大阪のセミナーの翌日,大阪の池田市へ行きました。
そこで,鎌田先生,平井先生とお会いし,池田の散策を楽しみました。
鎌田先生は,今大切と言わている「チーム学校」をずっと以前から実践され,『しごこちのいい学校』として本にされている大人物の元校長先生です。現在は教育委員会にお勤めです。
平井先生は,鎌田先生が校長時代に池田小学校で教頭先生をされていました。
その後,池田小で校長先生をされています。
素晴らしいお二人が池田の街を案内して下さいました。
これ以上の贅沢はないでしょうね。ありがたい一時でした。
心密かに思っていたことがあります。
「鎌田先生が街を歩くと,あちこちから声がかかる」という話があります。それが本当なのかどうか,気になっていました。
まあ,学校の中でしたら,誰しも「先生!」と子ども達から声をかけられます。ですが,それが街の中となると,そんなにありません。
実際に3人で歩いていたら,本当に声がかかるのです。
しかも,一度や二度ではありません。行った先,行く途中,どんどん声がかかります。
特に印象的だったのは,池田城跡の公園です。
大学生ぐらいの青年2人が立ち話をしていました。
この2人がいる方向に道なりに歩いていたら,青年から声がかかりました。それからは,今どうしているのかなど話が弾んでいます。
驚いたのは,鎌田先生がその青年の名前を覚えていることでした。もちろん,平井先生も。
すごい学校経営をされていたのだと感じました。
今,『しごこちのいい学校』を手にして,少し読み返しました。
この本,いいですね。
日清ラーメンの記念館や落語ミュージアム,池田城跡,池田の無料動物園など,ゆっくりと見学させていただきました。
そうして,その夜,池田の若い先生方が集って学ぶ「明日使えない教育の学習会」で少しお話をさせていただきました。
熱心に学ぶ若い先生方から,エネルギーをいただきました。
ありがとうございました。
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バングラディシュの小学校の教室。
場所は首都ダッカの中心部に近いところなのですが,かなり細い路地を通って,この教室に入りました。
思い返しても不思議なのは,どこからが学校で,どこからが一般の所なのかわかりませんでした。
建物があり,入り口から入ったら,そこが教室なのです。
写真は参観させていただいた教室の背面です。
日本ですと,ここに黒板があり,今週の予定などが書き込めるようになっています。
こちらの教室では,背面はご覧のように掲示ボードになっています。
「word zone」と書いてあり,丁寧に単語を記入した紙が,縦横きちんと貼られています。
壁面も同様にたくさんの掲示物があり,天井には飾りつけがされていました。
隣の教室もちょっと覗いてみたら,同じように掲示物が一杯ありました。
少しで勉強が出来るようにと教室環境を整える先生方のハート。
これは世界中変わらないのですね。
「教師魂は世界共通なのだ」という思いが湧き上がってきて,ちょっとジーンと来ました。
いつか,この教室でも算数ソフトIMが使われる日がやってきて欲しいです。
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この教室で,私は衝撃的な光景を見ました。
それについては,また,後日書くことにしましょう。
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去年の9月。ルワンダとケニヤを視察しました。
ルワンダでは,日本大使館,JICAルワンダを訪問しました。
また,Tophillホテルで開催されたSBI全国大会にも出席し,壇上に上がることもできました。
そのSBI全国大会の記事が,ルワンダの教育省関連機関のwebニュースに紹介されていました。
9月11日の記事です。
今日,この記事のことを知らされたので,懐かしさもあり,ざっと下までみました。
そうしたら,最後の記事に私が出ていました。
また,『Interactive Mathematics』の紹介ビデオのリンクもあり,驚きました。
記事も実に良い文面です。
英文に囲まれている自分の写真もなかなか良い感じでした。
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ルワンダのニュースのことをフェイスブックに書いたら,「海外教育事情にはすごく興味がある」と小学校の先生からコメントをいただきました。
大阪までやってきた栃木の先生にも驚きました。今日のフェイスブックの先生にも感動です。
つくづく思います。
「徳は孤ならず。必ず隣有り」(論語)と。
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大阪での2つ目のお話は,算数ソフト。
少し見せてから,会場の皆さんが見たいところを見ていただくことにしました。
その中で,「5年生の割合」というご希望がありました。
ソフトを開きつつ,「算数の一つの単元は,新しい考え方の学習なんだ!」という様なことを思いつつ,1つめのソフトを開きました。
「01A,割合/理解/試合でよく勝ったのは,どっち?」です。
このソフトでは,AチームとBチームの,試合数と勝ち数を自由に設定できます。
右のように,
Aは8試合中4勝
Bは4試合中3勝
と設定しました。
画面に出てきた「星取り表」を見て,良く勝っているのはどっちなのか,考えます。
勝ち数では,Aの方が勝っています。
これが既習の比べ方です。
でも,全体でみると,Bの方が勝っているように見えます。
それをどうやって示すか。
ここが,ソフトの腕です。
「?」マークのクリックで,一瞬で,横幅が等しくなります。
すると,Bの方の1勝は,Aの2勝分の幅をもっていることがわかります。
この全体をそろえる比べ方が割合なのです。
この新しい比べ方を,計算でわかるようにするのが,割合の学習なのです。
そんな話をしました。
ほんの少しですが,算数への理解も深まり,また,ソフトのパワーも感じていただけました。
会場の先生方皆さん,算数ソフトを使いたいと手を挙げて下さいました。
ありがたいことです。
子ども達もどんどん理解が深まり,算数力が総合的にアップしますね。
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『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』には,クラウド版・ダウンロード版があります。充実しています。ぜひ,ご活用下さい。
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3日の日曜日,大阪で笑いのセミナーに参加してきました。
会場に着くや,「さくら社のこの本,いいでですね。同僚に広めています」と言われ,良い本を出せて,本当に良かったと思いました。
この日のテーマは「笑いのバロメーターを吹っ飛ばせ!1年中大爆笑するクラスの作り方セミナー」でした。
最初は,算数の授業事例。
いつもなら,事例を示して,すぐに次の事例を話すのですが,今回は「笑い」だったので,何が笑いを誘っているのか,ほんの少し考えてもらいました。
そうしている内に,せっかくだから,「算数の思想」について話しました。
これが,思いの外,好評でした。
「算数に思想がある」なんて,誰も思っていません。
算数は淡々とした内容なので,基本は無機質のように思えます。
そう思うのは,学校での指導内容が算数の結果を対象としているからです。算数の生まれ育ってきた過程までは踏み込んでいないので,先生方の教材研究の目には,算数の思想までは映し出されないのです。
しかしながら,算数も人類の長い歴史の中で生まれ育ってきた一つのジャンルです。
突発的に生まれることはなく,それなりに人類の生活のあれこれがあって,算数も生まれ,育ってきたのです。
そんな観点で算数を見ると,算数の思想が見えてきます。
それは,「平等」や「公平」の思想であり,その目指す方向は「平和」なのです。
今回は,3年生の円の導入の演じました。
直線が否定され,四角が否定され,楕円が否定され,みんなが納得したのは円だったという流れです。
その後,「平等の思想」と話したので,参加された先生方はとてもよく納得いました。
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大阪の会場に,栃木県から参加してきた先生がいました。
「なんで大阪までわざわざ・・・」と聞いたら,近い将来,後進国の小学校で教鞭を執りたいのだというのです。それでその道を歩んでいる私の話を聞きたいと思ったのだそうです。
「徳は孤ならず,かならず隣あり」(論語)
まさに,そんなことを感じた一瞬でした。
偶然ですが,会場には海外理数科教育の会社の社長さんも参加していました。
小野口先生との交流も深まりました。
日本の教師が海外で教育支援をすることは,そのこと事態が「平和な国家作り」の基となります。大いに交流を深めたいと思います。
野口先生からお電話をいただき,6月に開催される「第3回 教育と笑いの会」で私も少し出番をいただきました。
学校から笑い声が聞こえてくる時は,良い学びが進んでいるときです。
怒鳴り声が聞こえてくるときは,学びが逆進しているときです。
明後日,大阪で「笑いのバロメーターを吹っ飛ばせ!1年中大爆笑するクラスに」でお話しします。
教育の笑いが好きな先生。
今度のクラスは,もう少し笑わせたいなと思っている先生。
ぜひ,ご参加下さい。
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右の写真は,バングラデシュのたばこ屋さんです。
板の上に布を敷き,その上にタバコの箱を並べています。
箱で売っているのだろうと思っていたら,同行の人が2本だけ購入していました。
1本売りもしてくれるのです。
これも,バングラデシュの首都ダッカの道路脇の光景です。
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