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墨子の中の算数

仕事の合間に,『墨子』を読み返しました。b8352
孔子の100年ぐらい後の人です。
言葉の定義で算数に関することも書いています。
そこを,もう一度読みたいと思って,この本を開いたのですが,この本には少ししか載っていませんでした。
そこで,平凡社の東洋文庫の『墨子』を読みました。
これは,本ではなく,ジャパンナレッジで読みました。
読み下し文しか載っていないのですが,文章が実に読みやすく,藪内清さん,最高!なんて思いました。

それでも,算数の定義は,やっぱり少しでしたが,そういう論理的なことを書いていること自体に驚きます。
倍も自在に使われていました。分数も1カ所出てきました。
たいしたものです!

2300年ほども前に,これだけのことを考えていた人が中国にいたことが,驚きです。その当時の日本は・・・。文字で残っている情報がありません。
日本書紀ができたのは,墨子の1000年後です。
日本書紀の内容と,その1000年前の墨子を比べても何にもなりませんが,日本は文章での表現・論理で,ものすごく出遅れていた国だとわかります。

出遅れていても,江戸時代以降,学問の振興策がとられていたので,今やすばらしい状態になっています。
「学問の出遅れは,跳ね返せる」のです。
1000年の出遅れが日本なんですから,今,出遅れている人は,極めて日本的といえます。
今からでも,自らの学問振興を実行しましょう。
きっと,大きな力がついてきます。

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