Monthly Archives: 1月 2011

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こども古典の1巻目がとどきました

  ほるぷ出版から,届きました。『100人の先生が選んだ こども古典/ひとことで音読する古典』です。長い名称です。「100人の先生が選んだ こども古典」というのはシリーズ名です。シリーズですので,複数冊でます。このシリーズは全部で3巻です。2巻,3巻は2月,3月に発売されます。

  このシリーズは図書館や図書室向けの,しっかりした作りの本になっています。表紙が分厚いので,堅牢本と呼ばれています。また,上製本とも言われています。
  このようなすばらしい本を出すことができたのも,協力をしてくださった先生方のおかげです。感謝に堪えません。また,企画を形にしてくださったほるぷ出版のおかげです。感謝しています。とくに,担当をしてくださったKさんには,大変お世話になりました。細かいところまで,とてもよく目配りしていただきました。

  たくさんの子ども達が手にとってくれたら,それは大きな喜びです。

  この本は,私にとって,「教育文化研究」の流れに位置しています。
    ・『残しておきたいこの授業』(PHP研究所)
    ・『明治人の作法』(文藝春秋)
    ・『行儀作法の教科書』(岩波書店)
    ・『こども古典』(ほるぷ出版)
  この先も,研究を続け,さらに良い本作りをしていきたいと思っています。

  何はともあれ,嬉しい日になりました。皆さん,ありがとうございます。

  

TBSラジオから出演依頼が


  TBSラジオから出演依頼のメールが届きました。
  私の書いた『明治人の作法』(文芸春秋)を読まれ,それで依頼となったそうです。私の作法研究がお役に立つようですので,快くOKをしました。

  お願いをされたら,できるだけ誠実に対応すること。
  これの積み重ねが,その後の人生を豊かな方向へとつなげてくれます。

  収録が25日。TBSラジオへ行ってきます。放送は,2月だそうです。

  作法については,三鷹の野口塾でも少し講演いたしましたが,アバウト知っているものの,その実,どうすることが基本なのかとなると,ハッキリしません。ましてや,その歴史的流れとなると,大方の人は知らない世界になっています。作法の指導が伝承的にされてこなかったからです。
  でも,大元の『作法教授要項』を知れば,かなり高いレベルで作法を知り得ることができます。『明治人の作法』には,作法教授要項のこともたくさん出てきます。

  本の帯に少年がいます。少年のきりっとしたこの着席の姿勢ですが,和洋折衷の姿なのです。明治時代の家庭には机椅子が普及していません。どう座ったらいいのか,それすらよく分からない時代だったのです。そこで,当時の人たちがあれこれ考えて,西洋の椅子に,正座の姿を組み合わせ,この形になりました。
  手の形は武士が正座するときの形です。武士の正座は殿の御前での姿勢が基本となります。控える気持ちが肝要ですので,手も「ハ」の字に内に向け,自分の体が小さくなるようにしていました。
今も小学校では,「手はハの字」と教えられています。この「ハ」の形に武士の姿を感じるので,そういう姿勢の子を見ると,清々しさを感じます。

4年算数ソフト_変わり方


  4年の変わり方のソフトです。「変わり方」というのは,「関数」のことです。中学で学んだ「一次関数」とか「二次関数」などの「関数」です。

  「関数」を和風に読むと「数の関わり」となります。数同士が関わり合っている状態を「関数」と言います。ですので,最低でも数は2つ必要となります。
  「関わる」というのは,2つの数の一方が変わると他方も必ず変わると言うことです。変わり方に規則性があっても無くても,関わりがあればそれは「関数」です。でも,小学校では規則的に変わる「関数」を教えます。わかりやすいからです。「典型例」から学ぶということです。

  この「関数」を,小学校ではひらたく「変わり方」と呼んでいます。

  添付の画像は,18本の棒で長方形を作るときの縦と横の関係を題材にしたソフトです。縦と横のペアを見付けて,表にして,縦+横=9という式を作り出します。この式を中学風に書くと,「y=-x+9」となります。「y=ax+b」の仲間です。

  中学の関数で重要なポジションをしめるものとして,グラフがあります。4年生ですからグラフは出てきません。 ですが,関数からグラフを取ってしまうと,理屈ばかりの本を読むような世界になってしまいます。見せられるものなら,できるだけグラフは見せた方が良いです。よく分からなくても,そこに規則性が出ているので,ちょっとした美しさも感じ取れてきます。
  この算数ソフトでは,[桜]スライダーをドラッグすると, 長方形の形が変わるように作りました。長方形の左下が,グラフの原点になるように作っています。ですので,一歩算数を深めたい先生は,右上の頂点が左下がり45度の直線上を移動することを子ども達に話すことができます。

  このソフト,「もっと算数」にアップしました。さくら算数ソフトをご活用の先生,こちらもどうぞご活用下さい。

『作文の教育』(宇佐美寛著)は良いです

   宇佐美先生の『作文の教育--〈教養教育〉批判』(東信堂)が届きました。すぐに,読みました。良い本です。国語教育に力を入れている先生方に,特にお勧めします。

  なぜ良いのか。それについては,お読みいただくことが一番です。

  序論。凡例1が宮本武蔵の『五輪書 』の引用です。引用部分を読むだけでも勉強になります。宇佐美先生の解説文を読むと,数倍勉強になります。

  『五輪書』 もお勧めします。宇佐美先生の引用された部分は「水之巻」の「有構無構のおしへのこと」のところです。

3年算数ソフト_ストップウォッチタイマー

  「もっと算数」サイトの仮オープンに向けて,少しずつ,構築が進んでいます。私の役割は,ソフトの提供です。

  先だってから作り進めていたストップウォッチ+タイマーのソフト。とりあえず,できました。

  普通に,ストップウォッチとして,「スタート」「ストップ」で利用できます。これに,タイマー用のタイム設定を設けました。これで時間を指定すると,その位置に赤い針が登場します。「スタート」ボタンを押すと,赤い針を目指して,黒い針が動き出します。

  この黒い針の動きに合わせて,色がつきます。設定時間に対する,消化時間が見た目の感覚で分かります。「今,1/4ぐらいかな」と把握できると,これが割合の間隔を養うことになります。

  「もっと算数」サイトは,無料で使える算数ソフト専門サイトです。「さくら算数ソフト」をご愛用の皆さんが,もっと算数も楽しく活用していただければと願って作り進めています。このソフトも「もっと!算数」にアップしました。どうぞ,ご活用ください。

宇佐美寛先生の本

  『大学の授業実践』(東信堂)というシリーズの本があります。その1巻が『作文の教育-〈教養教育批判〉-』です。もちろん,宇佐美寛先生の御著書です。
目下注文中です。

  2巻は今月発売予定です。『問題形式で考えさせる』(太田邦郎著)です。監修が宇佐美先生です。この本も出たら購入予定です。
  3巻は春頃出るそうです。池田久美子氏の作品となります。

  2巻が出たら,千葉大で合評会が開かれるかもしれません。その時は,参加して宇佐美先生のお話を伺いたいと思っています。