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三宅貴久子先生が教えてくれた本

b7720三宅貴久子先生がご退職された,その初日。
「今,この本を読んでいる」と教えてくれたのが,この『国際協力と学校』です。
ちょうど,私もこの方面への活動を推し進めているので,早速,購入して読みました。

戦後の日本の国際協力について,わかりやすく書いてあります。
ざっと,歴史を知ることができるので,教育で国際貢献を・・・と心密かに思っている先生に,お勧めです。

「就学率だけ増えても,教育の質が低ければ必要な知識を学ばず,無駄に時間を過ごしてしまうことになるので,教育の質を重視するようになっている」(p68)
私の視察した途上国は,劣悪な教室でもPCやタブレットといった最新式の教育機器を使い始めています。巨大な充電器があったり,電源がどこにもない教室でもタブレットを使っていたり・・・。どう考えても,これは学校が独自に購入しているのではなく,国の政策だろうと思えてきます。
その思いが,「確かに政府レベルで推し進められている」とわかるのが,この本です。
途上国の教室を見て,この本を読んで,教育の質の向上を目指している大きな流れを感じました。
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b7821現職で超多忙中にインドの小学校と交流していた三宅先生。その事だけでも驚きですが,最後に受け持ったクラスの子,学年の子は,子ども達自身の手で本を出しました。『ナマステ! 会いたい友だちと』です。
海外へ実際に行ってみるとわかるのですが,世界に打って出るにはこういうエネルギーが必要なのです。

今週半ばに,三宅先生と歓談する一時があります。今から楽しみです。
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