まずは,出発前にほるぷ出版に寄りました。私の担当をしてくださっている方とあれこれ話し,新しい本を1つやってみる方向で話しが進みました。まだ,本決まりではありませんが,形になるようにあれこれ進めていきます。
道中は,『なぜ勉強させるのか?』(諏訪哲二),『間違えだらけの教育論』(諏訪哲二)を読みました。
子どもが変わった時点を「産業」「消費」と分けているのですが,小学校で教鞭を執っていた私にはピンと来ません。高校生はそうなのだろうと思うのですが,小学生相手だった私には,実感として伝わってきません。「変わる」 要因として,小学生には「産業」や「消費」はちょっと遠すぎるからです。
そういうズレを感じる所もありますが,両書とも面白いです。自前の教育論とか,教育哲学を構築したい先生は,諏訪氏の本を1冊読んでおくことも良いと思います。
新幹線の中は,退屈せずにすみました。
そうして,野口塾in津軽。ここに『行儀作法の教科書』(岩波ジュニア新書)を5冊持っていきました。工藤先生が机を用意してくださったので,本を並べました。セミナーが終了する頃には,5冊とも完売でした。何もCMをしなかったのですが,お買い求めいただけました。
きっと,「しつけ」とか「作法」とかが,先生方の日々の指導場面で大切になってきているのだろうなと思った次第です。
懇親会では,野口先生が「公私の分数」がとても分かりやすいと,お話し下さいました。何とはなくですが,野口先生のお役に立っていそうで良かったと思いました。
桜スライダーを動かして,「ひし形」を「たこ形」へ。さらに,へこんだ「へこみ形」などと,変化させます。
それをみて,面積を考えます。
「三角形2つでできている」 と,元の形を分割して考える子が出てきたら,「ヒント」ボタンが生きてきます。
上下に色が付き,その考えがとてもよく分かるようになるからです。
三角形に分割できると分かれば,底辺の場所がずれても,高さが変わらなければ,面積は一定です。
そうして,なるほど!となってきます。
こういう図形を動かす学習で,何が重要か,ご存じでしょうか。
意外なことに,「名称」なんです。
名称なんか,たいしたことがないと思いがちですが,上の画像の形を,空に飛ばす凧になぞらえて「たこ形」と呼ぶから,説明がしやすくなります。
同様に,へこんだ形を「へこみ形」あるいは「ブーメラン形」などと呼ぶことで,解説がスッキリします。
話す方もスッキリ話せますし, 聞く方もイメージがすぐに湧きます。
もちろん,ノートに書くときも,くどくどしなくてすみます。
名称の中には,三角形・台形など,絶対にマスターしなければならない用語もあれば,「たこ形」「へこみ形」といった,一時的な用語もあります。
絶対の方は,「学習用語 」。
一時的なのは,「一時用語」。
このように,メタ用語にも名前も付けることができます。
すると,「学習用語は赤」 「一時用語は青」などと区別でき,力点を明確にできます。
このような考え方は,算数で言うところの,記号化です。
「3と6をあわせると・・・」
と言うところを「3+6」とスッキリさせて表現します。16世紀頃に発明された方法です。
スッキリしているから,その先の学習や,考え方の利用がグッとやりやすくなったのです。
くどくどした説明と感じたら,言葉を簡略化してみてください。
その簡略化で,記号を用いたり,用語を用いたりと,工夫するのも楽しいです。
それが,分かりやすさへの道となるので,満足感もでてきます。
算数的思考は,こういう説明法にも生きているので,算数は大切な学問なのだと思っています。
小学館で開催された「小学野口塾」に参加してきました。
道中,最寄り駅で,千葉大の明石要一先生と偶然お会いしました。数分間ですが,楽しくお話しすることができ,何とも,さい先の良い出発となりました。
小学館の前にファミレスがあります。
お昼はそこで食べました。野口先生・山本先生もいらっしゃり,ここでも楽しい一時を過ごせました。
そうして,いよいよ小学野口塾。
模擬授業の連続で,なかなか面白かったです。
大谷先生の理科は,最後に肺と横隔膜の手作り模型を見せてくれ,これが面白かったです。お土産として,さらにシンプルな模型セットを頂きました。こういうのは良いです!
早川先生の短歌も勉強になりました。「栗のイガが多いから」という理由と「あなたの家は遠くないんだから」という理由と,どっちが心に響くかと言うところが,論点となる内容で,「栗のイガ」と口にした奥ゆかしさに一票入れました。
でも,そういう所より,栗のイガが刺さるかもしれないという,当時の様子に感動していました。履き物が「わらじ」ですから,当然となりますが,この歌を詠んで,初めて,わらじが栗のイガに弱いと分かった次第です。そこから,わらじでの夜道は,かなり痛い思いをするということも,派生してきました。良い勉強になりました。
塚田先生の側転指導。着地に着目は,さすがでした。しかも,「回転軸」というくくりになっていて,算数・数学の世界へつながるので,私にはグッドでした。
関田先生のお話は,その素材の持つ力強さがすべてを包んでくれる良いお話しでした。グッと来る大感動なので,最後の束ねに今ひとつのパンチが欲しかったです。
山中先生の世界の中の日本人も圧巻でした。資料の出し方も素晴らしいですし,語りも聞かせます。もちろん導入も良く,申し分のない模擬授業で多いに勉強になりました。
会場を貸してくださった小学館の皆様に感謝感謝の一日でした。
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懇親会も賑やかでした。
楽しく歓談している間に,いろいろとお誘いを受けました。
岩瀬先生から,来年の教材開発の全国大会にお誘いを受けました。有り難いことで,お引き受けいたしました。
小学野口塾の事務局は,中嶋先生です。中嶋先生から,「来年もお話しを」と誘われ,有り難くお受けしました。
秋に開催される野口塾in足利学校のお昼休みに少しお話しをさせていただけることになりました。
関田先生からは,冬の関西の野口塾に誘われました。「公私の分数」で共感しあえたので,多いに気持ちを大きくしてお引き受けいたしました。
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そうして,来週は青森の津軽へ行ってきます。こちらも楽しみです!
8月3日は学制頒布の日です。
新しい教育を始めるぞ!と政府が力を入れて発進した記念すべき日です。
全国を8つの大きな学区に分け,これを大学区としました。そこに大学校を1つ設置します。
中学区は人口13万人を1区としました。全国が256の中学区に分かれます。そこに中学校が1つずつ設置されます。
小学区は人口600人で1区です。全国53760区に1つずつの設置を目指しました。
人口600人に1校となるので,児童数はかなり少なかったと分かります。
この記念すべき日を前に,円の回転体のソフトができました。回転の軸から離れたところにある円を回転させると,どんな立体になるか,それを見るソフトです。
分かる人は,すぐにドーナッツ状とひらめきますが,そういう人だけで中学1年生 は成り立っていません。見せられるなら,こういうソフトを使って回転の様子を見せたいところです。
このソフトは,ちょっと力が入っています。
円の大きさを変えられます。
軸からの距離も変えられます。
ですので,色々なタイプの円を回転させることができます。
3種類,5種類と見ている内に,立体の様子が頭にしっかり入ってきます。
しっかり見て,しっかり頭に入れれば,この手の問題の図を見ても,イメージが作りやすいです。
学びの制度が,この先もソフトに円やかに進んで欲しいと願います。
明日,山口県へ出立します。
このソフトをもしかしたら,お見せするかもしれません。
言葉では説明しづらい,なかなか美しい立体像をお見せできるからです。
仕事でイラストレーターというソフトを使っています。
大量のデータを作ることになったので,バリバリで使っていたら,保存するときに「不明なエラーが・・」のメッセージが出て,うんともすんとも行かなくなりました。
あれこれやってみましたが,どうにもダメで,一部データを,始めから作り直す道に進みました。
これで,良い感じで仕事が続けられると思っていたのですが,翌朝,つまり,今朝です。
PCがダウンしました。
そういうこともあろうかと思って,補助マシンを脇に用意してあるので,そちらを立ち上げたら,そっちもダウンです。
いろいろやってもダメだったので,師匠に電話して症状を話したら,グッと来るアドバイスを頂くことができました。
そうして,昼過ぎ,有り難いことに復旧しました。
しかも,イラストレーターのエラーメッセージも出なくなりました。
とっても快調にサクサクと仕事が進み,今日は午後から快調でした。
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もうすぐ,5年の体積ソフトの販売を開始できそうです。
これで,ダウンロードという手間がかからなくなります。
CDでサッと使いたい先生のお役に立てられるかと思うと,嬉しいです。
初売りは,山口の講座となるかもしれません。
楽しみです!
毎年開催をしている,小学館での野口塾。それが今年も8月17日に開催されます。
例年ほぼ満員なのですが,今年は早くも満員御礼となり,後からお申し込みの先生方には,誠に申し訳ないのですが,キャンセル待ちとのことです。
7月7日に開催された,素麺流し野口塾も満員御礼でした。地元の木更津技法研の先生方には参加をご遠慮いただくほどの盛況でした。
9月1日(土)の「教育の原点セミナー」も,すでに30名規模になりました。
こちらは,まだ申し込みできます。野口先生と一緒に勉強を!と言う先生,ぜひ, お申し込み下さい。
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┃2┃第3回 教育の原点セミナー
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「原点セミナー」で教育の本質・原点を見直しましょう。
全18講座! 多種多様な講座から学べます。
教育の根本から明日の具体的実践まで学べます。………………………………………………………………………………
期 日:9月1日(土)
会 場:植草学園大学 〒264-0007 千葉県千葉市若葉区小倉町1639番3
http://www.uekusa.ac.jp/
参加費:5000円(当日,受付でお支払いください)
★昼食は各自ご持参ください。
日 程:
10:00~10:25 基調提案 野口芳宏先生「教育の原点とは何か」
10:30~11:00 分科会
体育指導の3要素,身体のつくり・使い方,意識/城ヶ崎滋雄先生
教師のための『見える』仕事術/山本正実先生
11:00~11:30 分科会
子供が変わる作文指導/井関和代先生
考える力を育てる算数の授業/岩瀬正幸先生
11:35~12:05 分科会
想像画の創りかた/鈴木夏来先生
育ち育てる教師力/藤本浩行先生
13:00~13:30 分科会
心・技・体を育てる8の字・大縄跳びの指導/松尾英明先生
心に響く叱り方/中嶋郁雄先生
13:30~14:00 分科会
思考を促す社会科授業/千葉真先生
教師人生に活かす中国古典/駒井康弘先生
14:00~14:30 分科会
音読力を鍛えよう!/神部秀一先生
「楽書き」「楽習」で、学力向上/関田聖和先生
14:40~15:10 分科会
インプロ・ディベートで学ぶ、論理的思考/竹村和浩先生
校長になってから学んだ指導技術/松澤正仁先生
15:10~:1540 分科会
説明的文章の読解技術/照井孝司先生
実感道徳授業はこう創る/山中伸之先生
15:40~ 全体会 野口芳宏先生
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【申し込み方法】電子メールのみの受付となります
メールの宛先:横山験也 yo◆kennya.jp
※メールアドレス中の◆を,半角の@に変更して御送信ください。
件名:「教育の原点セミナー」参加希望
内容:以下の内容をお知らせください。
お名前:
メールアドレス:
ご勤務先:
自宅の都道府県:
懇親会参加希望:
(千葉駅周辺で5000円前後)
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