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スーパーホテル部

  何とも怪しげな名前の不定期部活をしています。
  山中先生,中嶋先生と私がそろうと,泊まるのはたいていスーパーホテル。予約担当が中嶋先生で,部活の部屋は一番年下の先生の部屋と決まってきます。その部屋で,「笑える無駄話」をする部活が始まります。
  笑いが基本なのですが,話の軸はきわめてまじめです。何しろ,著作活動を中心とした無駄話なのです。まじめな著作を「これでもか!」というほど,笑いの種にします。たぶん,こんな活動をしているのは,スーパーホテル部だけだろうと思います。
  不真面目そうに見えますが,こんなばかげた部活を山中先生も中嶋先生も続けています。なにか,得体の知れない有益性があるのでしょう。

  思い出しました。何年か前に,上海で部活をしたことがあります。このときは,山中先生がひまわり社さんからファックス集を出すというので,そのアイデアをできるだけ面白く出し続ける部活をしました。たとえば,空港で巨大な絵を見て,それをヒントに「こんなのは?!」と,話します。ほとんどが却下です。
  却下されると,その上塗りをするようなアイデアを言い出し,話はどんどん脱線します。
  そうして,気がつくと,意外なアイデアが浮かび上がってきます。

  今回も,山中先生の著作に関わる話がメインになりました。98%の没アイデアの中,グッドな案が山中先生の脳から生まれました。それについては話すことができないのですが,ただただ,大笑いです。これの実践が始まり,山中先生はいっそう,「すごい教師」となります。

  質の高いアイデアは,どこから出てくるかというと,そのことについて,「しつこくしつこく考える」ことから出てきます。もう,出尽くした,という状態になると,しばらくしてハッとするアウフヘーベン的アイデアが出てきます。そこから,再び怒濤の前進が始まります。ですので,そのハッとするひらめきが出るまで,笑いでつないでしつこく考えるのです。
  スーパーホテル部はとても面白いです。だから,また,来年もどこかのスーパーホテルで部活が続きます。

  そうそう,山中先生も中嶋先生も,本の背表紙にご自身のお名前の書いてある本が,10冊前後もあるそうです。ここ数年は特によく本を出しています。嬉しい限りです。

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