Monthly Archives: 8月 2016

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暑中お見舞い申し上げます

b7502暑中お見舞い申し上げます

その昔は,これをハガキで出していましたが,いつの頃からでしょうか,投函することがなくなりました。

その代用とはなりませんが,ブログにこういった画像を貼り付けて,それなりにお伝えしている次第です。

今月は,13日(土)に「チーム算数」があります。場所はいつものジョナサンです。
集まるメンバーも,いつもの通りだと思います。
16日(火)は東京で若い先生方との懇親会に参加予定です。
今月は,SG会が開催されない月なので,楽しみは9月となっています。

b7507右は,ルワンダの首都キガリにある庶民の市場で見かけた上皿ばかりです。
年季が入っているからか,傾いていても気になりません。
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ルワンダ渡航で読んだ人工知能の本,良いです!

b7504ルワンダに行く前に,ちょっと調子が悪くなり,荷物を極力減らして行くことにしました。そのため,持って行く本も小さいのを1冊だけと決めました。
選んだ本は,『人工知能はなぜ未来を変えるのか』です。

行きの飛行機で半分弱。
宿で少し。
帰りの飛行機で残りを・・・。
こういうプランで持って行き,ほぼ,その通りのペースで読みました。

読み進めつつ,ふと思ったことがあります。
それは,問題解決学習に幾ばくかの疑問を感じている先生は,この本を読むとすっきり感を味わうのではないかということです。

古典的な本ですが,戦前の藤森良蔵の記した『算数母の心構』に感動をした先生にも,この本はお薦めです。
1つの問題から考えるのではなく,桃太郎の繰り返しで複数の問題に取り組むことで理解していくことがなぜ重要なのか,その理由がこの本にも書いてあるからです。

今日の午後7時のNHKニュースのトップが人工知能の話題でした。IBMの開発した人工知能ワトソンがガンにかかっていた女性を救ったことを報じていました。
夢ではないかと思えるようなことを,一つまた一つと成し遂げているのが,人口知能です。

算数ソフトは人工知能を育てる力を持っていませんが,ブートキャンプの取り組みから,アフリカの子ども達の算数力を急速に伸ばすことができると確信しています。
とはいうものの,途上国の子の計算のできなさ加減は,半端ではありません。
とてつもなく分厚い壁があります。それは,暗算の壁です。
5年生になっても一桁のたし算の暗算ができない子がいるのです。それも,普通にいるのです。
1年生,2年生は壊滅的に暗算ができません。
そこに挑戦しているのが,私たちの「算数ソフト団」です。
現地の先生方と協力をしつつ,また,人工知能からも学びつつ,大いなる前進をと思っています。
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ルワンダの時計屋さんの時計が

b7505ルワンダの首都キガリの繁華街で見かけた時計屋さんです。
高級時計が並んでいるのだと思いますが,私の関心所は,店の看板にかかっている大きな時計です。
この時計を見て,「これは撮影しなければ」と思ったのです。

ポイントは,数字の4です。
普通,ローマ数字の時計は「Ⅳ」と記されるのですが,この時計は珍しい形になっています。

明治時代の日本にもこのタイプの文字盤が輸入されていましたが,今は,ほとんど見かけません。

ローマ数字は,5を中心に,[-1,5,+1,+2,+3],10を中心に[-1,10,+1,+2,+3]と表示されています。
こういう区切りの良いところを中心に前後に数字を用いていく文化が西洋にはあるようで,時計の読み方も,日本の小学校とはひと味違っています。
2時40分は,「3時20分前」と教えるのです。
30分を過ぎたら,○分前という読み方になっています。

日本では,3時40分は3時0分からの続き物として40分と教え,3時50分も3時50分と教えています。
正の数の考え方で押し切っている感じがして,日本の読み方の方が小学生には易しいと思います。
負の数の感覚に近い「前」で教えるルワンダでは,時間の計算は難解だろうなと思います。

時計屋さんの大きな時計を見て,あれこれ,ふと思いました。
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プログラミング教育が始まりますね。良いですね!

次の指導要領の時代から,小学校でもプログラミング教育が始まりますね。
これは,とても良いことです。
プログラミングができるようになると,コンピュータを思い通りに動かせるようになります。
これは,「コンピュータでの物作り」なので,精通すればするほど,精巧な物作りがコンピュータでできるようになります。
この方面,「隅々まで力を抜かずに精魂込めて!」という気質が日本人にはあるので,きっと20年,30年後には,今の私たちには考えつかないような秀逸なものを創り出す日本人が続出するだろうなと,私は思っています。

指導要領では,プログラミングを学ぶのが児童・生徒となりますが,個人的には,志ある小学校の先生にも大いに学んで欲しいと思っています。
なぜなら,日本の小学校教育が非常に優れいているからです。
その優れた教育文化をコンピュータを通じて形にできる先生が増えたら,どうなるでしょう。
日本の小学校教育が質の高いレベルで安定するようになり,歳月を重ねることでその高いレベルを持続的に上昇させる仕組みができます。
これは,当然のように,世界の途上国の教育へも応用することができます。

ですので,指導要領の改訂だけでなく,現役の先生がプログラミングの専門学校に3年5年と通えるような制度を作って,「指導法」という教育の無形文化財を,コンピュータを通じて形あるものに変えていける先生も輩出して欲しいです。

何で,こんな風に思うのかというと,15年前にプログラミング教育を自分で自分に実践した私が,今は,国際協力機構(JICA)の委託を受けてアフリカのルワンダの教育にかかわるに至っているのです。
もし,プログラミング教育を施さなかったら,私は観光目的以外で海外に出ることは決してなかった思います。

日本が世界から愛されている今の時代に,世界に誇れる教育を次々に形にしていくことも,日本の小学校教師の成すべき事の一つだと思っています。

ところで,今月の「チーム算数」は13日(土)です。
場所はいつものジョナサンです。
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「ホテル・ルワンダ」の舞台になったホテルへ

b7512私は観ていないのですが,「ホテル・ルワンダ」という映画があります。
1994年,ルワンダで大虐殺が起こり,120万人以上の人が虐殺されたそうです。
そんな中,ある一人のホテルマンが1200名以上の難民をホテルにかくまい救いました。
その舞台となったのが,このホテル・デ・ミル・コリンです。

有名なホテルなので,ランチを食べに行きました。
駐車場でホテル名を記念撮影したら,警備員さんがやってきて,「何を撮影した?」と問われたので,指さし,写真を見せました。
問題なかったようで,OKとなりました。

ルワンダに限らず,写真をバチバチ撮っていると,警備員に質問されることがあります。
場合によっては,カメラの没収もあるそうです。
気をつけないとなりません。

b7508いつも気になるのは,エレベーター。
1階から乗ったのですが,その時,ドアの上には「0」と表示されてました。
階を表すとき,0を全く使わない生活臭い数字を使うのが日本なら,数直線の発達とかぶってくる0のある表現をするのがこちらの習わしのようです。

b7509食べ物はバイキング形式があったので,それにしました。
でも,もう,そんなに食べられないので,安い定食が良いかなと思います。

本来なら,地元の人が食べるお店で食べたいところです。でも,それをすると,私のお腹がこわれるので,ちょっと無理してこういうところで食事となります。

途上国で特に気をつけなければなならないのは生野菜。お腹を壊す確率が高いそうです。
生野菜には問題ないのですが,それを洗っている水でやられるそうです。
ですので,氷も危険度大とのことでした。

b7511写真の方々が,算数ソフトを使った今回の調査団の面々です。
左から,長沼氏,光長氏,松山氏です。
これからもブログにちょくちょく登場すると思います。
何しろ,皆さん,卓越した能力を持っていて,今回のルワンダでの調査では驚きの成果を上げてくれました。
その成果なども含めて,今月半ば頃,国際協力機構(JICA)へ報告に上がります。
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