Monthly Archives: 7月 2012

You are browsing the site archives by month.

2次元表のソフト

3年生で登場する,二次元表のソフトです。

この二次元表をちょっと分かりやすくしたいなと思って,現役の頃は,模造紙に表を書いて,黒板で演出して見せていました。

どうやるかというと,画像の上の3つの表を用意しておいて,それを黒板に貼り付けて,1組の下に2組を入れて,2組の下に3組を入れて,そうして二次元表になる様子を見せたのです。

模造紙の教材でも,子ども達はとてもよく分かってくれました。そういう時は,妙に嬉しいですよね。

それをソフトにしたのが,この画像のソフトです。
雨粒君を左にドラッグすると,表が重なります。3組まで重ねると,パッと合計の表が登場します。
合計が幾つになるかも,そこで学習できるようになっています。

[おにぎり]ボタンをクリックすると,二次元表が出てきます。そこでは,バラバラの3つの表を見ながら,2次元表にまとめる勉強ができます。

「クリック」と書いてある[本]ボタンをクリックすると,数字が全部変わります。
もう一問練習したいと思ったら,クリックするだけですぐに取り組めるので,とても便利です。
なんだか,見ているだけで,楽しい気分になってきます。

このソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(3年1巻)に入っています。3年生の先生,ぜひ,使ってみてください。
--
北海道の渥美先生とお会いしました。
算数ソフトがお役に立っていて,感激しながらお話しを聞いていました。
テストの点数が上がったことも嬉しいお話しだったのですが,今回も,あの子がこうなった,この子がこんな風になったという,気になる子がグイッと成長の一歩を踏み出したようなそんなお話しをたくさん伺いました。

勉強もできて欲しいですが,気になる子が良い方にエネルギーを出し始める姿は,勉強以上に感動的です。
あしたは,チーム算数があるので,城ヶ崎先生や佐々木先生からも,ソフトにまつわる「ちょっといい話」を聴くことができたらと思っています。
明日も,楽しみな一日なります。

3年生の分数のソフト

3年生の分数のソフトを1つ御紹介しましょう。
『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(3年2巻)に入っているソフトです。
このソフトには,「大きな数」「小数」「分数」が入っていて,「分数」だけでも,27本ものソフトが入っています。
すごい数だと思います。

右のソフトは,その中の1つで,分数を小さい順に並べるソフトです。
教科書やドリルにも,「下の分数を小さい順に・・・」というような問題が出てきますよね。その学習が,楽しく何度もできるのがこのソフトです。

分数のアイコンをドラッグして,アイウエにドロップします。
正しい位置に入れば,ピタッと収まりますが,ハズレの場所でドロップすると,元に戻されてしまいます。
すでに,分子を見比べれば良いことは学習済みですので,分子を見て順にドラッグしていけば,簡単にできます。
[2]のボタンをクリックすると,今度は大きい順に並べるタイプになります。
分子の大きい順にドラッグすればいい,と反応できる子は,さすが!となります。

分子の大きさで比べればいいことを,うっかり忘れてしまっている子でも,ドラッグドロップを繰り返し正解の分数が並ぶと,小さい順というのは,分子を見れば分かると気がつきます。

そうやって,数だけみて学ぶのは・・・と思う先生もいますので,[アンコウ]ボタンをクリックすると線分図が出るように作り込んであります。
数だけで分かることも大切ですが,量をしっかり見せて,数の持っている意味をつかませることは,もっと大事なこととなります。量を簡単にしたのが数だからです。数は,いわば,量の記号なのです。

理屈はともかくとして,子ども達が楽しんで順番に並べる学習をしてくれたら,それだけで嬉しいと思います。

宇佐美先生から薦められた『生徒たちには言えないこと』

先日,宇佐美寛先生とお会いしました。
その時,本を御紹介いただきました。
『生徒たちには言えないこと』(諏訪哲二著,中公新書ラクレ)です。

私にも読めそうな本だったので,早速購入して読み始めています。

●先生がえらいのは学校に所属しているから。
これは,その通りです。
近所の子ども達に何か指導を入れても,それは学校で指導を入れるときは大きく違います。「なんだ,このオッサン」となり,通じないのが基本なのです。
子ども達も,自分との関わりで大人を見るので,「あんたなんかに,言われたくないよ」となるのでしょうね。それは肩書きの無い人が何を言っても,効力が弱いことと通じます。
先生は,先生としての役職を担っているから,えらいと思われ,指導も通るのです。
先生としてえらさを保つことは,とても大切な教育行為です。

●教師の「建前」やもっともらしさで,子どもたちを守る必要がある。
ここだけを読むと,何とも奇妙な感じですが,この本を読むと,なるほどと思えてきます。

急ぎ足で読んでいるので,ちょっと落ち着いて読もうと思います。

3年生の「大きな数(千万の位まで)」で楽しい授業!

今月,学陽書房から本が出る城ヶ崎滋雄先生が,算数ソフトを使って楽しい授業を展開されました。
御紹介しましょう。

10倍するとどんな数になるのか,それを素早く答える勉強をしました。

勉強方法が,実に面白いのです。
「一対一対決」
です。
相手より早く,正しく答えられたら,勝ちとなり,次の問題にも挑戦できる,勝ち抜き戦です。 たくさん勝ち抜いた子は,チャンピオンになります。

勉強する方向に向かう対決で,チャンピオンも生まれるのですから,これはある種,スポーツに似た感じなので,「スポーツ算数」とでも呼びたくなります。

驚くことは,短時間で40問近くも練習できたことです。
「短時間」「大量の問題」
しかも,集中して。盛り上がって。

頭に10倍の数の意味も仕組みも入り,それが即答できるようになります。
その上,楽しいのですから,また,算数をやりたくなりますね。

その城ヶ崎先生の実践がMLにアップされたら,佐々木智光先生が「勝ち抜き戦」で算数ソフトを使ったと教えてくれました。
佐々木先生の実践では,どっちが素早く答えられたかの判定は,選手でない子ども達,つまり,観戦者が行います。
スポーツは観戦者もしっかりプレーを見ます。その上に,ジャッジを担当させたので,子ども達はいつも以上によく見ています。
これも,実によい仕組みだと思います。

こういうスポーツタイプの算数の授業がときどき展開されたら,日頃の授業もバリバリに燃えて勉強したくなりますよね。
--
このソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(3年2巻)に入っています。

城ヶ崎滋雄先生の本が出ます!

毎年,今頃に開催されている流し素麺の野口塾に,今年も参加してきました。
楽しいことがたくさんあったのですが,その中でも,グイッと来たのは,城ヶ崎滋雄先生の本が学陽書房から,今月発売になると知ったことでした。

『クラスがみるみる落ち着く教師のすごい指導法! ー荒れを克服する50の実践』 

ついに,真打ち登場!という思いです。
amazonnで予約開始となっています。どんな本なのか,今からとても楽しみです。
城ヶ崎滋雄先生のブログは,こちらです。
これから,講師としての全国を駆け回るのではないかと思っています。

もう一人,山本正実先生がもしかしたら,某出版社から本が出せるかもしれません。
今月中に,その企画会議があるそうです。そこを通過したら,本になることが決定となります。
山本先生も企画が通過し,新刊が出たら,今より忙しい毎日になるように思っています。
山本正実先生のブログはこちらです。

友達の先生が,こうして,どんどん力を発揮していく様子を見ると,私もますます頑張ろうと思います。
小学館さん,学陽書房さん,登龍館さんが,野口塾にお力添えを下さっています。
感謝に堪えません。
次は,小学野口塾です。
その次は,教育の原点セミナーです。
熱い夏になります!

 

8月4日(土)の山口

藤本先生から,「第九回元気! 授業・学級づくりセミナー」の日程が届きました。
—-
開会 9:40~
【第1講座】 9:45~10:45
桂 聖先生の講座 「国語授業のユニバーサル
デザイン―「全員活動」の授業づくり―
【第2講座】11:00~12:00
横山 験也先生の講座「行儀作法の教育を」
*昼食休憩 12:00~13:00
【第3講座】13:00~14:00
桂 聖先生の講座 「説明文授業のユニバーサ
ルデザイン―要点・要約・要旨の指導技術―」
【第4講座】 14:15~15:15
横山 験也先生の講座「算数ソフト最前線」
【第5講座】 15:15~16:00
算数ソフト活用実践事例(有志による)
*横山先生のコメント有
—-
私が最も注目をしているのは,第5講座「算数ソフト活用実践事例」です。
これからの時代の授業の一つの姿,その事例を出し合う講座です。
時代はこういうところからも進んでいくのだと感じ入っています。

この第5講座ですが,急に入りました。
何となくですが,タイミングが良い感じなのです。
ちょっと,頭をひねれば,面白いことができそうな気がしています。
すこし,考えます。

桂先生とも1年ぶりでお会いします。
ちょうど1年ほど前にお話ししたことの続きのお話しができるかもしれません。
着実に,面白い方向に向かっているので,今が実に楽しいです。