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有田和正先生のお見舞いに行ってきました

有田先生が御病気になられたので,お見舞いに行って参りました。
東京にある大きな病院の18階に病室がありました。
中にはいると,有田先生は酸素吸入をされていましたが,とてもお元気で小一時間ほどたくさんの歓談をさせていただきました。

部屋は個室です。まるで,ホテルのようです。
椅子とテーブルもあり,テーブルの上には原稿用紙と書類・本が載っています。
窓の向こうには東京タワーがそびえています。
病院なのですが,有田先生には離れの書斎という感じです。

b8925_400お話しの中で,心に強く残ったのは,「授業づくりの仕方」です。
有田先生は,「良い教材があると,授業の展開が全部変わる」とおっしゃっていました。
教材に力があればあるほど,授業の流し方は影響を受けるそうです。

有田先生は,若い頃,雑誌原稿の依頼を頂くと,そのテーマで本を30冊前後購入して,みっちり研究されていたそうです。原稿料より書籍代の方が高く付きますが,それでも,依頼されたチャンスを大切に,その時にしっかりと勉強を積む姿勢で望まれていたそうです。

有田先生を追いかける先生に,山口県の福山憲市先生がいます。1年前から算数の専科を担当されています。良い教材にあわせ,柔軟な授業展開し,その結果,これまで誰も成し得なかった,学年全員が100点を続出する授業を展開しつづけています。
福山先生も,算数の専科になったとき,算数の本を30冊以上購入し,学ばれたそうです。

一流の先生は,これまでの指導もふまえつつ,新しい指導をどんどんと生み出していきます。よく学び,授業を柔軟にすること,これが大事なのだと思います。b8749_400

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佐藤正寿先生×上條晴夫先生 トークイベント

驚きのイベントが,三省堂本店で開催されます!
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b8605さくら社『教師の力はトータルバランスで考える』刊行記念
佐藤正寿先生×上條晴夫先生 トークイベント
「いま教師に必要なのはトータルバランス」
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佐藤正寿先生といえば,今大人気の社会の先生です!
つい先日も,有田先生とビッグサイトで数百人の先生方の前で,模擬授業を競演されました。大人数の参観者を前にして,6年生最後の社会の授業を展開しました。
しっかりした資料を提示し,あれこれ考えさせ,最後の最後,中学への道標を語られました。
中学では,歴史・地理・公民を学びます。それを意識して,バランスよく教材を集め,授業が展開されていたのです。
さすが!と思った次第です。

もうお一人,上条晴夫先生は皆さんご存じと思います。『授業づくりネットワーク』誌などの編集長をされていて,今は教師教育の質的研究という新しい軸を打ち出しています。質的研究は,心理学・社会学・医学・看護学などの分野にどんどん広がりをみせています。それの教育学での研究の第一人者が上條先生です。

このお二人が,対談します。
テーマは「いま教師に必要なのは トータルバランス」です。
このテーマで,佐藤先生と上條先生が熱く語ります。
どんな対談になるのでしょうか。楽しみです。

3月23日(土)に,三省堂の本店で開催されます。
参加には,申し込みが必要です。
「イベントお申し込み」からお申し込みとなります。

私も参加します。その後の懇親会が開催されたら,もちろん参加します。
懇親の場で,バランスのことも,知的研究のことも,少しつっこんで聞いてみたいと思っています。

有田先生,塚田先生と記念撮影!

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ビッグサイトのフォーラムに参加してきました。
有田和正先生,佐藤正寿先生の模擬授業。勉強になりました。

シンポジウムの堀田龍也先生の司会も,実に素晴らしかったです。

右の写真は,塚田先生からいただきました。
フォーラム終了後,有田先生・佐藤先生に御挨拶にいったら,塚田先生のカメラでパチリとなりました。
嬉しい記念撮影になりました。

今回,印象深かったのは,有田先生の「質問にタイする返し方」です。
技術的な質問が出たのですが,それにすぐに答えず,なぜ社会を教えるのかなど,本質的な所の話しをされ,さらに,その具体例を話されます。
帰りの道中,なぜ,有田先生のお話が心に響いたのか,あれこれ思っていたのですが,行き着いた先は,「孟子」でした。有田先生のお話は,孟子によく似ています。例を引きながら,聞き手が悟るように話しをされていたのです。

b8814-300b8749_400そういった具体例が豊富に載っている,有田先生の近著。

驚くような内容の濃さに,改めて,有田先生のすばらしさを感じさせてくれます。

まだ,お読みになっていない先生,この機会に,書店でぜひ見てください。

2月2日(土)は関大初等部の公開へ!

b8871_3002月2日(土)に関西大学初等部の公開研究会が開かれます。今年は参観します。

参観する気になっているのは,この学校の「思考スキル」が気になるからです。数多くの思考スキルの中から小学生に最も有効性の高いスキルを6つに絞り指導しています。

お稽古事した経験のある人なら,スキル(技)を絞って習得することが,いかに理にかなっているかは分かると思います。

ちょっと,思い出しました。
高校生の時です。剣道を習っている先輩と,竹刀を持って向き合ったことがあります。先輩はニコニコしながら,構えています。何も習っていない私は足がすくんでいました。きっと,顔も引きつっていたと思います。
友達は,脇から「行けー!」と声をかけているのですが,竹刀は手にしていても,技を持っていない私は竹刀をどうしたらいいのか分からなかったのです。それが,気後れを生み,体は萎縮していました。

思考も同じです。考えろと言われても,考え方を知らなければ,頭をどう使うのか分かりません。それが自信を失うことにつながります。
スキルを習得することで考え方が分かれば,初めての課題がでても,この問題にはこのスキルで考えてみようと頭を進めることができます。思考スキルというバックボーンができるので,きっと自信も高まるのだと思います。

先日,関大初等部の三宅先生とお会いしました。
聞けば,スキルを学んだこの中には,スキルを超える段階に入った子がいるそうです。
この言葉も気になっています。
どんな感じなのだろうか。2月2日は大阪へGO!です。

礼儀として,『関大初等部式 思考力育成法』は読み返しておこうと思います。

実感道徳研究会の全国大会に参加してきました

第5回になる実感道徳研究会の全国大会。
今回は「いじめ」がテーマでした。

b8638具体的ないじめの話や、いじめ防止の話があり、一つ一つに感心させられました。
頭の中で少し整理しながら、聞いていました。
自分の中では、次の4つに分かれていきました。

1、いじめ防止(目先の防止、根本からの防止)
2、いじめる子への対応(教えで対応、警察などへの対応)
3、いじめられている子への対応
4、いじめていることに自覚のない子

大会の最中に、フロアの意見を聞く時間がありました。
その時、若い小出先生が、1の根本からの防止について話してくれました。時間がなく、言いたいことの一端を述べるにとどまりましたが、向かおうとする方向・姿勢が実によかったです。
また、英語のスペシャリスト竹村先生からは、論語の素読などの話がでました。
小出先生の言いたかったことも、竹村先生のお話も、私の図の中の「内には孝」「外には礼」という部分に位置します。もっとも大切なところです。

懇親会で、村岡さんが、大人になってから「私はいじめっ子だった」と言う人があまりいないという話していました。自覚なきいじめが横行しているのか、いじめそのものが自覚しにくい現象なのか、どちらにしろ、こういう姿には、あらゆることが無力に感じられてきます。
でも、昔から、人の世にはどうにもならないところがあるので、そこにもそれなりに対応するために、人知を超えた現象の存在が登場してきます。それが、地獄であり、バチです。

この人知を超えた存在を作ることは、算数数学的にみると実に有意義な世界に見えてきます。
「虚数」という存在しない数を作ったことと似ているからです。
虚数でなくても、1,2,3・・の自然数だけだったところに、小数や分数を作りだすことで、自然数の意味が大きく変容することに似ています。
たとえば、自然数しかなかった時代には、1は1以外の数にはなれませんでした。ずっと、1のままなのです。
そこに、分数が登場し、人々が分数を理解すると、1は「2/2」ともなり、「5/5」ともなります。1の中に1以外のどんな数でも入り込めるようになったのです。
小数が登場することで、1は「0.5から1.4999999・・・」の範囲で変化できるようになります。

1を自分の現実だとしたら、自然のままの見方をする人は、常に1でしかありません。でも、小数・分数などの人為的な存在を信じる人は、1でありながらその1を幅広く変化に富ませることができます。
豊かな広い心はこういう形でも育てられていくのだと思っています。

win8とディレクターは,グッドだそうです!

東京でディナーを頂きながら,来年の話しをしました。
話しの中心は算数ソフトです。
お使い下さっている先生方の評判が実に良いので,これをこの先,どうしていくのか,というちょっとした戦略会議のような話しになりました。

どの話しもとても面白く,心が弾む内容でした。
その中の1つが,win8とディレクターの話でした。
ディレクターはその昔,winOSが新しくなったとき,ディレクターファイルにちょっと引っかかりが起こり,困った物だと思ったことがありました。
そういう事があったので,今回のwin8はどうなるかちょっと心配していました。

でも,お話を伺ったら,何の問題なく動くだけでなく,起動も実に速くなるそうです。それだけでなく,ディレクターで作ったソフトをwin8のとあるところに入れてから起動するようにすると,アッという間に立ち上がるそうです。画期的です。

どうもwin8は非常に良いOSになっているようです。ありがたいです。年明けにはwin8に移行することにしました。
新しい年は,面白い年になりそうです!