野口芳宏先生の新刊『教師の心に響く 55の名言』(学陽書房)を読みました。
野口先生が講演でよくお話下さる「教育成立の3条件=信敬慕」と,「人間として目指すべき4つの価値=真善美聖」が,全体の章立てになっています。
そこに,野口先生が感銘を受けた名言を立て,野口先生のこれまでの教育の姿勢を記しているのがこの本です。深みがあります。お勧めします。
「吾れ日に三たび吾が身を省みる」
論語に出てくる一説も名言として入っていました。
孔子の弟子の曾子の言葉です。
人のために何かしたとき,誠実にしたか。
友達と話していて,本当のことを言っていたか。
余りよく知らないことを,知った振りして言ってなかったか。
ようするに,対人関係の反省をすることが大切だという教えです。
子ども達との接し方などを省みるときに生きてくる言葉です。
野口先生は,この曾子の名言から,「良き師,良き友,良き書物」へと話しを展開されています。目の前に野口先生がいらっしゃるようでした。良い本です。
論語がでてきたら,忘れてはならないのが,この日めくり論語『子どものための教室論語』です。1日1言。31日分の言葉が入っています。
教卓の上にちょこっと載せるだけでも,子ども達が毎日論語にふれられます。
私の机の上にものっています。