Monthly Archives: 8月 2013

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6年「場合の数」のソフトを開発中!

8629_4006年生の「場合の数」の続きです。

カード4枚を並べるタイプです。
まずは,横一線に並べてあるのを見ます。
それから,横一線を樹形図にします。
その移り変わりをボタンクリックで見ることができます。
画面は,その途中の様子です。
聖徳太子が一番上に集まり,最後は1人になります。
面白いのは,ボタンをもう一度クリックすると,リバースすることです。
樹形図になったり,横一線になったり,見ているだけ,妙に楽しいです。

問題は,藤原道長や清少納言などが先頭の場合です。
それが,メクリの下に隠れています。
どんな感じになっているのでしょうか。それも一つの楽しみです。

樹形図は横一線に比べて,仕組みが見えやすくなります。
そこから,なんとか計算で答えを出せないだろうかと頭が働けば,グッドです。
そのヒントが出るように作りこみたいと思っています。
こういう計算へ導く機能を盛り込んでこその樹形図と思っています。
どんな風になるかは,これから作ります。
完成までは,まだ,だいぶ時間がかかります。

今日は,ディレクターの勉強をしました。
浜田先生からご希望のあった,音声を出す方法がわかりました。
テキストを埋め込んでおくと,それをマシンが自動的に読み上げてくれます。
このソフトのどこかに,それを入れてみようと思っています。

6年の「場合の数」のソフトを開発中!

8630_400ソフトとブラックボックスで算数を面白くしている藤本浩行先生から,算数MLにメールが届きました。
その内容は,6年の「場合の数」の表と樹形図を関連づけるソフトの必要性でした。
そのメールを読んで,自分自身も子どもの頃,樹形図の意味がよく分からずにいたことをフッと思い出しました。
何とかしたいと思い,右のようなソフトを作り進めています。

[樹形図]をクリックすると,先頭の同じ人物が合体します。
もう一度クリックすると,元に戻ります。

これを繰り返し見ることで,並列に示した図より,樹形図の方が何となくまとまりがいいと感じてくれたらと思います。
そのためには,「計算出来そう!」という雰囲気を作ることです。
その機能をこれから,作り込みます。

完成は,大分先になりそうですが,とても楽しみです。

『風土記』の報告作法

昨夜遅く,久しぶりの雷となりました。
万一に備えて,データの入っている外付けハードディスクをPCから切り離しました。
これで,一安心。
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そうして,『風土記』です。
ようやく「肥前国風土記」に入りました。
肥前,肥後の「前」「後」の意味も書いてあり,多いに勉強になります。

ちょっと,思いにふけったのは,崇神(すじん)天皇(第10代天皇)の命を受け肥後の国へ討伐に行った健緒組(たけおくみ)が,戦勝報告をしたセリフです。
「臣(わたくし)は,かたじけなくも大君の命令を受けて・・・・討伐をすると,刀の刃を血ぬらずに・・・・凶賊どもは自滅いたしました。
大君の御威光によらなかったら,とうていそのようなことはありえなかったでしょう」

実際にはどろどろとした戦いになっていたのだと思いますが,それをそのまま正確にかくかくしかじかでしたとは,報告していません。
目の前にいる大君が喜ぶように,大君を立てるように伝えています。
しかも,まるで奇跡が起こったかのように伝えています。
こういう報告の仕方,ここに日本人の報告作法の原点があるように感じました。

また,健緒組の使った刀は,崇神天皇からの拝領刀のようにも思えています。
超高級な刀なので光をまばゆいばかりに反射します。晴れた日に敵と対峙したら,神々しい力が剣から放射されたようにも思います。
当時のハイテク技術で戦い,報告は日本人的に。そんな姿が感じられ,風土記がますます面白くなっています。

風土記の算数

写真撮影クルーの一員として,学校訪問をしてきました。
炎天下での撮影もあり,かなりの厳しさを感じましたが,それにも勝る面白さを体験できました。
なんと言っても,勉強になったのはプロカメラマンの写真に対する姿勢です。
非常に前向きで,場面場面での対応を見ているだけで,私の方も前向きになります。
前向きな姿勢は,自然と人に伝わるのだと感じました。

道中,読んでいたのは,『風土記』(東洋文庫)です。
豊後風土記の初めの方に,
「ただ一カ所の湯はその穴が井戸に似てて口径一丈余りで深さははかり知ることができない」とありました。
グッと来ました。
一丈というのは,10尺ですから,約3mです。
井戸に似た穴の大きさが約3mなのです。
ということは,その程度の井戸は当時からあったということです。
常陸風土記には,井戸に関する面白いことが結構載っていて,それと重ねると,当時の様子が少し伝わってきます。

井戸の存在にも驚きましたが,算数的には,「口径(さしわたし)」という記述に,とても感動しました。
さしわたしというのは,今風に言うと「直径」です。
その穴が井戸に似てて直径3mぐらい
と書いている事になります。
豊後風土記の本は,本棚にもう一冊あるので,そちらで見てみたら,「口径(わたし)」とありました。
どちらにしろ,直径という意味です。

どうして,こういうことが感動となるのかというと,日本最古の直径の記録が,「井戸に似た穴の直径」と言うことになるからです。
それも約3m。
寅さん的に言えば,「国の始まりが大和なら,直径の始まりは井戸似の穴」ということになります。
算数のエピソードとして一級品です。

「何算かな?」の試作品ができました!

8632_400「何算かな?」というソフトの試作品が出来ました。

問題文を読んで,演算を決める。
これだけにスポットを当てています。

重要なのは,演算決定を一発で出来る力を持つことです。
たし算で試しダメだった。ひき算で試しダメだった。そうしてかけ算でできた,というのではダメなのです。
問題文を読んで,これはかけ算だ!と判断できる力を持たせることです。

ですので,じっくりと問題文を読むことをして欲しいと願い,何分考えても一発で答えられれば,「一発君」が登場するようにしてあります。落ち着いて考えて正答を出そうとする子になって欲しいです。

算数・数学好きを増やす会のMLに,試作品をアップしたことをお知らせしました。
工藤先生,藤本先生,奥田先生から,ご好評をいただきつつ,さらなる付け足しのご意見をいただきました。
友達はありがたいです。

「何算かな?」ソフトを試作中!

8633_400四国の愛媛県,宇和島へ行った時の前夜祭。大嶋由美先生が計算はできるが,何算を使うのかが分からない子がいる・・・というお話を伺いました。

ふつうは,「そういう子には・・・」と何かしらの指導法をお話しするのですが,私の頭は「どういうソフトがあったらいいだろうか」と動きます。
時間があったら,作ってみたいと思い,ちょっとやってみました。

まだまだ試作段階です。なんとか目鼻を付けて,算数好きを増やす会のMLでご披露したいと思っています。

ソフトの仕組みは,とても単純です。
[クリック]で問題が変わります。
問題文を読んで,「たし算だな!」と思ったら,[+]をクリックします。
合っていたら,式が登場します。外したら,別の演算記号をクリックします。

一発で正解できたら,「一発君」を登場させるのもいいかなと思っています。
楽しみながら,作り進めたいです。