中国思想を読んでいる内に,いつかきっと,買うことになるだろうと思っていた本を買いました。
『中国古典名言辞典』です。
なかなか購入できなかったのは,この本の作りに敷居の高さを感じていたからです。
第1章が論語,2章が孟子,3章が大学・・・とこういう順に名言が掲載されています。
開いてみたとき,「これでは・・・」と残念に思った事があります。
それが今では,なんだかこの作りが良い感じなのです。
今の感触で古典を読んだら,後にはかなり有益な本になると感じ,購入に至りました。
先ほども「荀子」の「宥坐」の所を読みました。
手元の『荀子』の該当箇所と微妙に書き方が違っています。
おかげで,良い言葉に触れることができました。
「満則覆」 満つれば即ち覆る
「宥坐之器」が登場するお話しです。
「得意になりおごる者は,必ず滅びる」と締めくくっています。
グッと良い気持ちになります。
中国古典に限らず,古典を学ぶことは,「良い言葉体験」なのだと思っています。
日頃,世俗的な言葉にずっぽりと使って生活をしているので,時々,古き良き言葉に触れて,そこから人としての道を迷わないように・・・などと思うのです。
わたしも去年買ってしまいました。
「良い言葉体験」・・・・
「中国古典に限らず」。
仰るとおりだと思います。
野口先生が仰る,「言葉遣いは心遣い」は至言です。
「言葉を正すことによって,心を正す」
のだと。
ここで「作法」は大事!
最近,言葉の響き,音律の美しさに興味を持っています。
好きなのは,,,
みちのくの
しのぶもぢずり
たれゆゑに
乱れそめにし
われならなくに
河原左大臣 ( かわらのさだいじん )
和語の魅力はすばらしいです。
漢文を日本語に書き下す技術もしかりです。
高校時代からもっと学んでおくべきだった,と後悔が先に立ってしまいます。
素養のない私です。
後輩になった娘に尋ねたりしています。
またいろいろとご教示ください。
駒井先生も購入していたのですか。嬉しいですね!
今からでも,少しずつ良い言葉に触れ,人生を豊かにしたいと思っています。
共に学び進みましょう!