有田和正先生が・・・・・・
謹んで御冥福をお祈り申し上げます。
お通夜:5月6日(火)18時~
御葬儀:5月7日(水)11時~
斎場:江古田斎場 練馬区小竹町1-61-1
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私にとっての有田先生は,まさに,神様です。
遙か遠い先で,教育の道をどんどん切り拓いていらっしゃった先生です。
私もそうなりたいと思ったものです。
退職して,さくら社をつくり,有田先生のお考えを一つでも多く後から続く先生方にお伝えをしたいと思い,御執筆のお願いをしてきました。
大変忙しい中,いつも驚くほどのスピードで原稿を仕上げてくださいます。
仕事への姿勢,後輩への思い,多いに勉強した次第です。
左は,『心に刻む日めくり言葉 子どもを育てるための 有田和正 追究』です。
どの日のお言葉も,有田先生の御直筆です。
有田先生からたくさんのことを学ばれている先生が,全国にたくさんいらっしゃいます。
そういった先生方が,「この本,いいよ」と若い先生に有田先生の本を御紹介くださっています。
しかしながら,若い先生は日々忙しく,本がなかなか読み進められないことがあります。
そんな時,有田先生への一つの入り口になるような何かがあればと考え,できたのが,有田先生の教えを記したこの日めくりです。
18日 「はてな?」を発見できるのは学力だ
サラッと読めますが,深いですよね。
有田先生に最初に御執筆いただいた本は『学級づくりの教科書』です。
前書きに,追求の鬼を育てる学級づくりの根っこについて記されています。
1,「どうぞ」という「思いやり」
2,「ありがとう」という「感謝の心」
3,おもしろい授業で子どもを鍛えれば,良い学級ができる
根っこにあるのは,有田先生の「人間づくり」と「授業づくり」。
この『学級づくりの教科書』の御原稿をいただいてしばらくしてから,有田先生から大変ありがたいお話しを戴きました。
それは,『学級づくりの教科書』が出るのなら,社会の授業づくりの教科書もあった方が良いだろうとのことでした。
有田先生の社会は,すでにたくさんの本が出ています。新しく書き下ろしていただくことは,お願いできないと思っていたので,腰がふわっと浮かぶほどのうれしさを感じました。
そうして,立て続けに取り組んでくださったのが,左の2冊です。
『社会科授業の教科書 3・4年』
『社会科授業の教科書 5・6年』
追求の鬼を育てる社会の授業を1年間続けることが出来る,そんな本を御執筆くださいました。
この2冊が出そろう頃,さくら社で年表が話題になっていました。
山川出版さんが出されている年表が面白いので,そういうのを学校現場で・・・と話していたのです。
そんな折,本当に偶然なのですが,有田先生から年表と地図の本があると授業中にとてもいいよ,とお話しを戴きました。
これは,ありがたいと思い,何度か打ち合わせをさせていただきました。
最終的に,一言で言えば「有田先生ならではの,年表の本!」に辿り着きました。
有田先生がお持ちの山のような宝の「ネタ」「ハテナ」を,年表の中にちりばめ,年表を見ている内に追求が始まる,そんな楽しく学びがいのある年表!という方向になりました。
御入院中の御病室でもお話しをさせていただきました。
次の企画です。
有田先生の「ハテナ」や「ネタ」がふんだんに盛り込まれた内容です。
詳しく追求したくなったら,次のページを開いて,じっくり読むことができる。
そんな本になるのだろうなと想像しました。
引き続きお願いしますと言って病室を出たことが,つい先日のように思い出されます。
お忙しい中,願いを叶えてくださり,たくさんの本を御執筆いただきました。
ただただ感謝の気持ちで一杯です。
これからも,教育界を見守ってください。
有田先生,ありがとうございました。