Monthly Archives: 4月 2011

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大田先生の微積の本

  千葉大学の大田邦郎先生の『読むだけ微積分』です。

① 距離を面積で表すことが積分になること。
② ストロボ写真は理解に役立つこと。
  
  この2点は,とても勉強になりました。
  とくに,①は小学校で教える概念のままでは理解不能です。何かしらの工夫が必要です。いつかは,この場面のソフトも作る日が来るだろうと思っていますので,その時が来たら,あれこれ考えたいと思います。
  
  小学校の算数は微分積分のにおいがしません。
  微積で表す場面が無いというのではなく,微積がそこに横たわっていることがつかみにくいのです。
  微積への新しい問題意識を持つことができたのが,この本です。ありがたい一冊です。

  偶然,この本の著者の大田先生が千葉大の教授で,宇佐美先生からお誘いを受けた合評会での本『問題形式で考えさせる』(東信堂)の著者の先生でした。『問題形式で考えさせる』は近代教育史の本です。ですので,数学とはあまりに遠い世界でしたので,最初は別人と思ってしまいました。

  
 
  

総合教育技術4月号の付録

  小学館の『総合教育技術』の4月号。この号に付録がついています。ちょうど,文庫本1冊分に相当するぐらいの本です。タイトルは雑誌の表紙にも書いてありますが,「日本の名教育者」です。
  大村はま先生も,岸本先生も,有田先生も,野口先生も,向山先生も,陰山先生も載っています。
  古いところでは,貝原益軒や緒方洪庵,吉田松陰,空海なども載っています。
  全国の先生方が一押しする先生ということで,アンケートした結果によるものです。たしか,昨年の夏頃に本誌に特集で載っていました。
  この付録を手元に置くだけでも,役立ちます。

  『現代教育科学』(4月号,明治図書)には,宇佐美寛先生の連載が載っています。
  合評会の後の会食で,宇佐美先生から5月号の原稿コピーをいただきました。4月号の内容もすごかったのですが,続く5月号は,さらに強烈にガツンと来ました。ものすごく勉強になりました。何しろ,題材が指導要領の解説の文章です。アッと驚きの連続でした。非常に高いレベルで勉強になりました。その先,6月号7月号とどう続くのだろうかと,とっても気になっています。とにかく,目を低くすることを怠らないことです。

菅原先生が大きな違いを痛感!

  算数ソフトを使っている先生から・・・・
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  この1年、算数ソフトが大活躍でした!子ども達はみんな、算数が大好きです。「動きがある」ことが、こんなにも大きな違いを生むのだと、痛感させられました。本当に素晴らしいです。
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  普通の活躍ではなく,「大活躍」をしたのです。しかも,1年間!
  さらに,「子ども達がみんな算数大好き」なのです。
  
  嬉しいじゃないですか。
  子ども達が,算数を好きになってくれたんです。
  学年が進むにつれて,嫌いになる子が増える算数。その算数を好きになってくれたんです。作り手の私も,嬉しくてたまりません。

  私に大きな喜びを与えてくれたのは,お友達の菅原先生です。まだ,若いバリバリの先生です。
  若いのですが,「動きの有無が大きな違いを生む」ことを見いだしています。
  これは,大切な発見です。
  算数は,重要な部分を,動詞が占めています。「合わせる」「残りは」「分ける」「はかる」・・・。動詞なんですから,動かせばいいのです。動かせば,わかりやすくなります。
  若いときから,こういう子どもの頭にグッと来る所に着目したら,行く末が楽しみです。これもまた,嬉しいことです。

  算数ソフトを使う先生がどんどん増えているので,私のブログも,算数ソフトに関わる内容が増えてきています。これも時代の流れです。