算数クラウドを起動するときにチラッと登場する画面が変わりました!
「1-6」と大きく書いてあります。
これは,「1年から6年までの算数ソフトが全部入っていますよ」という意味です。
この起動時のアプリですが,見た目の画像が変わっただけではありません。
2月までのアプリより,非常に大きくシステムアップしています。
より「安全」になりました。
より「充実」する土台が出来ました。
どのように充実するかというと,クラウドを販売しているネットストアに,ちょっとアナウンスが出ています。
クラウドの学年版を作ることが出来たのです。
全部の学年はいらない。該当学年で十分。そういう先生向けに新発売となります。
リリースは4月1日(火)。
学年版クラウドの価格が,驚異的です。
月額300円(税別)です。
こんなに安くて大丈夫なのだろうかと,私の方が心配になります。
しかしながら,24年間も小学校教員としてお世話になった公教育。
その場で,毎日子ども達に指導を続ける先生方。
ささやかですが「ご恩返し」ができたらと思い,思い切った価格にさせていただきました。
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5年生の「倍数と約数」のソフトが2本,アップされました!
02D,公倍数とベン図
05C,公約数とベン図
この2本です。
ご覧ください。
ベン図の意味も分かりやすいです。
クリックしてベン図を作ったら,問題が出てきます。
「3と4の?倍数」と尋ねられています。
これに答えると,「3と4の??公倍数」と問題が出てきます。
出てくる問題に答えている内に,公倍数・最小公倍数について,少し理解が深まりますね。
5年生の先生,子ども達にちょこっと見せるのもグッドと思います。
小学校に入学前のお子さんが,時計を読めるようになりました!! 平野先生のお嬢様です。素晴らしいです!
時計の勉強は,小学校の1年生からはじまります。
「何時」の勉強をするには,20までの数の勉強が済んでからとなります。
「10分」「45分」を勉強するには,60までの数の勉強がすんでからとなります。
こういう位置にある時計の勉強ですが,実際に小学校で教えても,なかなかマスターできない子がいます。
「同じ目盛を違う値で読む」という,特殊な能力を要求されるからです。
そんな時計を,この春小学校に入学する子が読めるようになったそうです。
そう話してくれたのは,野口塾ビギナーズに参加していた平野先生です。
嬉しいです!
学校で習う時は,次の時計を使います。
・教科書に印刷されている時計
・指導用の大きな時計
・算数セットに入っている小さな時計
これらの時計と,算数ソフトの時計とには,大きな違いがあります。
算数ソフトの時計は,「針」と「時刻」が連動する仕組みになっています。
針の位置に対応した時刻を,目で確認できます。
こういう「見せ方」が,子供の頭にとってもよくフィットします。
時計の概念がスッキリと頭にはいるのです。
平野先生も,感動的に話してくれました。
「時刻の数字が見えているので,娘が針を動かしている内に理解できました」
見せ方の良い教材を使うことです。
それを子供が自分で操作することです。
針と数の関係を自分の頭で考え,納得するようになります。
平野先生のお話を伺いながら,お役に立てて,本当に良かったと思いました。
クラウドに入っている1年生の時計には,短針の勉強,長針の勉強,短針長針両方の勉強と,順に学べるようになっています。
時計は,それほど難しい勉強では無くなりました。良かったです!
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1年生の「とけい」の「05」番の時計には,ヒミツのリングが登場します。左端にある「?」をクリックすると,黒いリング登場します。このリングをドラッグすると,ご覧のように回転します。
長針の位置に0を合わせると,5分後が15分であること,20分前が50分であることが分かります。
この内容は3年生レベルです。黒いリングを見ないで,5分前などを答えられたら,すごいことになります。
5年生で「倍数と約数」の学習をします。
「倍数」を学習したら,次は「公倍数」,「最小公倍数」を勉強します。
このソフトは,「公倍数」の「公」の概念をベン図で伝えるソフトです。
ベン図はご存じのように共通項を,円の重なっているところに表します。
それが,公倍数の「公」の概念とうまく重なります。
2の倍数の「?」をクリックすると,表の中の2の倍数の数が飛びだし,ベン図の中にセットされます。
5の倍数の「?」をクリックすると,表の中の5の倍数の数が飛び出します。
共通している数は,ベン図の中央に着地します。
一方だけにある数は,それぞれのコーナーに着地します。
これを,「2と3」「2と4」「2と5」「2と6」「3と4」「3と5」「3と6」「4と5」「4と6」の9通りで学習できます。
9通りも学習すると言うことは,公倍数のベン図を9回も経験するということです。これだけ経験するのですから,実力へとなっていきます。
ベン図への理解もしっかりしてきます。
公倍数への理解もしっかりしてきます。
よく分からずにいる子は,算数的経験が少ないのです。
算数的経験を積めば,たいていの子は,問題なく理解できます。
この経験を軽快にできるのが,このソフトです。
分からない子が出そうだなと思ったら,このソフトを使って快適に授業を進めてください。
このソフトは藤本先生とのコラボソフトです。
半年ほど前に作ったのですが,クラウドへアップし忘れていました。
来週中には,アップできるように準備を進めています。
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ところで,このベン図ですが,今から130年程前にジョン・ベンが考えついた表現です。
パッと見の分かりやすさが,集合の基本的な概念を把握しやすくしました。
ジョン・ベンの考案した「見せ方」が,分かりやすさの度合いをグッと高めてくれたのです。
ベン図という大人向けの思考も,子供に分かりやすい「見せ方」にすれば,子ども達だってスイスイと理解できるようになります。130年前の大数学者の思考の一端を,ササッと身につけられるソフトに仕上がっています。
クラウドをご利用の先生,アップされましたら,ぜひ,ご覧になってください。
6年生で学ぶ速さのソフトです。
でも,普段のソフトとは内容が違います。
算数をさらに論理的に教えている先生向けのソフトです。
式の中に「単位」があります。
黄色の単位をクリックすると,小学校では普段教えない「km/時」が出てきます。
どうして,分数表記の単位を示すのかというと,それは単位同士も計算されているので,それを子ども達にも学んで欲しいからです。
式に単位を付けて思考力を鍛える実践的研究をしている先生がいます。北海道の福嶋先生です。
先日,東京でお会いし,福嶋先生の次元解析のソフトを作るとどうなるか,という話し合いをしました。
それを具体化したのが,このソフトです。
水色のスライダーをドラッグすると,時速を変更できます。
すると,線分図の時間の目盛の位置も連動して変わります。
時速の値が大きくなればなるほど,時間の間隔は広くなります。
それは,なぜかを考えることが出来ます。頭は論理的になります。
この図は,非常に感覚的なのですが,数学的な図としてはイマイチなのです。
数学的な図は,下半分の大きな空白のところに登場します。
仕事量の図(面積図)です。
いま,そこを作り込んでいます。
こちらの図を見たら,これまた,頭は論理的になります。
クラウドでお披露目できるのは,かなり先になりますが,来月中にはアップできると思っています。
大阪でのセミナーを運営してくださったのは,丸岡先生を代表とするレッズの皆さんです。
代表の丸岡先生は,もっか,「銅像教育」を推進しています。この教育は奥が深いので,私も注目をしています。
その丸岡先生が,来年度から「算数ソフト研究会(仮称)」を立ち上げて,関西や四国の先生方と勉強をすすめます。
ありがたいことです。
算数の研究は,戦前も戦後もたくさん行われてきました。
特に,戦前の教育では,100マス計算のような鍛錬を積む指導法が数多く開発されました。
戦後になり,考える算数が主流になり,1時間の目当てを明確にする授業が盛んに行われるようになりました。
また,線分図など視覚的にとらえやすい工夫も研究されるようになりました。
こういう流れを受け継ぎながら,新しい算数ソフトを活用した研究が進み始めています。
丸岡先生達が進める「算数ソフト研究会」では,実践レポートを書くことが一つの形になっているそうです。
良いレポートが届きましたら,このブログでも随時紹介を進めていきます。
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算数ソフトに関係する研究会が,これで3つになりました。
1つは,全国組織の「ICT算数研究会」です。主に,MLで活動を進めています。
2つ目は,城ヶ崎先生・佐々木先生・押田先生と私で進めている「チーム算数」です。
3つ目は,丸岡先生と関西・四国の先生方による「算数ソフト研究会(仮称)」です。
これとは別に,奈良の中嶋先生が,「算数ソフト式育成法」を研究しています。
これから先が,ますます楽しみです。
大阪の野口塾。『究極の説得力』の平先生が初登壇です。ちょうど,「縁」の話しで私との出会いを語られているときに,私が入室しました。偶然とはいえ,平先生との強い御縁を感じました。参加されている先生方は,皆さん,平先生の話に熱い感動の連続状態でした。書籍コーナーにたくさん積んであった平先生の新刊。あっという間に売れたそうです。
素晴らしい先生の話を聞けて,本当に良かったと思いました。
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その日の懇親会。
講座と同じように,大感動のお話しを伺うことが出来ました。松田先生の話です。
ヘレンケラーとサリバン先生の話しのような感動的な話しです。
松田先生が受け持っているクラスに,ダウン症のお子さんがいます。
残念ながら,算数はほとんどわからない状態だそうです。
これまで,ずっとわからないのですから,算数そのものへの興味も持っていません。
でも,松田先生は,「もしかしたら」と思い,その子に算数ソフトを使ってみました。
1年生のソフトの中から,とくに易しい,ブロックを並べるソフトを選んで取り組ませました。
でも,その子はマウスのクリックが思うようにできません。
いつも,真ん中にあるホイールをグリグリ動かしてしまうそうです。
御存じのように,算数ソフトはクリックしないと動きません。
どうなることかと思っていたら,嬉しいことに,あっという間に自分でどんどんクリックし始めたそうです。
これだけでも,感動的なでき事ですが,もっと嬉しい感動がその翌日も続いたそうです。
なんと,その子は,昨日の勉強で使ったノートパソコンを運んできて,これをやろう!と先生にせがんだそうです。
ずっと算数に興味を持てなかった子が,自分からやろうと言い出したのです。
まさに,ヘレンケラーの「ウォーター!」が起こったかのような光景を私は感じました。教育の力は素晴らしいです!!
松田先生がサリバン先生のように思えてきました。
そんな感動的な場面に算数ソフトが貢献できました。ありがたいです。
学びの基本は,本人がやりたいと思うことです。
松田先生のクラスのお子さん,きっと算数のことが少しずつわかっていくように思います。
そうなってほしいと願います!
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