Monthly Archives: 9月 2011

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有田和正先生のフェアを見てきました!/三省堂本店

  三省堂の本店(神田神保町)に行ってきました!
  4回の教育書コーナー。
  写真の通りのコーナーがセットされていて,大変,感動いたしました。
  面陳(表紙を見せるように立てて並べる陳列の仕方)の一番左側は,『心に刻む日めくり言葉 子どもを育てるための有田和正追究』です。
  9日の土曜日に行ったので,この日めくりが9日の「書く量と質は正比例する」になっていました。4階のフロアを担当している倉田さんとお話をさせていただいたら,なんと,倉田さんが毎日めくっているのだそうです。痛く感動しました。
  有田和正先生のフェアは,9月末日まで開催されています。
  お近くの先生はもとより,東京へお越しの先生,お時間がありましたら,是非ごらんになってください。有田先生もすでにご覧になっています。皆さんも是非!
  
  嬉しいことは,続くと聞いています。
  その通りに,なりそうです。
  来年の春,教育書フェアが三省堂本店4階でも開催されます。その期間中のどこかで,有田和正先生のイベントが開催されるかもしれません。三省堂でのイベントです。しかも,本店です。夢のような世界です。開催が決定となりましたら,直ぐにお知らせいたします。

かけ算九九の学習ゲーム

  川崎市の放課後学習支援事業に算数の講師として協力をすることになりました。
  内容は,「かけ算九九」についてです。
  かけ算九九は,いろいろな学習を自分で開発してきているので,また,古典的な教材もたくさんあるので,材料には事欠きません。その上,算数ソフトもご紹介しますので,かなり充実した内容になると思っています。

  川崎市でご紹介する内容の一つが,右の「宝を隠せゲーム」です。昔をご存じの方には「かけ算大海戦」と言った方が伝わりが良いかもしれません。

 やり方は,至って簡単です。

① 右のようなプリントを配り,かけ算の段を一つ決めます。たとえば,「5の段」と。

② 5の段の九九の答えを,マスの中に書きます。順番に書いても,あちこち散らしながら書いても,OKです。

③ 3つのマスに,「宝」を隠します。宝の絵を3つのマスに書き込みます。「○」をつけるだけOKです。

④ 先生が,名探偵か大泥棒になって,宝を見つけに行きます。
   先生が,「5×3!」と言ったら,「15」と書いてあるマスに×をつけます。もし,そこに宝(○)があったら,宝は見つかった事になります。

⑤ 先生は5の段の九九を,合計6つ言います。
  宝が1つでも残った子が勝ちとなります。

  こういうゲームです。
  このゲームの特徴は,先生が九九を1つ言ったときから,教室がドーンと盛り上がることです。
  そうして,ゲームが終わると,宝を全部取られた子を中心に,「もう一回,やりたい!」と声が上がってきます。「明日ね!」と言って,明日につなげます。  
   
  

2年生「水のかさ」 1dL=100mLのソフト

  このような問題。
  何度も,水を操作したんだから,みんなしっかりできるだろうと思うのですが,それがどうもそうも行かないことがあります。
  操作活動と,単位の関係の理解は「別脳」と考えた方がいいと,私は思っています。
  そこで,100mLになったら,それは1dLであること。
  200mLになったら,それは2dLであること。
  そうして,1000mLは,10dLでありながら,1Lでもあること。
  こういうことを,見て理解するソフトを作りました。
  それが,昨日,お見せしたソフトです。

  まずは,mL単位での数値が出るようになっています。
  水の量が100mLを超えると,「dL」ボタンが表れます。
  それをクリックすると,縦一列(100mL)が1dLの束に変わります。左の画面ですと,1dL束が6つ出てきます。
  
  解説を読むより,実際にソフトをダウンロードしてごらんになった方がわかりやすいです。「もっと!算数」にアップされましたので,是非ご覧ください。

第94回 授業道場「野口塾」in 宇都宮

  10月8日(土)に 授業道場「野口塾」in 宇都宮 が開催されます。山中先生による「野口国語を追って」に惹かれています。山中先生が学び取ったエキスが詰まっているように思えています。嬉しいのは,その後に,野口先生の講演があることです。
  これまでとは,ひと味違う学びができそうです。
  懇親会も参加予定です。  

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┃2┃第94回 授業道場「野口塾」in 宇都宮
                  栃木・渡良瀬教育サークル
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今年も宇都宮市で「野口塾」を開催いたします。

今回は、野口芳宏先生に新学習指導要領の重点である
「言語活動の充実」についてお話いただきます。

授業作りに悩んでいる先生、必見です。

○日時  10月8日(土) 9:30~16:30
○場所  栃木県宇都宮市 「宇都宮市文化会館 第2会議室」
http://www.bunkakaikan.com/index.html
     (JR宇都宮駅からバスで約20分)
○定員  60名
○参加費 5000円 (当日、お支払いください)

○日程
  9:30~    受付
  9:50~10:50 野口先生講話「言語活動充実のための重点」
 11:00~11:30 ミニ講座(1) 井関和代「未定」
 11:30~12:00 ミニ講座(2) 山中伸之「野口国語を追って 理論」
 12:00~13:00 昼食・休憩
 13:00~14:00 野口先生模擬授業「アップとルーズで伝える(光村4年)」
 14:10~14:40  ミニ講座(3) 山中伸之「野口国語を追って 実践」
 14:50~15:50 野口先生講話「今、教師に求められるもの」
 15:50~16:30 交流会
 17:30~19:30 懇親会(希望者のみ。JR宇都宮駅近辺で)

※17:30頃から、JR宇都宮駅近辺で懇親会を開催いたします。
※日程及び内容は変更になる場合もあります。ご了承ください。

●お申し込み
(1)E-mail yama-san@par.odn.ne.jp (山中伸之)
(2)件名を「野口塾in宇都宮2011 参加希望」としてください。
 下記事項をご記入下さい。
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 1 お名前
 2 御勤務先
 3 Eメールアドレス
 4 ミニ講座発表希望の有無
 5 懇親会ご参加の有無
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※お問い合わせも上記へどうぞ。
※お申込後、3日以上たっても受付の連絡がない場合は、お手数で
 すが再度お問い合わせくださいますよう、お願いいたします。
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 算数が好きな子 横浜市40%,算数ソフト70%!

  昨年度の内容ですが,横浜市が学習状況調査を実施し,まとめたデータが公表されています。
  その中に,「各教科「勉強が好き」と答えた児童生徒の割合」の折れ線グラフがあります。その算数・数学の折れ線を読むと,次のような数値になります。

      1年生  59%
      2年生  55%
      3年生  55%
      4年生  46%
      5年生  40%
      6年生  36%
   中学1年生  22%
      2年生  22%
      3年生  26%
        http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201007/images/phpubNLLV.pdf

  横浜市は,私立中学への進学率が18%もあるので,中学のデータはそういう子が抜けた後のデータのようにも思えます。そうだとしても,算数・数学は,横浜の子には好かれていないことが伝わってきます。
  
  一方で,70%という驚異的なデータが『教師のチカラ』(日本標準)7号に出ています。工藤良信先生の御論文です。

  「算数ソフトを使って,授業が分かりやすくなった。」「算数が好きになった。」という子が7割になる  これは,小学校5年生です。

       横浜市       算数ソフト使用クラス
  5年生  40%          70%

  調査方法も時期も違うので,一概に比較はできません。
  しかしながら,これだけの違いがでると,何らかの意義の有る差として位置づきます。

  横浜市と工藤学級との大きな違いは,たった一つです。「算数ソフトを使っているか,いないか」にあります。
  算数ソフトを使わない,これまでの算数の授業をすると,5年生で40%ぐらいと低迷するが,算数ソフトを使って授業をすると,それが70%ぐらいに飛躍的に高まるということです。

  このような数値からも歴然とした差が出ていますが,算数ソフトを使ったときの子ども達の様子を一度でも体験すれば,確かに「算数が好き」という状態になっている事がわかります。
  その算数ソフトを継続的に使った結果が,5年生で70%なのです。
  
  「算数好きの子が一人でも増えてほしい」
  その願いが,上のデータが示すように,少しずつ形になってきています。とても,嬉しいです。
  算数ソフトを活用して,楽しい算数の授業を展開しましょう!

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  新しい算数ソフトが,また一つできます。
  2年生の「水のかさ」。mLとdL,Lの関係を把握するソフトです。
  「dL」ボタンをクリックすると,どうなるでしょうか。「もっと!算数」サイトにアップされましたら,是非,ご覧ください。
  
  

2年「水のかさ」 計算ソフト

  水のかさの計算です。

  実際の水から離れて,数として計算を進めていきます。
  式を見て,きちんと計算できる子にも,この筆算を見せておくことは大切な学習となります。
  この筆算では単位をそろえます。位取りをそろえる普通の筆算とは,見た目,ちょっと違う姿になります。その違う姿をしっかりと見せ,どういうきまりで筆算が成立しているかを考えることが大切なのです。
  
  なにしろ,これまでのように末位ですっきりそろう形にはならないことが出てきます。どのクラスにも,とまどう子もいて当然です。
  でも,このとまどいは,乗り越えないとなりません。それには,何度も見て,単位をそろえた形の筆算を目に馴染ませることです。

  このソフトの「2」のコーナーに入ると,画像のようなタイプの問題ばかりが出てきます。
  5回,10回と,ソフトを見せていると,「筆算の書き方のきまり」を子どもも把握してきます。
  ですので,城ヶ崎滋雄先生のように,「筆算の書き方を先生が説明しないで,何回か見せてから,子ども達にきまりを問う指導」ができます。
  先生に言われずに,自分で「きまり」を見つけられるように進む授業です。これは,グッドです。算数の「本質的な学習(算数的きまりを発見する学習)」を行えるからです。

  「単位」という言葉は,子ども達にとって,ちょっと抽象的です。
  抽象的な用語の学習時の基本は,ちょっと比喩的に話すことです。頭への入り方が少し良くなります。
  たとえば,「入れ物」という言葉を使って,「入れ物をそろえます」とか,「リットル升同士でそろえます」などと,語るようにすると,グッドです。

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  このソフトも,「もっと!算数」サイトにアップされました。2年生担当の先生,どうぞ,ご活用ください。