東京に用事があり,道中,木簡の本を読みました。
『飛鳥の木簡』です。
この本にも,自分の知りたいことは載っていないことはよく分かっていたのですが,『木簡から古代が見える』でも,グイッと来る嬉しいニュースがあったので,それなりに,楽しみながら読みました。
そうしたら,出てきました!
木簡の定木の記事が出ていたのです。
木に印が刻まれていて,それは紙に罫線を引くための印だとわかったのです。
この本には,定木と記されていますが,木に刻まれた印で寸法をとっていたという物差しの用途に使っていた木簡です。
現存する物差しの最古と言えば,滋賀県の円城寺尺です。
この物差しは,今の竹尺に近いつくりで,一定の間隔に印を付けた汎用型物差しですが,木簡の印は,規定の寸法線を引く専用の特殊物差しです。
その最も古いのが,飛鳥時代の木簡と分かったのです。
私にとっては,嬉しいニュースでした。
帰り際,別の出版社の社長さんと会食。
なんだか,楽しかったです。