入っている「平均」では,たとえば,上のように卵のイメージ図が登場します。卵の重さが,卵の高さに切り替わってグラフ化されています。棒グラフが卵になったものです。
  この卵の高さが,クリックすると,ジワーッと平均化されるように,動きます。
  これを何度か見せると,子ども達は平均がどんな概念なのか,感覚として分かるようになります。

  数学の入門書を時々読んでいます。
  入門書といえども,数学です。算数とは段違いに難しいです。
  そんな難しいページにさしかかったとき,読者としての私は,そこで挫折することもあれば,何とか先へ進めることもあります。
  昔は,私の力量の無さによって,そうなっているだと思っていました。でも,最近は,「著者の教え魂」に関わっていると感じています。
  本気で,本の内容を,数学がイマイチの読者に分からせようとしている著者の本は,何かしらイメージしやすいように工夫がされています。先日,おじゃまをした大田邦郎先生の数学の本はその典型です。 

  クラスの気になるあの子が,「先生,平均って,こういうことでしょ!」と,嬉しそうに自分なりの言葉や,ジェスチャーで説明をしてくれたら,それは先生の「教え魂」がとってもグッドだったのです。
  

  

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