3年生の円の学習用ソフトです。
円周を結ぶ直線と,その中の特別な直線である「直径」を学ぶことができます。
円周上に五角形のつまみが付いています。
これをドラッグすると,円周上を移動します。
その移動に合わせて,赤い弦も変化します。
つまみは両方とも動かせるので,うんと短い弦を作ることもできますし,長い弦を作ることもできます。
一番長い弦は,中心を通ります。その時の弦が「直径」です。
この特別状態を作ったとき,画面に「用語」の問題が出てきます。
でも,ドンピシャでないと,出てきません。
子ども達はPCが好きといっても,マウスにはそれほど慣れているわけではありません。
なかなか「用語問題」を登場させられないと思います。
これが,学習のミソとなっています。
「直径」という用語を勉強すると言うより,ドンピシャで直径を作ることに燃えてきます。
チャレンジしながら,心の中で「直径を出すぞ!」とか「直径にするぞ!」と頑張るわけです。
楽しくって,直径が忘れられなくなりますね。
近々,「もっと!算数」サイトにアップします。
連日のように,算数ソフトに関係する嬉しいお知らせを頂いています。
今回は,愛知県の村井先生からです。
算数の授業で,『元気になっちゃう!算数』 を使ってくれました。
このソフトは,黒板にも書きましたが,初期の頃のソフトです。
かっこうよく言うと,初代算数ソフトとなります。
今は,2代目算数ソフト,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(さくら社)となって,内容が濃くなっています。
初代の算数ソフトですが, それでも,「全員わかりました」となりました。
これは最高の授業です。
その時間に,子ども達が「分かった!」と目を輝かせていたと思います。
そんな時間が作れるだけでも,算数の大前進です。
何しろ,5年生です。うっかり力を抜くと,ボーッとし始める子が出てきます。
嬉しいお知らせが,連日のように届きます。
本当に,素晴らしい方向に算数が向かっていると感じています。
この11月に,その算数ソフトのセミナーを開く予定です。
「奇蹟の算数セミナー」です。
どうぞ,ご期待下さい。
コンパスの使い方を見て学ぶソフトです。
3年生の「円と球」の単元で使えます。
「あ」の折れ線にコンパスを当てて,それを「い」に写し取ります。それを何回か繰り返して,最後に長さを測れば,OKとなります。
それをボタンクリックで,順序よく見ることができるようにしたのが,このソフトです。
まずは,画面の右上,先生をご覧下さい。
小さいながらも,コンパスがちょこんと乗っています。ちょっとはみ出ています。これは御愛敬です。
その先生の下にあるのが,クリックするボタンです。
これをクリックすると,1回目の作業アニメーションが始まります。
先生の手の上にあるコンパスが飛び出し,「あ」の一つ目の辺に着地。続けて「い」に移動。そうして,印が付きます。
これで一端終了です。
直ぐに,次のボタンが登場します。
2辺目のアニメーションがはじまります。
それが終了すると,最後のボタンが登場です。
最後のボタンを押すとどうなるのか。
2回,コンパスの動きを見ているので,「なんとなく予測」できます。
「なんとなく予測」はとても大事です。
それまでの2回の動きから,「何らかの規則性」を把握していることを意味します。
ですので,「3つめのボタンを押すとどうなるでしょう?」と質問したときに,「ハイッ!」と手が挙がる子は,規則性の把握がある程度できていると判断できます。
褒め言葉も使えます。
「一を聞いて十を知る」ではなく,「2を見て3を知る」などとうまい言葉で褒めることができます。
褒められれば,その気になります。いっそう,規則性に頭を使おうとしてきます。好循環が始まります。
算数の面白さの一つは,こういった規則性から生み出す「予測」にあります。
このような規則性・予測といった算数の重要な所にスポットを当てる授業が展開できるのです。
授業がより算数的になります。
驚くような話しを1ついただきました。
島根県で,複式学級を担当している藤田先生からです。
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今日も算数ソフトを使って授業を行いました。
3年生は時計、4年生は面積の単元です。
よほど集中していたのか、「え、もう授業時間終わったの?」
と終わってから子どもがつぶやいていました。
算数ソフトの力をまた感じました!
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この実践,素晴らしいですよね。
「もう終わったの?」と感じる授業。やろうと思っても,なかなかできません。
何しろ,授業が始まったときから,うつぶせになる子がいたり,ボーッとしている子がいたり。
その子の気を引くために,授業の始まりに何かサービス演出をして・・・
でも,やっぱり授業の肝心な所は,できる子中心となってしまうこと,多いですよね。
でも,「もう終わったの?」と感じる算数の授業では,様子が大きく違います。
終始,集中しっぱなし!
そんな感じです。
それを,算数ソフトを使うことで,複式学級で実現しているのですら,藤田先生はさすがです。
集中が作れたら,そこから本格的な算数授業の工夫ができます。
やる気満々の子に向ける,質の高い工夫ができます。
これまでの常識を越えた算数授業が生まれてもおかしくありません。
新しい工夫が,新しい研究へと発展していったら,嬉しいですね。
私も,やる気が出てきました。
藤田先生,ありがとうございました。
今,ちょっと考えているのは,コンパスを使って長さを測るソフトの仕様です。
3年生の「円と球」で学習する内容です。
おきまりの形は,ジグザグの線。
それにコンパスを当てて,1辺ずつ長さをとります。
取った長さは,直線上に写し,そうして“長さが分かる”となるわけです。
このソフトを作ろうと思っているのですが,どうも,良い案が浮かんできません。
こういうときは,「下手の考え休むに似たり」で,まずは,「基本に忠実に!」 考えるようにしています。
ジグザグの線が,最大の肝です。
これがいつも同じだと,見る子ども達が飽きてしまいます。
何とか3回ぐらいは見てもらえるように,配慮していこうと思います。
すると,ジグザグ線がクリック で姿を変えるように作ることがベストとなります。
この仕様なら,何回でも学習を楽しめるからです。
でも,作るのはそれだけ大変になります。
使うプログラムの線も,ベクターとなり,記述に一工夫が必要です。
もちろん,角度はランダムでほどよい感じにしなければなりません。
画面の都合上,右横に伸びるように角度を設定する必要があります。
この計算式も,ちょっとややこしいです。
でも,ここを通過すれば,頂点の位置が決まるので,あとが楽になります。
その後,アニメーションでコンパスが動くようにプログラムします。
これだけでも,授業として十分使えるのですが,今ひとつ,パンチに欠けます。
そこをどうするか。
しばらく寝かせていたら,ひらめきました!
ですので,とっても気分が良いです。
作り込みは,たぶん来週からとなりそうです。
楽しみです。
先だって御紹介した,5年生の体積のソフトができました。
CD版です。
合計9本のソフトが入っています。
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01 ,直方体,立方体の体積/理解
02 ,直方体,立方体の体積/公式を考える
03 ,直方体,立方体の体積を求める/公式を使う
04 ,L字型の体積を求める/工夫して求める
05 ,1m3は,1cm3何個分?
06 ,高さ・横の長さと,体積の関係/比例
07 ,1Lと容積
08 ,方眼用紙と容積
09 ,展開図と体積
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販売価格は3150円(税込み)です。ご購入をお考えの先生,こちらをご覧下さい。かなり詳しく内容が書いてあります。購入方法も記されています。
使用期限がないので,来年も再来年も使うことができます。
算数はスパイラルの考え方が広がっているので,5年生で使うのは元より,4年ではちょっとした予習に,6年では復習にと活用できます。
そうして,子ども達にしっかりとした力を授けて欲しいと願います。
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算数ソフトを使って,学力が向上したというお話しをたくさん頂いています。
授業中に手がどんどんあがるとか,テストの平均点が上がったとか,これまでの算数ではちょっと起こりえないことが全国あちこちで起きています。
きっと,これをお読みの先生のクラスでも,こうしたミラクル(奇蹟)があれこれと起こっているのだと思います。
この「体積」のソフトでも,小さなミラクル(奇蹟)が起きています。
画面を見ている内に,「体積は,一番下の段×段数 のようだ!」と気付く子がでてきました。この考え方は,6年の体積で学ぶ「底面積×高さ」の考え方に通じます。
ソフトの動きを見ることで,子ども達が自分から決まりを見つけ出し,それが気づきとして声になったのです。素晴らしいミラクル(奇蹟)です。
最近,フェイスブックで友達になった藤田先生からも,ミラクル(奇蹟)のお知らせを頂きました。
やる気がなくて上体を机に伏しがちだったお子さんが,今やパソコンを付けて待っているほど算数の授業を楽しみにするようになりました。
嬉しいですね。藤田先生のお力で,一人のお子さんが救われたのです。
これはまさに「奇蹟」です!!