『教師のチカラ』の秋号に,「正しい姿勢で一点突破」という論文が載っています。広島の山根大文先生の論文です。
実に,良い内容でした。
山根先生の論によると,崩壊した学級を立て直し,1ヶ月で軌道に乗せる重大な指導ポイントがあるのです。
それが,「姿勢」の指導なのです。
姿勢の指導をすると,なぜ,崩壊学級が回復するのか,ちょっと考えれば,すぐに分かることです。
いつでも,何をどうしていたらいいのかが明確なクラスになるからです。
姿勢は,特に上体をどうしていたらいいのかを規定するので,授業中もずっと上体をどうしていたらいいのかわかります。自分勝手な上体の姿でいられません。これが外堀を固める指導になります。
それをさらにしっかりさせるかのように,山根先生は左手の指導もキチンとされています。さすがです。
姿勢指導のありがたさは,その見た目だけではありません。姿勢がよいと,心が変わってくるのです。悪いことを考えにくくなり,良い方向に考える頭に自動的になっていきます。
しばらく,姿勢指導を丁寧に行っていけば,学級は救われてきますね。
姿勢に重点を置いて指導するなんて,山根先生はかなり年配の先生かと思うのですが,写真を見ると若いです。
著者紹介を見ると,なんと,まだ6年目の先生です。
若い先生が姿勢に着目して,指導に当たっています。
実に嬉しいです。